シャオティンギア (Xiaotingia )は、鳥のような獣脚類 の恐竜 であり、唯一の種にXiaotingia zhengi (シャオティンギア・ゼンギ)がある。中国 遼寧省 西部のジュラ紀前期から後期の地層から発見された[ 1] 。
ホロタイプ STM 27-2 は、関節と頭骨を含むほぼ完全な骨格であり、シャオティンギアの化石標本として知られている。おそらく遼寧省建昌県の髫髻山から発掘された[ 1] 。
シャオティンギアは、2001年、徐興、You Hailu、Du Kai、Han Fengluによって命名され、タイプ種は、Xiaotingia zhengi である。属名、小種名は、中国の古生物学者である鄭曉廷 (Zheng Xiaoting)から名付けられた[ 1] 。
徐らは初め、シャオティンギアは、始祖鳥 、ドロマエオサウルス科 やトロオドン科 とでクレードを形成すると分析した。徐らは、デイノニコサウルス類と鳥群の概念を変更し、始祖鳥とシャオティンギアがArchaeopterygidaeのデイノニコサウルス類に属していると再定義した[ 1] 。「始祖鳥は、もはや鳥ではない」[ 2] という報告は、人々の興味を引いたが、徐らは、現在使われている鳥類といくつか競合する定義であることに言及し、その定義は、始祖鳥をspecifierとすることにより従来の鳥類との互換性があると指摘した[ 1] 。発表から数ヶ月後、異なる方法での分析により異議を唱えられ、始祖鳥は再び鳥群に含まれたが、シャオティンギアは、トロオドン科のアンキオルニス とは近い仲間であるとした[ 3] 。2012年、初めの分析を改訂し、始祖鳥は鳥群、アンキオルニスはトロオドン類となったが、シャオティンギアはトロオドン科のアンキオルニスとは近い仲間であるよりもむしろ、ドロマエオサウルス科の最も原始的な生物とされた[ 4] 。
復元姿
骨格標本
Senterらの修正分析による分岐図:[ 4]
2013年、 Godefroit らによって発表された分岐図[ 5]
^ a b c d e Xing Xu, Hailu You, Kai Du and Fenglu Han (28 July 2011). “An Archaeopteryx -like theropod from China and the origin of Avialae” . Nature 475 (7357): 465–470. doi :10.1038/nature10288 . PMID 21796204 . https://www.nature.com/articles/nature10288 .
^ “Feathers fly in first bird debate” . BBC News . (2011年7月27日). http://www.bbc.co.uk/news/science-environment-14307985 2016年5月24日 閲覧。
^ Lee, M.S.Y. and Worthy, T.H. (2011). "Likelihood reinstates Archaeopteryx as a primitive bird. Biology Letters , published online before print October 26, 2011, doi :10.1098/rsbl.2011.0884
^ a b Senter, P., Kirkland, J.I., DeBlieux, D.D., Madsen, S., and Toth, N. (2012). "New Dromaeosaurids (Dinosauria: Theropoda) from the Lower Cretaceous of Utah, and the Evolution of the Dromaeosaurid Tail ." PLoS ONE , 7 (5) e36790. doi :10.1371/journal.pone.0036790 PMID 22615813
^ Godefroit, Pascal; Cau, Andrea; Hu, Dong-Yu; Escuillié, François; Wu, Wenhao; Dyke, Gareth (2013). “A Jurassic avialan dinosaur from China resolves the early phylogenetic history of birds”. Nature 498 (7454): 359–362. Bibcode : 2013Natur.498..359G . doi :10.1038/nature12168 . PMID 23719374 .