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『ジェリー街へ行く』(Mouse in Manhattan)は、1945年7月7日に公開された『トムとジェリー』の短編アニメ映画。
今作はジェリーを主役に据えた内容となっており、トムは物語の冒頭とラストのみ登場している。トムとジェリーが一切ケンカしない回
![]() | この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
「 | トムへ。田舎暮らしに飽きたのでネオン輝くブロードウェイへ旅立ちます。さようなら。ジェリーより | 」 |
眠っているトムの元へ書き置きを忍ばせたジェリーはそっと別れを告げ、大都会ニューヨークのマンハッタンへ旅立った。
車に、汽車に、スーツケースに揺られ、憧れの都会へ辿り着いたジェリー。天を衝く都会の摩天楼、マニキュアやヒールの似合う美しい女性たち、ホテルの高速エレベーター、屋上から望む息を呑むほど壮大な夜景…田舎ネズミにはマンハッタンの見せる様々な表情全てが新鮮そのものに見えた。
その後、テラスのテーブル上で人形とダンスをするが、ある拍子にシャンパンの瓶の中にはまってしまい吹き飛ばされる。やっと地面に着地したと思ったもつかの間、都会の凶暴な野良猫の大群に追いかけられ、逃げているうちに宝石屋のショーウィンドーをぶち破ったことから宝石泥棒に間違われ銃撃されかける。
命からがら線路をつたって田舎へと逃げ戻るジェリー。家に着くとトムはまだ眠り込んだまま。ジェリーは書き置きをビリビリに破り、トムの顔中にキスをしまくった。
「田舎でトムと暮らす生活のほうが幸せだ」そう思いながらジェリーは巣穴の中へ入っていく。一方で何が起きたのか皆目見当もつかないトムは、きょとんとするばかりだった。
旧地上波版のナレーションでは、「なにしろこの村はテレビなんかまだありませんから」と言っているが、公開当時は1945年で日本でテレビが普及し始めた時期は1953年のことなので(アメリカでは、すでに1941年にテレビ放送が開始されていた)時代背景を表している。なお旧地上波版が放映されたのは1970年代のことである。