ジョニー・ペラルタ

ジョニー・ペラルタ
Jhonny Peralta
セントルイス・カージナルス時代
(2014年5月12日)
基本情報
国籍 ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国
出身地 サンティアゴ州サンティアゴ・デ・ロス・カバリェロス
生年月日 (1982-05-28) 1982年5月28日(42歳)
身長
体重
6' 2" =約188 cm
215 lb =約97.5 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 遊撃手三塁手
プロ入り 1999年 アマチュア・フリーエージェントとしてクリーブランド・インディアンスと契約
初出場 2003年6月12日
年俸 1325万ドル (2015年)
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ジョニー・アントニオ・ペラルタJhonny Antonio Peralta, 1982年5月28日 - )は、ドミニカ共和国サンティアゴ州サンティアゴ・デ・ロス・カバリェロス出身の元プロ野球選手遊撃手三塁手)。右投右打。

経歴

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プロ入りとインディアンス時代

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クリーブランド・インディアンス時代
(2009年8月30日)

1999年、ドラフト外でクリーブランド・インディアンスに入団。

2003年に、同球団でメジャーデビューを果たした。デビューイヤーと、翌年の2004年は結果を残せなかった。

2005年に、サンフランシスコ・ジャイアンツへ移籍したショートの前任者オマー・ビスケルの後を受けてレギュラーに抜擢。3割近い打率を残し、インディアンスの遊撃手として史上最多となる24本塁打を放つなど、よもやの大活躍を見せた。そして、同年オフに5年1300万ドルの長期契約を結んだ。

2006年は2年目のジンクスに行く手を阻まれ、やや低レベルな成績に終わった。

2007年は昨シーズンの不調から立ち直り、自己最多の152試合に出場し、2年ぶりの20本塁打以上となる21本塁打をマーク。

2008年も、前年に引き続いて調子を維持。自身2番目に多い23本塁打を放ち、2年連続で20本以上のホームランを記録した。また、打点では自己ベストを更新する89打点を記録。その他、得点、安打、二塁打、三塁打、など、多くの部門で自身最高の数字を記録。126三振もレギュラー定着後では最小の数字である。一方で、自己ワーストの併殺打数を記録した。

2009年は、一転して不振に陥る。打点こそ、2連続で80打点以上を記録したが、本塁打数は前年と比較して、半減以下の数字となった。打率.254も自己最低で、得点もレギュラー定着後では最小にとどまった。

2010年、開幕からインディアンスでプレイし、91試合に出場したが、打率は.250さえ超えなかった。

タイガース時代

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デトロイト・タイガース時代
(2011年4月6日)

2010年7月28日にジョバンニ・ソト + 金銭とのトレードで、デトロイト・タイガースへ移籍した。タイガースではやや持ち直し、57試合に出場しインディアンスで放った本数以上のホームラン(8本塁打)を放った。しかし、シーズントータルでの打率は.250に僅かに及ばなかった。打点は3年連続で80打点を超え、シーズントータルで15本塁打を放った事で、通算100本塁打を達成した。オフの11月2日にFAとなったが、8日に総額1125万ドルの2年契約を結んだ[1]

2011年は、オールスターに初選出された。

2012年オフにタイガースが球団オプションを行使し、1年600万ドルで契約を延長した[2]

2013年は、オールスターに選出されたものの、バイオジェネシス・スキャンダルによって禁止薬物購入が発覚し、同年8月5日に50試合の出場停止処分を受けた[3]。オフにFAとなった。

カージナルス時代

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2013年11月24日にセントルイス・カージナルスと総額5300万ドルの4年契約を結んだ[4]

2014年、メジャーデビュー以来自己最多となる157試合に出場し、いずれもチーム最多となる二塁打38本・本塁打21本を放ち、長打を量産した。二塁打が3年連続で30本以上となり、ホームランは3年ぶりに20本を超えた。守備面では12失策をマークしたが、DRSは自己最高記録の +17となり、こちらでもチームに貢献した。大型パッケージ移籍初年度としては、まずまず期待に応えた。

2015年は155試合に出場した。バッティング面では打率.275・17本塁打・71打点という成績を残し、打率は前年より上昇して本塁打は11年連続2ケタを超えた。守備では、148試合で守って8失策まで減らしたが、DRSは大幅に悪化して -7だった。それでも、前述の打撃成績に加えて自身3度目となるオールスターにも選出されるなど、打てる遊撃手として2年連続で大型契約に見合う活躍を見せた。

2016年スプリングトレーニング中のオープン戦の3月7日のニューヨーク・メッツ戦で左の親指を負傷し、長期離脱した[5]。離脱している間にルーキーのアレドミス・ディアスが遊撃手のレギュラーの座を固めた為、復帰後は三塁手に入った。82試合の出場で打率.260・8本塁打・29打点・OPS0.715という成績を記録した。久々にロングタイムで守った三塁守備は、67試合で4失策・守備率.976・DRS -7・UZR -8.8と精彩を欠いた。

2017年6月9日にDFA[6][7]、13日に自由契約となった[8][9]

レッドソックス傘下時代

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2017年6月23日にボストン・レッドソックスとマイナー契約を結んだ[10]。同年7月13日に自由契約となった[11]

プレースタイル

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インディアンス時代の監督だったエリック・ウェッジらは、「彼ほど守備で安定感のある選手はいない」と高い評価を与えている[要出典]。遊撃手以外には、2003年に6試合、2004年に2試合、三塁手での出場経験がある。

詳細情報

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年度別打撃成績

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O
P
S
2003 CLE 77 270 242 24 55 10 1 4 79 21 1 3 2 2 20 0 4 65 5 .227 .295 .326 .621
2004 8 28 25 2 6 1 0 0 7 2 0 1 0 0 3 0 0 6 0 .240 .321 .280 .601
2005 141 570 504 82 147 35 4 24 262 78 0 2 1 4 58 3 3 128 12 .292 .366 .520 .885
2006 149 632 569 84 146 28 3 13 219 68 0 1 3 3 56 0 1 152 19 .257 .323 .385 .708
2007 152 647 574 87 155 27 1 21 247 72 4 4 1 7 61 2 4 146 12 .270 .341 .430 .771
2008 154 664 605 104 167 42 4 23 286 89 3 1 2 5 48 2 4 126 26 .276 .331 .473 .804
2009 151 645 582 57 148 35 1 11 218 83 0 2 2 6 51 0 4 134 20 .254 .316 .375 .690
2010 91 373 334 37 82 23 2 7 130 43 1 0 0 6 32 1 1 69 7 .246 .308 .389 .698
DET 57 242 217 23 55 7 0 8 86 38 0 0 0 4 21 1 0 34 4 .253 .314 .396 .710
'10計 148 615 551 60 137 30 2 15 216 81 1 0 0 10 53 2 1 103 11 .249 .311 .392 .703
2011 146 576 525 68 157 25 3 21 251 86 0 2 0 9 40 2 2 95 17 .299 .345 .478 .824
2012 150 585 531 58 127 32 3 13 204 63 1 2 1 2 49 3 2 105 20 .239 .305 .384 .689
2013 107 448 409 50 124 30 0 11 187 55 3 3 1 2 35 2 1 98 9 .303 .358 .457 .815
2014 STL 157 628 560 61 147 38 0 21 248 75 3 2 0 4 58 2 6 112 19 .263 .336 .443 .779
2015 155 640 579 64 159 26 1 17 238 71 1 4 0 6 50 6 5 111 23 .275 .334 .411 .745
2016 82 313 289 37 75 17 1 8 118 29 0 0 0 3 20 0 1 56 5 .260 .307 .408 .715
2017 21 58 54 3 11 0 0 0 11 0 0 0 0 0 4 0 0 13 2 .204 .259 .204 .462
MLB:15年 1798 7319 6599 841 1761 376 24 202 2791 873 17 27 13 63 606 24 38 1450 200 .267 .329 .423 .752

年度別守備成績

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一塁(1B) 三塁(3B) 遊撃(SS) 左翼(LF)
















































2003 CLE - 6 2 6 0 1 1.000 72 104 222 8 43 .976 -
2004 - 2 1 2 0 0 1.000 7 7 17 3 2 .889 -
2005 - - 141 207 413 19 104 .970 -
2006 - - 147 235 459 16 95 .977 -
2007 - - 152 249 452 19 106 .974 -
2008 - 1 1 2 0 1 1.000 146 217 427 14 104 .979 -
2009 - 104 78 211 15 19 .951 41 62 123 4 36 .979 -
2010 - 91 61 194 5 24 .981 - -
DET 2 7 1 0 0 1.000 9 7 9 0 3 1.000 46 70 118 3 26 .984 -
'10計 2 7 1 0 0 1.000 100 68 203 5 27 .982 46 70 118 3 26 .984 -
2011 1 1 0 0 0 1.000 - 145 218 383 7 83 .988 -
2012 - - 149 229 359 7 75 .988 -
2013 - - 106 140 294 4 54 .991 3 2 0 0 0 1.000
2014 STL - - 152 191 418 12 98 .981 -
2015 - - 148 157 420 8 88 .986 -
2016 - 67 39 125 4 15 .976 7 11 18 0 6 1.000 -
2017 - 15 11 21 2 1 .941 - -
MLB 3 8 1 0 0 1.000 295 200 570 26 64 .967 1459 2097 4123 124 920 .980 3 2 0 0 0 1.000
  • 各年度の太字はリーグ最高

獲得タイトル・表彰・記録

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MiLB
MLB

脚注

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  1. ^ Luke Adams (2010年11月8日). “Tigers Sign Jhonny Peralta” (英語). MLB Trade Rumors. 2017年6月14日閲覧。
  2. ^ Ben Nicholson-Smith (2012年10月30日). “Tigers Exercise 2013 Options For Dotel, Peralta” (英語). MLB Trade Rumors. 2017年6月14日閲覧。
  3. ^ Alex Rodriguez and 12 other players suspended in Biogenesis PEDs scandal” (英語). Theguardian.com. 2013年9月10日閲覧。
  4. ^ Mark Sheldon (2013年11月25日). “Cardinals fill another need with Peralta signing” (英語). MLB.com. 2017年6月14日閲覧。
  5. ^ Jenifer Langosch (2016年3月7日). “Peralta may miss 2-3 months with thumb injury” (英語). MLB.com. 2016年12月10日閲覧。
  6. ^ Jenifer Langosch (2017年6月9日). “Peralta DFA'd as Cards shuffle roster, coaches”. MLB.com. 2017年6月13日閲覧。
  7. ^ 低迷カージナルス大なた 球宴3度のペラルタ戦力外”. 日刊スポーツ (2017年6月10日). 2017年6月13日閲覧。
  8. ^ Alaina Getzenberg; Jenifer Langosch (2017年6月13日). “Cards call up LHP Gonzales, RHP Tuivailala” (英語). MLB.com. 2017年6月14日閲覧。
  9. ^ MLB公式プロフィール参照。2017年6月14日閲覧。
  10. ^ Ian Browne (2017年6月23日). “Sox pluck Fister off waivers, sign Peralta” (英語). MLB.com. 2017年6月24日閲覧。
  11. ^ “Boston Red Sox release Jhonny Peralta, could set stage for Rafael Devers call-up to Triple-A” (英語). masslive.com. http://www.masslive.com/redsox/index.ssf/2017/07/boston_red_sox_release_jhonny.html 2017年10月4日閲覧。 

関連項目

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外部リンク

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