ジョン・ジェイ (野球)

ジョン・ジェイ
Jon Jay
マイアミ・マーリンズ コーチ #11
カンザスシティ・ロイヤルズでの現役時代
(2018年5月9日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 フロリダ州マイアミ
生年月日 (1985-03-15) 1985年3月15日(39歳)
身長
体重
5' 11" =約180.3 cm
195 lb =約88.5 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 外野手
プロ入り 2006年 MLBドラフト2巡目
初出場 2010年4月26日
最終出場 2021年5月12日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
選手歴
コーチ歴

ジョナサン・ヘンリー・ジェイJonathan Henry Jay, 1985年3月15日 - )は、アメリカ合衆国フロリダ州マイアミ出身の元プロ野球選手外野手)。左投左打。MLBマイアミ・マーリンズでコーチを務める。

愛称はアメリカ合衆国建国の父の一人、ジョン・ジェイからザ・フェデラリスト(The Federalist、「連邦主義者」の意)[1]。他には305Jがある[2]

経歴

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プロ入りとカージナルス時代

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セントルイス・カージナルスでの現役時代
(2014年9月1日)

2006年MLBドラフト2巡目(全体74位)でセントルイス・カージナルスから指名され、プロ入り。

2010年4月26日のアトランタ・ブレーブス戦でメジャーデビュー。この年は105試合に出場して打率.300を記録した[3]

2011年は5月から成績が上向きになり出場機会がさらに増加。外野のレギュラーの一人だったコルビー・ラスムスの出場機会を奪うようになった。これに不満のラスムスがトレードを要求し、7月27日にトロント・ブルージェイズへ移籍となった後は中堅手のレギュラーを務め、初めて規定打席に到達するなど飛躍の年となった。またこの年はワールドシリーズ制覇を経験した。

2012年は4月に守備でフェンスに激突して右肩を痛め、5週間ほど故障者リスト入りした。しかし復帰後もシュアな打撃は健在で、ナショナルリーグ9位の.305を記録した。盗塁は自身最多の19個を記録した。

2013年、中堅手のレギュラーで157試合に出場したが、攻守両面で壁に突き当たった。まず攻撃面では、打率が.276まで低下したほか、自身初となる100三振超えを喫した。守備面では、守備防御点 -10を記録して大幅に守備範囲が低下した[4]

2014年1月17日にカージナルスと325万ドルの1年契約に合意した[5][6]。復活を期した2014年シーズンはピーター・ボージャスが加入したことが影響し、外野のスーパーサブとして3ポジション全てを守り、規定打席には届かなかった。しかし打率.303・出塁率.372を記録して、2012年の水準にまで数字を引き上げた。一方で長打が減少し、2013年に計36本あった長打数が22本になった。両リーグ1位の20死球を記録した。守備力も持ち直し、中堅と左翼では+の守備防御点をマークした。

2015年2月9日、カージナルスとの年俸調停を回避し、2年総額1097万5000ドルで契約を延長した。

パドレス時代

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2015年12月8日にジェド・ジョーコとのトレードで、サンディエゴ・パドレスヘ移籍した[7][8]

2016年は90試合に出場して打率.291、2本塁打、26打点、2盗塁を記録した。オフの11月3日にFAとなった[3]

カブス時代

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2016年11月29日にシカゴ・カブスと800万ドルの1年契約を結んだ[9]

映像外部リンク
2017年7月6日、初登板で無失点(MLB.comによる動画)

2017年は141試合に出場して打率.296、2本塁打、34打点、6盗塁を記録した。7月6日のミルウォーキー・ブルワーズ戦では大量ビハインドの9回表に登板し、被安打1を許したものの、平均球速92km/hで1回無失点を記録し、話題となった[10]。オフの11月2日にFAとなった[11]

ロイヤルズ時代

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2018年3月6日にカンザスシティ・ロイヤルズと1年300万ドル+出来高最大150万ドルで契約を結んだ[12]

ダイヤモンドバックス時代

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2018年6月6日にエルビス・ルシアーノゲイブ・スパイアーとのトレードで、アリゾナ・ダイヤモンドバックスへ移籍した[13]。このシーズンは2球団合計で、5年ぶりに規定打席に到達し、打率.268、3本塁打、40打点などを記録した。オフの10月29日にFAとなった[3]

ホワイトソックス時代

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2019年1月10日にシカゴ・ホワイトソックスと1年400万ドルの契約を結んだ[14]。オフの10月31日にFAとなった[15]

ダイヤモンドバックス復帰

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2020年2月3日にダイヤモンドバックスとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[16]。7月18日にメジャー契約を結んで40人枠入りした[17]。オフの10月28日にFAとなった[18]

エンゼルス時代

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2021年2月11日にロサンゼルス・エンゼルスとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[19]。3月26日に一旦自由契約となるが、翌27日に改めてマイナー契約を結び直した[20]。シーズン開幕後の4月13日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[21]。だが、2試合に出場して8打数1安打の打率.125と振るわず、4月16日にDFA[22]、23日にマイナー契約となった。その後、5月6日に再びメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[23]。5月14日に再びDFAとなり[24]、17日にマイナー契約で傘下のAAA級ソルトレイク・ビーズへ配属された。7月13日に自由契約となった[3]

2022年4月27日に現役引退を表明した[25]

現役引退後

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2023年よりマイアミ・マーリンズの一塁ベースコーチを務める[26]

人物

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マニー・マチャドとは親友であり、マチャドの義兄であるヨンダー・アロンソを加えた3人で毎冬オフのトレーニングを行っているという[27]

詳細情報

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年度別打撃成績

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O
P
S
2010 STL 105 323 287 47 86 19 2 4 121 27 2 4 8 1 24 0 3 50 5 .300 .359 .422 .780
2011 159 503 455 56 135 24 2 10 193 37 6 7 9 4 28 1 7 81 11 .297 .344 .424 .768
2012 117 502 443 70 135 22 4 4 177 40 19 7 9 1 34 3 15 71 9 .305 .373 .400 .773
2013 157 628 548 75 151 27 2 7 203 67 10 5 9 5 52 7 14 103 13 .276 .351 .370 .721
2014 140 468 413 52 125 16 3 3 156 46 6 3 3 4 28 3 20 78 17 .303 .372 .378 .750
2015 79 245 210 25 44 5 1 1 54 10 0 2 3 2 19 5 11 36 7 .210 .306 .257 .563
2016 SD 90 373 347 49 101 26 1 2 135 26 2 0 1 0 19 0 6 78 5 .291 .339 .389 .728
2017 CHC 141 433 379 65 112 18 3 2 142 34 6 2 3 2 37 3 12 80 11 .296 .374 .375 .749
2018 KC 59 266 238 28 73 9 2 1 89 18 3 2 4 2 19 0 3 39 4 .307 .363 .374 .737
ARI 84 320 289 46 68 10 5 2 94 22 1 1 1 1 14 0 15 56 7 .235 .304 .325 .629
'18計 143 586 527 74 141 19 7 3 183 40 4 3 5 3 33 0 18 95 11 .268 .330 .347 .678
2019 CWS 47 182 165 12 44 8 0 0 52 9 0 0 5 1 8 0 3 30 1 .267 .311 .315 .626
2020 ARI 18 57 50 5 8 1 0 1 12 4 0 0 0 3 3 0 1 12 0 .160 .211 .240 .451
2021 LAA 5 14 14 2 5 0 0 0 5 1 0 0 0 0 0 0 0 2 0 .357 .357 .357 .714
MLB:12年 1201 4315 3838 532 1087 185 25 37 1433 341 55 33 55 26 285 22 110 716 90 .283 .348 .373 .721
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別投手成績

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W
H
I
P
2017 CHC 1 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 4 1.0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0.00 1.00
MLB:1年 1 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 4 1.0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0.00 1.00

年度別守備成績

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左翼(LF) 中堅(CF) 右翼(RF)




































2010 STL 9 4 0 0 0 1.000 27 63 2 0 0 1.000 61 70 3 1 1 .986
2011 19 22 0 0 0 1.000 75 167 4 3 3 .983 56 84 1 0 1 1.000
2012 - 116 291 1 0 0 1.000 -
2013 - 152 335 4 1 3 .997 -
2014 27 26 0 1 0 .963 98 193 2 1 0 .995 33 28 0 0 0 1.000
2015 17 12 0 0 0 1.000 54 116 1 0 2 1.000 7 9 1 0 0 1.000
2016 SD 8 15 0 0 0 1.000 72 155 4 1 1 .994 9 20 0 0 0 1.000
2017 CHC 64 48 3 0 0 1.000 54 75 0 0 0 1.000 19 15 0 0 0 1.000
2018 KC 27 59 0 0 0 1.000 15 45 2 0 0 1.000 9 25 0 0 0 1.000
ARI 14 19 0 0 0 1.000 10 19 0 0 0 1.000 45 81 4 0 1 1.000
'18計 41 78 0 0 0 1.000 25 64 2 0 0 1.000 54 106 4 0 1 1.000
2019 CWS 13 18 1 0 0 1.000 - 33 42 1 1 0 .977
2020 ARI 4 4 0 0 0 1.000 5 12 0 0 0 1.000 9 16 0 0 0 1.000
2021 LAA 5 8 0 0 0 1.000 \ \
MLB 207 235 4 1 0 .996 678 1471 20 6 9 .996 281 390 10 2 3 .995
  • 上記の他に2017年に投手として出場1、守備機会なしを記録
  • 各年度の太字はリーグ最高

背番号

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  • 15(2010年 - 2011年途中)
  • 19(2011年途中 - 2015年)
  • 24(2016年)
  • 30(2017年)
  • 25(2018年 - 同年6月5日)
  • 9(2018年6月8日 - 同年終了、2020年 - 2021年)
  • 45(2019年)
  • 11(2023年 - )

脚注

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  1. ^ 「セントルイス・カーディナルス」『2015MLB選手名鑑全30球団コンプリートガイド』 日本スポーツ企画出版社 107頁
  2. ^ Andy Call (2017年8月24日). “Explaining Cubs Players Weekend nicknames” (英語). MLB.com. 2018年3月7日閲覧。
  3. ^ a b c d MLB公式プロフィール参照。2022年4月29日閲覧。
  4. ^ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2014』廣済堂出版、2014年、345頁。ISBN 978-4-331-51809-0 
  5. ^ "Cardinals agree to terms with outfielders Jon Jay and Peter Bourjos". MLB.com (Press release). 17 January 2014. 2014年1月18日閲覧
  6. ^ Jenifer Langosch (2014年1月17日). “Cardinals avoid arbitration with Jay, Bourjos”. MLB.com. 2014年1月18日閲覧。
  7. ^ Aaron Gleeman (2015年12月8日). “Padres trade Gyorko for Jon Jay”. 2015年12月15日閲覧。
  8. ^ Corey Brock (2015年12月8日). “Padres acquire Jay, send Gyorko to Cards” (英語). MLB.com. 2018年3月7日閲覧。
  9. ^ http://www.chicagotribune.com/sports/baseball/cubs/ct-cubs-jon-jay-contract-20161129-story.html
  10. ^ 超スローボールで無失点 カブス外野手が大差で登板”. スポーツニッポン (2017年7月7日). 2019年11月28日閲覧。
  11. ^ David Adler (2017年11月5日). “Key free agents for all 30 MLB teams” (英語). MLB.com. 2017年12月27日閲覧。
  12. ^ Jeffrey Flanagan (2018年3月6日). “Veteran outfielder Jay signs with Royals” (英語). MLB.com. 2018年3月7日閲覧。
  13. ^ Steve Gilbert (2018年6月6日). “D-backs acquire Jay from KC for 2 prospects” (英語). MLB.com. 2018年6月9日閲覧。
  14. ^ Scott Merkin (2019年1月10日). “White Sox ink Jay to 1-year, $4 million deal” (英語). MLB.com. 2019年2月7日閲覧。
  15. ^ Thomas Harrigan, Manny Randhawa and Paul Casella (2019年11月8日). “Here are every team's free agents this winter” (英語). MLB.com. 2019年12月2日閲覧。
  16. ^ Andrew Simon (2020年2月3日). “D-backs add E. Jackson, Jay on Minors deals” (英語). MLB.com. 2020年2月8日閲覧。
  17. ^ Mark Polishuk (2020年7月18日). “Jon Jay Makes Diamondbacks’ Opening Day Roster” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年7月21日閲覧。
  18. ^ Manny Randhawa and Paul Casella (2020年11月16日). “2020-21 free agents, position by position” (英語). MLB.com. 2020年11月21日閲覧。
  19. ^ Connor Byrne (2021年2月11日). “Angels Sign Jon Jay To Minor League Contract” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年3月2日閲覧。
  20. ^ Steve Adams (2021年3月27日). “Angels Re-Sign Jon Jay, Release Jesse Chavez” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年4月28日閲覧。
  21. ^ Connor Byrne (2021年4月13日). “Angels Make Handful Of Roster Moves” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年4月28日閲覧。
  22. ^ Connor Byrne (2021年4月16日). “Angels Select Scott Schebler, Designate Jon Jay” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年4月28日閲覧。
  23. ^ Connor Byrne (2021年5月6日). “Angels Make Several Roster Moves” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年5月7日閲覧。
  24. ^ Connor Byrne (2021年5月14日). “Angels Activate Anthony Rendon, Designate Jon Jay” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年5月15日閲覧。
  25. ^ Darragh McDonald (2022年4月27日). “Jon Jay Announces Retirement” (英語). MLB Trade Rumors. 2022年4月29日閲覧。
  26. ^ “Jon Jay To Join Marlins As First Base Coach”. MLB Trade Rumors. (2022年11月10日). https://www.mlbtraderumors.com/2022/11/jon-jay-to-join-marlins-as-first-base-coach.html 2023年6月21日閲覧。 
  27. ^ ホワイトソックス、ジェイと単年4.3億円で合意 マチャドとは親友の仲…獲得への布石か”. ベースボール・チャンネル (2019年1月9日). 2019年2月7日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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