シリヤ・シンフォニー | |
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![]() ヘルシンキ近海を航行する「シリヤ・シンフォニー」 | |
基本情報 | |
船種 | フェリー |
船籍 |
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所有者 | タリンク[1] |
建造所 | マサ造船所 |
信号符字 | SCGB |
IMO番号 | 8803769 |
MMSI番号 | 265004000 |
経歴 | |
就航 | 1991年6月1日 |
要目 | |
総トン数 | 58,377トン |
全長 | 203 m |
全幅 | 31.5 m |
喫水 | 7.1 m |
機関方式 | ディーゼル |
主機関 | バルチラ-Vasa 9R46 |
出力 | 32,500 kW |
速力 | 21ノット |
旅客定員 | 2,852名(995室) |
車両搭載数 | 395両 |
その他 | 耐氷船級:1A super |
[2] |
シリヤ・シンフォニー(Silja Symphony)は、タリンクが保有し、シリヤラインのブランドで運行しているフェリーである[3]。航路はストックホルム - マリエハムン - ヘルシンキ。バルト海沿岸にある2つの国の首都を1泊で結ぶ大型の国際フェリーであり、クルーズフェリーと呼ばれるほど、豪華な設備を持つ。
トゥルクのマサ造船所で建造されていたが、バルチラの造船部門の破綻により、引き渡しは数ヶ月遅延し、1991年5月30日となった。6月1日にヘルシンキ - ストックホルム間の航路に就航した。シリヤ・シンフォニーは、高コストではあるが後に一般化した中央部にプロムナードを持つ最初期の船であった。姉妹船のシリヤ・セレナーデとの相違点として煙突はアルミニウム製であり、これによって軽量化がなされていた。この他の相違点として、デッキ外側の塗装がライトブルー(セレナーデは緑)、煙突に描かれたマスコットの目が青(セレナーデは白抜き)、船名表示が白地に青(セレナーデは青地に白)となっている点が上げられる。
1994年9月28日のエストニア遭難事件に際し、3番目に駆けつけた船となった。1996年2月7日にはストックホルム近海で座礁、12月にはエンジンを窒素酸化物の排出量を抑えた新型に交換した。1999年6月には、EUの税制変更により免税対象から外れることを避けるため、マリエハムンが寄港地に追加された。
2001年8月6日、冷却水の取水口に魚の群れが絡まり、過熱したエンジンが停止した。これによりヘルシンキへの到着が1時間半遅れることになった。2004年にはフィンランドのSグループのためにタリンからの特別クルーズが2回催され、翌年1月にも同様のクルーズが行われた。2006年1月から2月にかけて、タリンクによるシリアライン買収にともなう内装の改装がナーンタリで行われた。2007年9月、マリエハムンにてボーディング・チューブに衝突、60万ユーロ相当の損傷となった。
14層のデッキからなる。