ジョルジュ・ドン

1977年3月

ジョルジュ・ドン[1]Jorge Itovich Donn, 1947年2月25日 - 1992年11月30日)は、アルゼンチン出身のバレエダンサー

来歴

[編集]

ブエノスアイレスロシア移民の家庭に生まれる。5歳でテアトロ・コロン付属のバレエ学校に入校[2]1963年、アルゼンチンを巡業していたモーリス・ベジャール主宰の20世紀バレエ団公演を見て渡仏を決意し、入団から数年を経ずしてソリストとなった。

1966年、『ロミオとジュリエット』 で生き生きとしたロミオ役を演じて評判を呼ぶ。その後も 『火の鳥』、『ディオニソス』 など数多くのベジャール振付作品で初演を踊ったが、代表作はなんといっても 『ボレロ』(1979年)であり、男性舞踊手として初めてメロディを踊った。1981年にはC・ルルーシュ監督の映画 『愛と哀しみのボレロ』 に出演、一躍バレエ・ファン以外にも名を知られるようになった。

1980年に同バレエ団の芸術監督の地位につき、さらに1988年には自身が主宰するヨーロッパ・バレエ団を旗揚げするが、エイズに侵され、1992年に死去した。45歳没。

主なレパートリー

[編集]
作品 振付 バレエ団 初演
1966 ロミオとジュリエット ロミオ M・ベジャール 20世紀バレエ団
1970 火の鳥 火の鳥
1971 ニジンスキー・神の道化 ニジンスキー
1971 さすらう若者の歌 若者
1979 ボレロ メロディ
1982 アダージェット ソロ
1984 ディオニソス 喜劇役者/ワーグナー

公式サイト

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ スペイン語読みではホルヘ
  2. ^ Dorvanne, Jeannine, "Jorge Donn", International Dictionary of Ballet, vol.1, p.400, ISBN 1-55862-157-1