Jon Rahm | |
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![]() 2019年 | |
基本情報 | |
名前 | ジョン・ラーム |
生年月日 | 1994年11月10日(30歳) |
身長 | 188 cm (6 ft 2 in) |
体重 | 100 kg (220 lb) |
国籍 |
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出身地 |
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経歴 | |
大学 |
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プロ転向 | 2016年 |
現在のツアー | LIVゴルフ |
プロ勝利数 | 20 |
優勝数 | |
PGAツアー | 11 |
ヨーロッパ | 10 |
メジャー選手権最高成績 | |
マスターズ | 優勝: 2023 |
PGA選手権 | 4位タイ: 2018 |
全米オープン | 優勝: 2021 |
全英オープン | 3位タイ: 2021 |
成績 | |
世界ランク最高位 | 1位 |
賞金ランク最高位 | 2位 |
2022年4月25日現在 |
ジョン・ラーム・ロドリゲス(バスク語: Jon Rahm Rodríguez: ヨン・ラーム・ロドリゲス, 1994年11月10日 - )は[1]、スペイン・バスク州ビスカヤ県バリカ出身のプロゴルファー。
アメリカ合衆国のアリゾナ州フェニックスに居住している[2]。2015年から2016年にかけて計60週で世界アマチュアゴルフランキング1位となり、2016年の全米オープンでは23位タイでローアマチュアとなった。2017年1月のファーマーズ・インシュランス・オープンでPGAツアー初優勝を飾った。2018年1月にキャリアビルダー・チャレンジで優勝したことで、大会後には世界ランキング2位となった。2021年の全米オープンで、メジャー初優勝を成し遂げた。
1994年にスペインのバスク州ビスカヤ県バリカに生まれた。フィル・ミケルソンやポール・ケーシーなどの卒業生がいるアメリカ合衆国のアリゾナ州立大学に進学し、ミケルソンの16勝に次ぐ11勝という同校歴代2位の記録を残した[3][4]。なお、アメリカに渡った時にはまったく英語が話せなかった[5]。2014年には男子アマチュアゴルフの国別対抗戦であるアイゼンハワートロフィーで個人優勝した[6]。2015年と2016年にはカレッジゴルフ界最高の賞であるベン・ホーガン賞を2年連続で受賞しているが、1990年に設立された同賞では唯一の2年連続受賞者である[7]。
2015年にはアマチュアとしてフェニックス・オープンに出場し、優勝者と3打差の5位タイとなった[8]。2015年4月1日には世界アマチュアゴルフランキングで28人目のランキング1位となり、25週間にわたって1位の座を守った。2015年9月23日には1位の座をマーベリック・マクニーリーに明け渡したが、5週間後の2015年10月28日は1位の座を奪い返し、2016年1月29日まで35週間にわたって1位の座を維持した。パトリック・カントレーの55週間を抜き、歴代最長記録を塗り替えた。
2015年の全米アマチュアゴルフ選手権では準々決勝でデレク・バードに敗れた[9]。2015年にはその年の世界最高のアマチュアに与えられるマコーマックメダルを受賞した。2016年には全米オープンと全英オープンで予選を突破した[10]。全米オープンでは7オーバーの23位タイでローアマチュアとなった[11]。
2016年の全米オープン後にプロ転向した。プロ転向後初戦となったクイックン・ローンズ・ナショナルでは最初の2日間を首位または首位タイで回り、最終的には優勝したビリー・ハーリー3世と4打差の3位となった[12]。カナディアン・オープンでは優勝したジョナサン・ベガスと1打差の2位タイとなり、残りのシーズンのスペシャル・テンポラリー・メンバー(特別暫定会員)の資格を得た[13]。
2017年1月後半のファーマーズ・インシュランス・オープンでは、最終ホールで20ヤードのイーグルショットを決めるなどしてPGAツアー初優勝を飾ると、世界ランキングは137位から46位に急浮上した[14]。3月初頭にはキャデラック選手権に出場し、優勝したダスティン・ジョンソンに2打差の3位タイとなった[15]。3月下旬のWGCマッチプレーでは決勝でダスティン・ジョンソンに敗れたものの準優勝し、世界ランキングを14位まで上げた[16]。マスターズ・トーナメントで27位タイ、ウェルズ・ファーゴ選手権で4位、フォートワース・インビテーショナルで2位タイなどとなり、世界ランキングでトップ10に入った[17][18][19]。
ヨーロピアンツアーではオープン・ド・フランスで10位タイとなり、2017年7月のアイリッシュ・オープンでは2位に6打差をつけてヨーロピアンツアー初優勝した[20]。2017年のヨーロピアンツアー最終戦であるドバイ世界選手権で優勝し[21]、同年のヨーロピアンツアーの最優秀新人に輝いた[22]。
2018年開幕戦のヒュンダイ・トーナメント・オブ・チャンピオンズではダスティン・ジョンソンに8打差の2位となった[23]。2018年1月後半のキャリアビルダー・チャレンジでは、アンドリュー・ランドリーとのプレーオフの末にPGAツアー2度目の優勝を飾った[24]。この大会後には世界ランキングが自己最高の2位となった。プロ転向後わずか38戦で4勝を挙げており、この優勝頻度は過去30年間ではタイガー・ウッズに次ぐ2位である[25]。
2021年6月20日の全米オープン最終日、首位と3打差の6位から出たラームは、5バーディー、1ボギーの67をマークし通算6アンダーに伸ばし、逆転でメジャー初優勝を飾った。全米オープン制覇はスペイン人として初の快挙である。
地元のサッカークラブのアスレティック・ビルバオの熱心なファンである[26]。祖父も35年間にわたってアスレティック・ビルバオのソシオ(クラブ会員)だった[26]。ジョン・ラーム自身は7歳の時にソシオとなり、14歳になるまでホームゲームのたびにエスタディオ・サン・マメスに通った[26]。スポーツブランドと契約して既製品を使用せざるを得なくなるまで、ゴルフバッグにアスレティック・ビルバオの紋章を刺繍していた[26]。フォワードのアリツ・アドゥリスと親しく、アドゥリスはゴールパフォーマンスとしてゴルフのスイングの真似をすることがある[26]。
プレー中によく怒りをあらわにするなど短気なことで知られ、松山英樹が「怖い」というほどの暴れん坊である[5]。2018年のフェニックス・オープンの最終ラウンドではクラブを地面にビシャッと叩きつけた[27]。
勝数 |
メジャー選手権 (2) |
フェデックス・カップ・プレーオフ (1) |
ツアー (8) |
No. | 年月日 | 大会 | スコア | パー | 2位との差 | 2位(タイ) |
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1 | 2017年1月29日 | ファーマーズ・インシュランス・オープン | 72-69-69-65=275 | −13 | 3打差 | ![]() ![]() |
2 | 2018年1月21日 | キャリアビルダー・チャレンジ | 62-67-70-67=266 | −22 | プレーオフ | ![]() |
3 | 2019年4月28日 | チューリッヒ・クラシック・オブ・ニューオリンズ
( |
64-65-64-69=262 | −26 | 3打差 | ![]() ![]() |
4 | 2020年7月19日 | メモリアル・トーナメント | 279 | −9 | 3打差 | ![]() |
5 | 2020年8月30日 | BMW選手権 | 75-71-66-64=276 | −4 | プレーオフ | ![]() |
6 | 2021年6月20日 | 全米オープン | 69-70-72-67=278 | −6 | 1打差 | ![]() |
7 | 2022年5月1日 | Mexico Open | 64-66-68-69=267 | −17 | 2打差 | ![]() ![]() ![]() |
8 | 2023年1月8日 | セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズ | 64-71-67-63=265 | −27 | 2打差 | ![]() |
9 | 2023年1月22日 | ザ・アメリカン・エキスプレス (2) | 64-71-67-63=261 | −27 | 2打差 | ![]() |
10 | 2023年2月19日 | ジェネシス・インビテーショナル | 65-68-65-69=267 | −17 | 2打差 | ![]() |
11 | 2023年4月9日 | マスターズ・トーナメント | 276 | −12 | 3打差 | ![]() |
勝数 |
メジャー選手権 (2) |
ドバイ世界選手権 (3) |
ツアー (5) |
No. | 日付 | 大会 | スコア | パー | 2位との差 | 2位(タイ) |
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1 | 2017年7月9日 | アイリッシュ・オープン | 65-67-67-65=264 | −24 | 6打差 | ![]() ![]() |
2 | 2017年11月19日 | ドバイ世界選手権 | 69-68-65-67=269 | −19 | 1打差 | ![]() ![]() |
3 | 2018年4月15日 | スペインオープン | 67-68-66-67=268 | −20 | 2打差 | ![]() |
4 | 2019年7月7日 | アイリッシュ・オープン | 67-71-64-62=264 | −16 | 2打差 | ![]() ![]() |
5 | 2019年10月6日 | スペインオープン | 66-67-63-66=262 | −22 | 5打差 | ![]() |
6 | 2019年11月24日 | ドバイ世界選手権 (2) | 269 | −19 | 1打差 | ![]() |
7 | 2021年6月20日 | 全米オープン | 69-70-72-67=278 | −6 | 1打差 | ![]() |
8 | 2022年10月9日 | スペインオープン (3) | 64-68-65-62=259 | −25 | 6打差 | ![]() |
9 | 2022年11月20日 | ドバイ世界選手権 (3) | 268 | −20 | 2打差 | ![]() ![]() |
10 | 2023年4月9日 | マスターズ・トーナメント | 276 | −12 | 3打差 | ![]() |
大会 | 2016 | 2017 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 |
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マスターズ | 27位T | 4位 | 9位T | 7位T | 5位T | |
全米オープン | 23位T | 予選落ち | 予選落ち | 3位T | 23位T | 優勝 |
全英オープン | 59位T | 44位T | 予選落ち | 11位T | 3位T | |
全米プロゴルフ選手権 | 58位T | 4位T | 予選落ち | 13位T | 8位T |