シロチョウガイ | |||||||||||||||||||||
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分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Pinctada maxima (Jameson, 1901 |
シロチョウガイ(Pinctada maxima)は、ウグイスガイ科アコヤガイ属の二枚貝で、真珠母貝の一つである。縁が白色のものと金色のものと2型が存在する。
アコヤガイ属の中では最も大きく、最大直径30cmほどまで育つ。真珠層で構成される非常に硬い内殻を持ち、内部の外縁の色が白色のものと金色のものとがある。この真珠層の色は、生産する真珠の色に影響を与える。水温、周囲のプランクトンや堆積物がその地域での色を決定する。南洋真珠(白蝶真珠)を作るための真珠養殖産業で非常に重要な種である。
英語ではSouth Sea pearlまたはPhilippine pearlとして知られ、フィリピンの大統領フィデル・ラモスは、1996年にProclamation No. 905において、これを国石と定めた[1][2]。フィリピンの1000ペソ紙幣の裏面にも描かれている。
オーストラリア、フィジー、タヒチ、インドネシア、フィリピンに分布している。
シロチョウガイは白色、銀色、シャンパン色、金色の真珠を生産する。一方、クロチョウガイは、灰色、プラチナ色、石炭色、茄子色、孔雀色の黒真珠(黒蝶真珠)と呼ばれる真珠を生産する。シロチョウガイが産する南洋真珠(白蝶真珠)は、オーストラリア、インドネシア、タヒチ、フィリピン等で養殖されている。また、日本では1991年に琉球真珠が量産に成功し、事業化されている[3]。
真珠母貝として他に比べ大きいため、養殖ではより大きな核が用いられる。オーストラリアでの養殖業は、西オーストラリア州キンバリー地区のブルームの湾が中心地である。ピンク色の輝きを持つ白色や銀色で直径18-20mmになるオーストラリア南洋真珠で良く知られる。フィリピンでは金色の真珠が生産され、特に中国における市場需要に支えられ、人気が出ている。
パールミートは、シロチョウガイの内転筋で、珍味とされている。海洋管理協議会の海のエコラベル(MSC認証)を取得している。真珠を収穫し終えた後、可食部であるパールミートを外し、塩水で洗って冷凍する。近年では西洋のトップシェフからも、年間6トンしか生産されない、替えの利かない珍しい食材として受け入れられている。半透明でホタテ貝ほどの大きさのパールミートは、甘くて、肉質がしっかりしているが柔らかい。味はイカやロブスターの間で、香りは調理法によって様々になる。アジアでは数世紀に渡り珍味として珍重され、オメガ3脂肪酸を多く含むことから、薬理作用も期待される。塩分は少なく、タンパク質は多く、トランス脂肪酸は含まない。ビタミンA、ビタミンE、カルシウム、鉄、亜鉛も含む。また痕跡量のヨウ素を含み、代謝を促進し、甲状腺機能を活性化させる。