ジャンル |
横スクロールアクションゲーム ドットイートゲーム |
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対応機種 |
アーケード (AC) ファミリーコンピュータ (FC) MSX iアプリ Windows (Win) Wii ニンテンドー3DS (3DS) PlayStation 4 (PS4) Wii U Nintendo Switch (Switch) |
開発元 | ジャレコ |
発売元 | ジャレコ |
音楽 | 渥美徳弘 |
人数 | 1 - 2人(交互プレイ) |
メディア |
業務用基板 (256.00キロバイト) |
発売日 |
AC 1985年7月 FC 1985年9月27日 1988年5月 1988年 MSX 1986年 iアプリ 2002年9月23日 Win 2003年9月5日 Win(廉価版) 2004年2月19日 Wii 2008年3月11日 Win(プロジェクトEGG) 2010年10月26日 3DS 2013年1月16日 PS4 2014年10月2日 Wii U 2016年3月17日 2017年3月29日 Switch 2018年7月19日 2018年7月19日 |
対象年齢 |
CERO:A(全年齢対象) ESRB:E(6歳以上) PEGI:3 |
デバイス |
8方向レバー 2ボタン |
CPU | MC6809 (@ 2.048 MHz) |
サウンド |
MC6809 (@ 640 kHz) AY-3-8910A (@ 1.250 MHz) YM2203 (@ 1.250 MHz) |
ディスプレイ |
ラスタースキャン 横モニター 240×224ピクセル 60.00Hz パレット1664色 |
『シティコネクション』 (City Connection) は、ジャレコが開発し1985年に発売したアーケード用横スクロールアクションゲーム。
カリフォルニア生まれの15歳の少女・クラリスが理想の男性を捜し求め、迫りくるパトカーを撃退しながら愛車・クラリスカーで理想の男性を捜しに世界中を走り回る内容となっている[1]。当時ジャレコの社長だった金沢義秋は本作をジャレコ自身が開発した最初のタイトルとしており[2]、音楽は『フォーメーションZ』(1984年)を手掛けた渥美徳弘が担当している。
同年にファミリーコンピュータやMSXにも移植され、その後はWindows版(内容はアーケード版のエミュレート)が発売された他、iアプリやEZアプリ対応版もリリースされている。また、2003年10月23日に発売されたPlayStation用ソフト『ジャレココレクション vol.1』にも収録されているほか、2008年3月11日よりWiiのバーチャルコンソールで、2013年1月16日よりニンテンドー3DSのバーチャルコンソールで、2017年3月29日よりWii Uのバーチャルコンソールで、2010年10月26日よりプロジェクトEGGで、それぞれ配信されている(いずれも内容はファミコン版のエミュレート)。アーケード版は、2014年10月2日よりPlayStation 4の、2018年7月19日よりNintendo Switchのアーケードアーカイブスにてそれぞれ配信開始。 2023年、ハビットソフトよりメガドライブへの移植が発表された。
2013年より本作を含むジャレコ作品のライセンスを取得している株式会社シティコネクションの社名は本作が由来となっており、企業ロゴにはクラリスカーのシルエットがあしらわれている。
操作体系はレバー+2ボタン。
クラリスカーが向いている方向に自動で前進し、レバー左右でクラリスカーの向きを反転させる、この際、慣性が働くため減速しつつ反転する。空中でも反転は可能。
ジャンプボタンで足場に飛び移ったり、敵や障害物を回避したりすることが可能。ただし反転中(ウィリー中)はジャンプできない。レバーとの組み合わせでクラリスカーの軌道が変化する(上+ジャンプでハイジャンプ等)。
路上のオイル缶は武器になり、回収してストックできる[3]。オイルボタンで敵であるパトカーにオイル缶を水平方向にぶちまける形で、ストックされた回数分だけ攻撃が可能である[3]。また缶を喰らってスピンしているパトカーに体当たりするとボーナスが入る。
ときおり現れるおじゃまネコ・タケノコにはオイル缶攻撃は通用せず、ぶつかるとミスになる[3]。クラリスカーの残機が全て無くなるとゲームオーバーとなり、ハイスコアと走行距離が記録される。ゲーム開始時のクラリスカーは3台で、得点10,000点と30,000点でそれぞれ1台追加される[3]。
ゲームのルールはパックマン系のドットイート方式をアレンジしたもので、横スクロール画面(左右どちらでもスクロール可)で4段のライン上になっている足場(ハイウェイ)を走りながら全て塗り潰せばクリア[1]。ハイウェイはクラリスカーが踏まれると元の白色から色が変わり、すべてのハイウェイを走破して塗り替えれば1シーンは終了になる。この他、途中で出て来る風船を3個集めると他の面(ランダム)にワープする。
ルール自体は単純だが端がなかなか塗りつぶせない、ジャンプをするのに苦労する強い癖のある操作性などから、当時、一面さえクリアできずに投げ出す者が続出した[1]。
ステージの背景は、舞台となる世界各国の観光名所が描かれている。
ゲーム中に流れるBGMはピョートル・チャイコフスキーの「ピアノ協奏曲第1番変ロ短調第1楽章」のアレンジであり、共通の曲調をもとに各ステージごとに異なるアレンジが施されている[1]。
カリフォルニア生まれのスピード狂少女クラリスが、愛車クラリスカーで世界中のハイウェイを走り回って大騒ぎ[3]。追いかけまくるパトカーたちも、オイル缶をぶつけてやっつけてしまう[3]。世界各国の美しい背景を舞台に、クラリスカーとパトカーのハチャメチャパニックカーチェイスが繰り広げられる[3]。ステージ間でクラリスの顔グラフィックが表示されるが、Nintendo Entertainment System版では主人公が男性キャラに差し替えられている。
クラリスカーは、V型8気筒 排気量7リッター・ツインターボ・エンジンをミッドシップに搭載した4WDS(四輪駆動・四輪操舵)のモンスターマシンという設定であるが[3]、外見のモチーフはホンダ・シティ初代AA型がモデルである[1]。ジャンプ機能があるため、上層のハイウェイにもひとっ飛びできる[3]。
各ステージにはクラリスカーに踏まれると、白色からステージごとに決められた色に変わる4層構造の足場(ハイウェイ)がある。高次面になると複雑になるうえに、パトカーの数も増えていくので、後半面はクラリスカーの操作テクニックを駆使しないと厳しくなる[3]。ハイウェイ上には敵キャラクターがいるほか、オイル缶もたくさん転がっている。クラリスカーの武器になるオイル缶を拾ってパトカーにぶつけるとパトカーはスピンし、クラリスカーで体当たりすると1,000点、2,000点、3,000点・・・と高得点を取得できる。ときおり出現する謎の風船を3つ集めると、一気に違う国(高次ステージ)へとワープする。ワープボーナスは、1000点×オイル缶の数だけ得点できる[3]。
FC版・MSX版は1面(アメリカ)・2面(イギリス)・3面(フランス)・4面(ドイツ)・7面(インド)・9面(日本)の順に全6ステージによる構成[3]。背景は世界各国の観光名所を織り交ぜて美しく描かれており、このゲームの見所にもなっている[3]。
ステージ | 国 | 背景 | 備考 |
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1 | アメリカ(1) | ニューヨーク(マンハッタン、自由の女神) | 隠しキャラクター「ヘヴラム[注 1]」(1UP) |
2 | イギリス | ロンドン(ビッグ・ベン、タワーブリッジ) | |
3 | フランス | パリ(凱旋門、エッフェル塔) | 隠しキャラクター「ハート」(風船と同じ効果)・ハレー彗星(演出のみで効果なし) |
4 | ドイツ | ノイシュヴァンシュタイン城 | |
5 | オランダ | チューリップ畑と風車群 | |
6 | エジプト | 王家の谷 | |
7 | インド | タージマハール | オイル缶2個同時発射で背景が夕焼けに |
8 | 中国 | 北京(天安門広場) | |
9 | 日本 | 富士山・五重塔 | 隠しキャラクター「白ウサギ」(風船と同じ効果) |
10 | オーストラリア | シドニー(オペラハウス) | 隠しキャラクター「黒ウサギ」(オイル缶1個追加) |
11 | 中南米 | アステカ神殿・ナスカの地上絵・モアイ | |
12 | アメリカ(2) | モニュメント・バレー |
No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 備考 | 出典 |
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1 | シティコネクション | 1985年9月27日 1988年5月 1988年 |
ファミリーコンピュータ | ジャレコ | ジャレコ | 256キロビットロムカセット[4] | JF-05 NES-CI-USA NES-CI-EUR |
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2 | シティコネクション | 1986年 |
MSX/2 | ジャレコ | ジャレコ | ロムカセット | JX-10 | メモリ16KB以上必要 | [3] |
3 | シティコネクション | 2002年9月23日 |
iアプリ | PCCW Japan | PCCW Japan | ダウンロード (ジャレコiギャレッソ) |
- | [5] | |
4 | ULTRAシリーズ シティコネクション |
2003年9月5日 |
Windows | ジャレコ | メディアカイト | CD-ROM | MKW-295 | アーケード版の移植 | [6] |
5 | ジャレココレクション Vol.1 | 2003年10月23日 |
PlayStation | PCCW Japan | PCCW Japan | CD-ROM | SLPS-03562 | ファミリーコンピュータ版の移植 | |
6 | 遊遊 シティコネクション |
2004年2月19日 |
Windows | ジャレコ | メディアカイト | CD-ROM | MKY-018 | アーケード版の移植、廉価版 | |
7 | じゃじゃ丸Jr.伝承記 〜ジャレコレもあり候〜 |
2004年5月26日 |
ゲームボーイアドバンス | ジャレコ | ジャレコ | ROMカセット | - | ファミリーコンピュータ版の移植 | |
8 | シティコネクション | 2008年3月11日 2008年5月26日 2008年7月25日 |
Wii | ジャレコ | ジャレコ | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
FEIJ FEIE FEIP |
ファミリーコンピュータ版の移植 | [7] [8] [8] |
9 | シティコネクション | 2010年10月26日 |
Windows | ジャレコ | ジャレコ | ダウンロード (プロジェクトEGG) |
- | ファミリーコンピュータ版の移植 | [9] |
10 | シティコネクション | 2013年1月16日 2013年11月21日 |
ニンテンドー3DS | ジャレコ | ハムスター | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
TBUJ TBUE TBUP |
ファミリーコンピュータ版の移植 | [10] [11] |
11 | シティコネクション | 2014年10月2日 2015年5月5日 2015年9月8日 |
PlayStation 4 (PlayStation Network) |
ジャレコ | ハムスター | ダウンロード (アーケードアーカイブス) |
CUSA-00389 CUSA-00980 CUSA-02666 |
アーケード版の移植 | [12][13] [14] |
12 | シティコネクション | 2016年3月17日 2017年3月29日 |
Wii U | ジャレコ | シティコネクション | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
- | ファミリーコンピュータ版の移植 | [15] [16][17][18] |
13 | 8ビットコレクション ジャレコ Vol.1 |
2017年9月30日 |
レトロデュオ (FC互換機) |
ジャレコ | JNNEX | ロムカセット | - | ファミリーコンピュータ版の移植 | |
14 | シティコネクション | 2018年7月19日 |
Nintendo Switch (ニンテンドーeショップ) |
ジャレコ | ハムスター | ダウンロード (アーケードアーカイブス) |
- | アーケード版の移植 | [19][20][21] |
15 | ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online |
2019年6月12日 2019年6月12日 |
Nintendo Switch | 任天堂 | 任天堂 | ダウンロード | - | ファミリーコンピュータ版の移植 | |
16 | シティコネクション クラシック |
INT 2021年3月16日 |
iOS Android |
シティコネクション | MOBIRIX | ダウンロード | - | [22][23] | |
17 | シティコネクション | 2023年9月27日 |
メガドライブ MD互換機 |
HABIT SOFT | HABIT SOFT | ロムカセット | - | [24][25] |
評価 | ||||||||||||||||
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ジャンル | 多方向スクロールアクション |
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対応機種 |
iアプリ(FOMA900iシリーズ, mova505シリーズ) 対応機種一覧
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開発元 | スタジオルンバ |
発売元 | ジャレコ |
美術 | 脳みそホエホエ |
人数 | 1人 |
メディア | ダウンロード |
発売日 |
iアプリ 2004年2月20日 2004年3月26日(前編) 2004年5月27日(後編) |
対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
『シティコネクション・ロケット』は、2004年2月20日に日本のジャレコより配信された携帯電話アプリ用多方向スクロールアクションゲーム。当初はFOMA900iシリーズ(iアプリ)用として配信された[33][34]。
国連エージェントとなった主人公のクラリスが乗車するクラリスカーを操作し、悪の秘密結社スピリタスに奪われた超機密書類のを回収する事を目的としている。前作『シティコネクション』より約19年振りの新作となっており、開発はスタジオルンバが行い、キャラクター・デザインは後に『魔王が墜ちる日』(2005年)を手掛ける事となる脳みそホエホエが担当している[35]。
その後にNTTドコモのmova505シリーズ用として容量の都合もあり前・後編各4ステージずつに分けられて配信された。後にボーダフォンのVアプリ用として配信されたが、こちらも「遭遇編」、「決戦編」と各4ステージに分けられて配信された。後に3G対応のVアプリ用として「完全版」がリリースされた。2006年9月にリリースされた後発のauのBREW対応(EZアプリ)版ではこの「完全版」をベースにしている。
ハムスターが2014年12月17日に発売したPlayStation Mobile用ソフト『アプリアーカイブス ジャレコ シティコネクション』には、シティコネクションの携帯アプリリメイク版『シティコネクションDX』とともに本作が収録されている[36]。また、2021年4月28日にジー・モードがフィーチャーフォン用ソフトを移植するプロジェクト「G-MODEアーカイブス+」向けとしてNintendo Switch版の発売がされた[37]。
世界各国で騒動を巻き起こした後、紆余曲折を経て国連のエージェントとなったクラリスは悪の秘密結社・スピリタスに奪われた超機密書類の回収を命じられる。
ゲームのルールは前作から大幅に変更されており、各面に点在している「超機密書類」の入ったトランクを10個集めるというものになっている。また、アクション性が大幅に向上しており、エネルギーが一定以上で「スーパーロケット」を点火すると、体当たりで敵の車を撃退したり、床や壁を壊したりすることが可能になっている[35]。前作で唯一の攻撃用アイテムであったオイル缶は、ロケット噴射によるホーミング機能が追加されている[35]。
前作同様ネコと接触すると「猫踏んじゃった」がBGMとして流れ1ミスとなる。新しく追加されたスーパーロケットでも倒すことができない。倒せない理由はクラリスの動物愛護精神によるものらしい。タケノコは登場しない。
4面ごとにボス戦があり、オイル缶をぶつけてスピンさせながら体当たりするか、スーパーロケット点火状態で体当たりを食らわせて倒す。
ステージ | 国 | 背景 | 備考 |
---|---|---|---|
1 | アメリカ(1) | ニューヨーク(マンハッタン) | 隠しキャラクター「じゃじゃ丸」(10万点)・「サヴィラム」(1UP) |
2 | イギリス | ロンドン(ビッグ・ベン、タワーブリッジ) | |
3 | フランス | パリ(凱旋門、エッフェル塔) | 隠しキャラクター「ぶたさん審判」(オイル缶30個増) |
4 | インド | タージマハール | 隠しキャラクター「ジェネシス-3」(5万点) |
5 | 日本 | 富士山・金閣寺・五重塔 | 隠しキャラクター「燃えプロ選手」(オイル缶50個増) |
6 | アメリカ(2) | ハワイ(ワイキキビーチ) | 隠しキャラクター「るんば」(10万点) |
7 | 中国 | 万里の長城 | 隠しキャラクター「麻雀牌」(1UP)・「天聖龍」(取った瞬間に面クリア) |
8 | 地底 | スピリタスのアジト | ワープアイテムでは行けない |
この節に雑多な内容が羅列されています。 |