シロダモ | |||||||||||||||||||||
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分類(APG III) | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Neolitsea sericea (Blume) Koidz. (1929)[1] | |||||||||||||||||||||
シノニム | |||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
シロダモ、オオシマダモ[1] | |||||||||||||||||||||
変種・品種[3] | |||||||||||||||||||||
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シロダモ(白だも[4]、学名: Neolitsea sericea)は、クスノキ科シロダモ属の常緑高木。暖地の山野に生える。別名はオオシマダモ[1]、シロタブ[5]、タマガヤ。
日本では本州の山形県と宮城県以西、四国、九州及び南西諸島に、日本国外では朝鮮半島南部、中国中南部、台湾に分布する[6][4]。山地や山野、低地の森林内に生える[6]。
常緑広葉樹の高木で、樹高は10 - 15メートル (m) に達する[4]。幹は直立し、樹皮は緑色を帯びた紫褐色から暗褐色[4]。滑らかで小さな皮目が散生する[4]。若枝は緑色で[4]、黄褐色の絹毛がある。葉芽は長卵形の鱗芽でヤブニッケイのものより細長く、芽鱗に光沢があって黄褐色の毛がある[4]。
葉は互生、葉柄があり、枝先に密にする。葉身は長さ8 - 18センチメートル (cm) の長楕円形で先端は尖り、ツヤがあり3行脈が目立つ[6]。若葉には黄褐色の絹毛があるが、後に表面は無毛になり、裏面は粉白色を帯び[6]、多少絹毛が残る。
花期は秋から晩秋(10 - 11月ごろ)[6]。雌雄異株[6]。花は散形花序で、葉腋に黄褐色の小花を多数つける[6]。
果期は翌年の秋(10 - 11月ごろ)、果実が赤色に熟すので、花と同時に鑑賞できる[6][4]。果実は楕円状球形で、長さ12 - 15ミリメートル (mm) 。
生育地である下記の地方公共団体が作成したレッドデータブックに掲載されている(北限付近の地方)。
庭木や防風林として植栽されるほか、器具材としても利用される[6]。木全体に精油を含み芳香があり、種子から採油し、蝋燭の材料とする[6]。
シロダモ属(シロダモぞく、学名: Neolitsea)は、クスノキ科の属の一つ。