この記事は検証可能 な参考文献や出典 が全く示されていないか、不十分です。 出典を追加 して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方 ) 出典検索? : "ザ・ランナウェイズ" – ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL (2019年4月 )
ザ・ランナウェイズ (The Runaways )は、1970年代 に活躍したアメリカ の女性だけのロックバンド 。活動期間中に4枚のスタジオ・アルバムとライブ・アルバム1タイトルをリリース。アメリカ本国での大きな成功には恵まれなかったが、1977年 のシングル「チェリー・ボンブ (Cherry Bomb)」の大ヒットにより、主に日本で大人気を博した。
デビュー当時の平均年齢は16歳。シェリー・カーリー の衣装はコルセット とガーターベルト のほとんど下着姿という過激なものであった。本国よりも日本での人気が高まり、篠山紀信 がシェリーを題材に「激写」を敢行したほか、1977年 には来日公演も行った。
結成まで [ 編集 ]
1975年 終盤、ドラマーのサンディ・ウェスト とリズム・ギタリストのジョーン・ジェット が、プロデューサーのキム・フォウリー の紹介で知り合ったところからバンドの歴史はスタートする。ウェストの自宅で対面した2人は、フォウリーにメンバー探しの支援を依頼。当初はシンガー兼ベーシストのミッキ・スティール(後にマイケル・スティール の名でバングルス に加入)を加えたパワー・トリオとして活動を開始、ロサンゼルス近辺のパーティ会場やクラブで演奏した。
まもなくリード・ギタリストのリタ・フォード が加入。スティールは脱退し、地元のベーシスト、ペギー・フォスターを加入させるが1カ月で脱退。地元のナイトクラブ「シュガー・シャック」で歌っていたボーカリストのシェリー・カーリー をスカウトし、ジャッキー・フォックス (英語版 ) がベースとして加入。デビュー時のラインナップが揃った。
デビュー〜人気グループへ [ 編集 ]
フォウリーの指揮の下、1976年 にマーキュリー・レコード と契約。すぐにデビュー・アルバム『悩殺爆弾〜禁断のロックン・ロール・クイーン 』(The Runaways)をリリースする。各メンバーはそれぞれ手本とするイメージ・キャラクターを持ち、カーリーはデヴィッド・ボウイ 、ジェットはスージー・クアトロ 、フォードはリッチー・ブラックモア とジェフ・ベック 、ウェストはロジャー・テイラー 、フォックスはジーン・シモンズ をそれぞれイメージして自らのキャラクターを育てていった"[5] 。
1977年 、セカンド・アルバム『クイーンズ・オブ・ノイズ』(Queens of Noise)をリリース、ワールド・ツアーを敢行する。折しも勃興したパンク ・ムーブメントにも後押しされグループの勢いが加速する。同年夏に初来日。ランナウェイズは、当時の日本におけるレコード売上げでアバ 、キッス 、レッド・ツェッペリン と肩を並べるセールスを誇る人気グループであり、空港には大勢のファンが押しかけ、現場は大混乱に陥った。この時の喧騒をジェットは後に「まるで『ビートルズ旋風[6] 』」と回顧している。日本滞在中には、彼女たち自身の特集番組をはじめ数多くのテレビ番組に出演。日本公演を収録した『ライヴ・イン・ジャパン』はゴールドを獲得。しかし、この日本ツアー中にフォックスが脱退表明。後任には、新たにヴィッキー・ブルー (英語版 ) を迎えたが、続いてグループの看板であるカーリーまでもが脱退し、それまでもカーリーとボーカルを分け合っていたジェットがフルタイムのシンガーとなる。
体制を立て直したバンドは4枚目のアルバム『ウェイティン・フォー・ザ・ナイト』(Waitin' for the Night)を発表し、ラモーンズ とともにワールドツアーを行う。カーリーはソロ・アルバムをリリースし、単独でのツアーを行った。
1978年 、金銭問題など様々な意見の不一致が原因で、バンド結成以来のパートナーであったキム・フォウリーと袂を分かち、マーキュリーとの契約も破棄。グループは、ブロンディ やスージー・クアトロを手がけたトビー・マミズとマネジメント契約を結ぶ。同年11月、ヴィッキー・ブルーが健康問題で脱退。ローリー・マカリスター (英語版 ) に交代。バンドはこの間、荒れたロックンロール的ライフスタイルを満喫する。同年シン・リジィ のプロデューサー、ジョン・アルコックを迎えて制作したアルバム『クレイジー・ナウ』(And Now... The Runaways)をリリース。
1979年 、よりパンク・ロック 的なアプローチを主張したジェットと、ハードロック を追求したいフォード、ウェストの意見の不一致等もあり[7] 、同年グループは解散した。
メンバーのその後 [ 編集 ]
ジョーン・ジェットは後にソロで「アイ・ラブ・ロックンロール」の大ヒットを放つ。リタ・フォードもソロで成功を収めている。初期の一時期に在籍したミッキ(マイケル)・スティールは、後にバングルス に加入した。
元ドラムのサンディ・ウェストは、2006年 10月21日 、肺がんのために死去。47歳。ジャッキー・フォックスは芸能界引退後にUCLA を卒業し、ハーバード大学法科大学院 を経て弁護士に転身した。なおハーバード時代の同級生には、後にアメリカ大統領になるバラク・オバマ がいた。
タイムライン [ 編集 ]
ディスコグラフィ [ 編集 ]
スタジオ・アルバム [ 編集 ]
『悩殺爆弾〜禁断のロックン・ロール・クイーン 』 - The Runaways (1976年、Mercury) ※ビルボード194位
『クイーンズ・オブ・ノイズ』 - Queens Of Noise (1977年、Mercury) ※ビルボード172位
『ウェイティン・フォー・ザ・ナイト』 - Waitin' for the Night (1977年、Mercury)
『クレイジー・ナウ』 - And Now... The Runaways (1978年、Mercury/Cherry Red)
ライブ・アルバム [ 編集 ]
『ライヴ・イン・ジャパン』 - Live in Japan (1978年、Mercury) ※オリジナル・メンバーでのライブ
コンピレーション・アルバム [ 編集 ]
Flaming Schoolgirls (1980年、Cherry Red)
Little Lost Girls (1981年、Rhino)
The Best of the Runaways (1982年、Mercury)
I Love Playin' with Fire (1982年、Cherry Red)
Born to be Bad (1991年、Marilyn) ※1975年に録音された公式デビュー前の音源
Neon Angels (1992年、Mercury)
The Runaways featuring Joan Jett and Lita Ford (1997年、PolyGram)
『ベスト・オブ・ザ・ランナウェイズ』 - 20th Century Masters - The Millennium Collection: The Best of the Runaways (2005年、Universal)
『ジャパニーズ・シングル・コレクション』 - Japanese Singles Collection (2008年、Cherry Red)
The Mercury Albums Anthology (2010年、Hip-O)[8]
^ Goldsmith, Melissa Ursula Dawn (2019). Listen to Classic Rock!: Exploring a Musical Genre . Santa Barbara, California: ABC-CLIO. p. 127. ISBN 978-1-440-86579-4
^ a b Huey, Steve. The Runaway Songs, Albums, Reviews, Bio & More - オールミュージック . 2024年2月9日 閲覧。
^ Popoff, Martin (2019). Satisfaction: 10 Albums That Changed My Life . Penguin Publishing Group. p. 126. ISBN 9780593190920
^ Levine, Elana (2007). Wallowing in Sex: The New Sexual Culture of 1970s American Television . Durham, North Carikuba: Duke University Press . p. 76. ISBN 978-0-8223-3919-9
^ Edgeplay: A film about The Runaways , Sacred Dogs LLC, Los Angeles, 2005(from interviews with Fowley, Currie)
^ notes and information from Edgeplay: A film about The Runaways - IMDb (英語)
^ Sherman, Dale. 20th Century Rock And Roll : Women In Rock . Collector's Guide Publishing, inc, p53
^ Deusner, Stephen M. (2010年3月15日). “Born to Be Bad: The Runaways, 'The Mercury Albums Anthology'” (英語). Washington Post . ISSN 0190-8286 . https://www.washingtonpost.com/express/wp/2010/03/15/the-runaways/ 2021年7月22日 閲覧。
外部リンク [ 編集 ]