ザ・ネプチューンズ

ザ・ネプチューンズ
別名 ウィリアムス&ヒューゴ(旧名)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 バージニア州バージニアビーチ
ジャンル
活動期間 1992年 -
レーベル
メンバー

ザ・ネプチューンズ英語: The Neptunes)は、アメリカ合衆国音楽プロデュースグループ。ファレル・ウイリアムスチャド・ヒューゴの2人によるプロデューサーチームで、主にヒップホップR&Bポップ系の楽曲を制作している。「ネプチューンズ・サウンド」と呼ばれる独特の音楽性で知られており、特に1990年代後半から2000年代前半にかけて多くのヒット曲を生み出した。2人は音楽グループN*E*R*Dとしての活動のほか、それぞれソロアーティストとしても活躍している。

略歴

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ファレルは地元のスタジオに出入りしていた頃ニュージャックスウィングの大御所テディー・ライリーの目にとまり、プロデュースのいろはを学んだ。1990年代に入ると、少年の頃から友人だったチャド・ヒューゴと共にプロデューサーグループであるザ・ネプチューンズを結成する[3]1997年、ネプチューンズはN.O.R.E.の「スーパーサグ(Superthug)」をプロデュースし、全米チャートBillboard Hot 100の36位に送り込んだ。この曲の独特の音楽性は「ネプチューンズ・サウンド」と呼ばれ2人は世界から注目を浴びるようになる[3]。その後ネプチューンズ・サウンドはヒップホップシーンを席巻、多くのヒット曲を生み出し1990年代末から2000年代初頭にかけてポップミュージックの世界を一変させる[3]

2001年、ネプチューンズがプロデュースしたブリトニー・スピアーズの「アイム・ア・スレイヴ・フォー・ユー」が世界各国で好調なセールスを記録し、ネプチューンズにとって初めての世界的ヒット曲となる[4]。同年、ネプチューンズの2人に友人のシェルドン・ヘイリー(Shay Haley)を加えた音楽グループN*E*R*Dを結成し、1stアルバム『イン・サーチ・オブ(In Search Of)』をリリースする。

2002年、ネプチューンズがプロデュースしたネリーの「ホット・イン・ヒア feat. ダニ・スティーヴンソン」が全米1位を記録する。

2003年、ザ・ネプチューンズ名義のアルバム『The Neptunes Present... Clones』をリリース、全米1位を記録する。

2004年、ネプチューンズは第46回グラミー賞で最優秀プロデューサー賞(ノンクラシカル)と最優秀ポップ・ボーカル・アルバム賞(ジャスティン・ティンバーレイクJustified』)を受賞する。同年、N*E*R*Dは2ndアルバム『フライ・オア・ダイ』をリリース。その後ヴァージン・レコードと契約で揉め、翌年事実上の活動停止となる。5月にはネプチューンズがプロデュースしたGwen Stefaniの「ホラバック・ガール」が4週連続全米1位を記録する。12月にはネプチューンズがプロデュース、ファレルがフィーチャード・アーティストとして参加したスヌープ・ドッグの「ドロップ・イット・ライク・イッツ・ホット」が3週連続全米1位を記録する。

2005年、ファレルがソロ名義でシングル「キャン・アイ・ハヴ・イット・ライク・ザット feat. グウェン・ステファニー」をリリース。

2006年、ファレルがソロ・アルバム『イン・マイ・マインド』をリリースする。7月にはネプチューンズがプロデュース、ファレルがフィーチャード・アーティストとして参加したLudacrisの「マネー・メイカー」が全米1位を記録する。

2007年第49回グラミー賞で最優秀ラップ楽曲賞(リュダクリス「マネー・メイカー\」)を受賞する。

2008年、N*E*R*Dとして3rdアルバム『Seeing Sounds』をリリース。

2010年、N*E*R*Dとして4thアルバム『Nothing』をリリース。

2013年、ファレルがヴォーカル、作曲、プロデュースで参加したロビン・シックの『ブラード・ラインズ〜今夜はヘイ・ヘイ・ヘイ♪』が12週連続全米1位を記録、14ヶ国で1位になるなど世界的ヒット曲となる[5]。また、同じくファレルがヴォーカルとして参加したダフト・パンクの楽曲『ゲット・ラッキーGet Lucky)』は32ヶ国でトップ10入りを果たすなど世界規模のヒットを記録する[6]

2014年、ファレルが第56回グラミー賞で最優秀プロデューサー賞ほか、計4部門で受賞を果たした。3月、ファレルは2枚目のソロ・アルバム『ガール』を発表する。リードシングル「ハッピー[7]は10週連続全米1位、22ヶ国で1位を記録した[8]

音楽性

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ネプチューンズの音は非常に特徴的な(しばしば模倣される)種類の調子が悪い、余分なものがないエレクトロ・ファンクである。ティンバランドドクター・ドレーと共に、90年代後半から2000年代にかけてパーカッションと木管音楽を含む中東、アジアの音楽とSFのスタイルを紹介し、ヒップホップの主流を作り上げた。

ディスコグラフィ

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アルバム

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  • 『クローンズ』 - Clones (2003年)

シングル

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  • 『フロンティン』 - Frontin' feat. Jay Z (2003年)
  • 『ライト・ユア・ アス・オン・ファイアー』 - Light Your Ass on Fire feat. Busta Rhymes (2003年)
  • 『イット・ブロウズ・マイ・マインド』 - It Blows My Mind feat. Snoop Dogg (2003年)
  • 『ホット・ダム』 - Hot Damn feat. Clipse (2003年)

主なプロデュース作品

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ザ・ネプチューンズのプロダクション参加作品一覧は英語版「en:The Neptunes production discography」を参照
ファレル・ウィリアムス単独でのプロダクション参加作品一覧は英語版「en:Pharrell Williams production discography」を参照
以下はセールスまたは批評的に成功した作品からの抜粋

  • ユーズ・ユア・ハート - Use Your Heart / SWV (1996年)
  • ルッキン・アット・ミー - Lookin' At Me / Ma$e feat. P. Diddy (1997年)
  • スーパーサグ - Superthug / N.O.R.E. (1998年)
  • コート・アウト・ゼア - Caught out There / Kelis (1999年)
  • シェイク・ヤ・アス - Shake Ya Ass / Mystikal feat. Pharrell (2000年)
  • デンジャー (ビーン・ソー・ロング) - Danger (Been So Long) / Mystikal feat. Nivea (2000年)
  • アイ ジャスト ワナ ラブ ユー (ギブ イット トゥー ミー) - I Just Wanna Love U (Give It 2 Me) / Jay Z feat. Pharrell (2000年)
  • サザン・ホスピタリティ - Southern Hospitality / Ludacris feat. Pharrell (2000年)
  • アイム・ア・スレイヴ・フォー・ユー - I'm a Slave 4 U / Britney Spears (2001年)
  • バウンシン・バック - Bouncin' Back (Bumpin' Me Against the Wall) / Mystikal (2001年)
  • ガールフレンド (ザ・ネプチューンズ リミックス) - Girlfriend (The Neptunes Remix) / 'N Sync feat. Nelly (2001年)
  • ヘラ・グッド - Hella Good / No Doubt (2001年)
  • ユー・ドント・ハフ・トゥ・コール - U Don't Have To Call / Usher (2001年)
  • フィール・イット・ボーイ - Feel It Boy / Beenie Man feat. Janet Jackson (2002年)
  • パス・ザ・クルボワジェ Part II - Pass the Courvoisier, Part II / Busta Rhymes feat. P. Diddy and Pharrell (2002年)
  • ウェン・ザ・ラスト・タイム - When the Last Time / Clipse feat. Kelis and Pharrell (2002年)
  • グラインディン - Grindin' / Clipse (2002年)
  • ライク・アイ・ラヴ・ユー - Like I Love You / Justin Timberlake feat. Clipse (2002年)
  • ロック・ユア・ボディ - Rock Your Body / Justin Timberlake feat. Vanessa Marquez (2002年)
  • セニョリータ - Señorita / Justin Timberlake (2002年)
  • ラヴ・ユー・ベター - Luv U Better / LL Cool J feat. Marc Dorsey (2002年)
  • ホット・イン・ヒア - Hot In Herre / Nelly feat. Dani Stevenson (2002年)
  • ナッシン - Nothin' / N.O.R.E. feat. Pharrell (2002年)
  • ミルクシェイク - Milkshake / Kelis (2003年)
  • ビューティフル - Beautiful / Snoop Dogg feat. Pharrell and Charlie Wilson (2003年)
  • エクスキューズ・ミー・ミス - Excuse Me Miss / Jay Z feat. Pharrell (2003年)
  • チェンジ・クローズ - Change Clothes / Jay Z feat. Pharrell (2003年)
  • ホラバック・ガール - Hollaback Girl / Gwen Stefani (2004年)
  • フラップ・ユア・ウイングス - Flap Your Wings / Nelly (2004年)
  • ドロップ・イット・ライク・イッツ・ホット - Drop It Like It's Hot / Snoop Dogg feat. Pharrell (2004年)
  • ウィンド・ イット・アップ - Wind It Up / Gwen Stefani (2006年)
  • マネー・メイカー - Money Maker / Ludacris feat. Pharrell (2006年)
  • ギヴ・イット・トゥ・ミー - Give It 2 Me / Madonna feat. Pharrell (2008年)

脚注・出典

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  1. ^ a b “Pharrell Williams Still Wants To Find a Buyer for His $12M L.A. Mansion”. realtor.com® (National Association of REALTORS®, Move, Inc.). (2021年1月7日). https://www.realtor.com/news/celebrity-real-estate/pharrell-williams-still-wants-to-find-a-buyer/ 2021年1月18日閲覧。 
  2. ^ a b c Kellman, Andy. The Neptunes | Biography & History - オールミュージック. 2021年1月18日閲覧。
  3. ^ a b c Pharrell Williams - Biography, Billboard.”. 2014年5月13日閲覧。
  4. ^ Neptunes' Pharrell Williams rethinks R&B. MTV.”. 2014年5月13日閲覧。
  5. ^ ‘Blurred Lines’ Has Been No. 1 for 12 Weeks Now -- Vulture.”. 2014年5月13日閲覧。
  6. ^ Profile, Sony Music.”. 2014年5月13日閲覧。
  7. ^ 元は『怪盗グルーのミニオン危機一発』のサントラに収録された曲である。
  8. ^ Pharrell Tops Hot 100 Chart for 10th Week, Billboard.”. 2014年5月13日閲覧。

外部リンク

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