ジョー・ジョイス

ジョー・ジョイス
リオデジャネイロオリンピックでの表彰式でのジョイス
基本情報
本名 ジョセフ・オベイ・ジョイス
通称 Juggernaut(重戦車)
階級 ヘビー級
身長 198cm
リーチ 204cm
国籍 イギリスの旗 イギリス
誕生日 (1985-09-17) 1985年9月17日(39歳)
出身地 ロンドン
スタイル オーソドックス
プロボクシング戦績
総試合数 19
勝ち 16
KO勝ち 15
敗け 3
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獲得メダル
イギリスの旗 イギリス
男子 ボクシング
オリンピック
2016 リオデジャネイロ スーパーヘビー級
世界選手権
2015 ドーハ スーパーヘビー級
コモンウェルスゲームズ
2014 グラスゴー スーパーヘビー級
ヨーロッパ選手権
2013 ミンスク スーパーヘビー級

ジョー・ジョイスJoe Joyce1985年9月17日 - )は、イギリスプロボクサーロンドン出身。元WBO世界ヘビー級暫定王者リオデジャネイロオリンピックスーパーヘビー級銀メダリスト。

来歴

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父親はスコットランド生まれのアイルランド人、母親はナイジェリア出身。ロンドンで育つ。元々は陸上競技をやっていたが怪我で断念し、22歳からボクシングを始めた。

アマチュア時代

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2013年6月にヨーロッパ選手権の準決勝でセルゲイ・クズミンにKO負けを喫し銅メダルを獲得した[1]。10月に世界選手権のスーパーヘビー級に出場し1回戦で敗退した[2]

2014年にコモンウェルスゲームズでスーパーヘビー級の金メダルを獲得[3]

2015年6月にヨーロッパ競技大会で準決勝でトニー・ヨカに勝利し優勝[4]、10月に世界選手権のスーパーヘビー級にて準決勝でトニー・ヨカに敗れ銅メダルを獲得した[5]

2015年から2016年にかけてワールド・シリーズ・オブ・ボクシングに参戦。2016年4月には欧州オリンピック予選で優勝してオリンピック出場を決める[6]。2016年8月21日、リオデジャネイロオリンピックにスーパーヘビー級で出場し決勝でトニー・ヨカに1-2の判定で敗れ銀メダルを獲得した[7][8]

プロ時代

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2017年7月、31歳でプロへ転向。デビッド・ヘイが率いるヘイメーカー・プロモーションズと契約し共同プロモーションでリチャード・シェーファーが率いるリングスター・スポーツと契約[9][10]

2018年、有力アドバイザーのアル・ヘイモンと契約[11]

2019年4月25日、アル・ヘイモンから離脱し、フランク・ウォーレンのクィーンズ・ベリー・プロモーションズと契約[12][13]

2020年11月20日、チャーチ・ハウスBBBofC英国・WBOインターナショナル ・コモンウェルス・WBC世界ヘビー級シルバー王者ダニエル・デュボアとデュボアが保持する全ての王座とEBUヨーロッパヘビー級王座決定戦を行い、10回36秒KO勝ちを収め5つの王座を獲得した[14]。試合後デュボアは左目の眼窩底骨折が判明した[15]

2022年9月24日、マンチェスター・アリーナで元WBO世界ヘビー級王者のジョセフ・パーカーとWBO世界ヘビー級暫定王座決定戦に臨み、11回1分3秒KO勝ちを収め王座を獲得した。試合後ジョイスはWBO正規王者との対戦を希望し、「オレクサンドル・ウシク、やってやろうじゃないか」と対戦要求した[16][17]

2023年4月15日、ロンドンカッパー・ボックスでWBO世界ヘビー級13位の張志磊と対戦し、プロ初黒星となる6回1分23秒TKO負けを喫し初防衛に失敗、王座から陥落した[18]

2023年5月8日、ジョイスが張志磊との試合の再戦条項を行使した[19]

2023年9月23日、ロンドンのウェンブリー・アリーナでWBO世界ヘビー級暫定王者の張志磊とダイレクトリマッチで再戦し、3回3分7秒KO負けで王座返り咲きに失敗した。

2024年3月16日、バーミンガムのリゾーツ・ワールド・アリーナで元IBF欧州ヘビー級王者のカッシュ・アリと対戦し、ジョイスが最終ラウンド終了間際に右ストレートでダウンを奪い10回2分53秒KO勝ちを収めた。

2024年7月27日、O2アリーナでデレック・チゾラと対戦し、10回判定負けを喫した。

人物

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  • 2020年のダニエル・デュボアとの試合に向けて、ラスベガスにあるUFCの本部ジムでトレーニングをしていた時に、フランシス・ガヌーとスパーリングを数ラウンド行ったことを、「彼は大きくて、パワフルだった。彼とのスパーリングはいい経験になった。彼は普通じゃない、とてつもないパワーを持っている。その間のほとんど、私は頭を吹き飛ばされないようにするため、パワーショットから逃げようとしていたんだ」と、ガヌーのパワーが非常に印象に残ったと語り、総合格闘技に転向するつもりはないが、ガヌーとボクシングでなら対戦してみたいと語っている[20]

戦績

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  • アマチュアボクシング:67戦 56勝 11敗
  • プロボクシング:19戦 16勝 (15KO) 3敗
日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考
1 2017年10月20日 8R 2:35 TKO イアン・ルイソン イギリスの旗 イギリス プロデビュー戦
2 2018年2月16日 1R 3:06 KO ルドルフ・ジョツィッチ クロアチアの旗 クロアチア
3 2018年3月17日 1R 0:38 KO ドニー・パーマー アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
4 2018年5月5日 2R 2:36 KO レンロイ・トーマス ジャマイカの旗 ジャマイカ コモンウェルス英連邦ヘビー級王座決定戦
5 2018年6月15日 1R 1:54 KO イビカ・バクリン クロアチアの旗 クロアチア
6 2018年9月30日 5R 0:41 KO イアゴ・キライゼ ジョージア (国)の旗 ジョージア
7 2018年12月1日 1R 2:25 KO ジョー・ハンクス アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 WBAコンチネンタルヘビー級王座決定戦
8 2019年2月23日 6R 2:20 TKO バーメイン・スタイバーン カナダの旗 カナダ WBA世界ヘビー級ゴールド王座決定戦
コモンウェルス防衛1
9 2019年5月18日 3R 1:55 TKO アレクサンダー・ウスティノフ ロシアの旗 ロシア
10 2019年7月13日 12R 判定3-0 ブライアント・ジェニングス アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
11 2020年7月25日 3R 0:57 TKO マイケル・ウォリッシュ ドイツの旗 ドイツ
12 2020年11月28日 10R 0:36 KO ダニエル・デュボア イギリスの旗 イギリス WBCシルバー・WBOインターナショナル・コモンウェルス英連邦・BBBofC英国ヘビー級タイトルマッチ
EBU欧州ヘビー級王座決定戦
13 2021年7月24日 6R 0:49 TKO カルロス・タカム カメルーンの旗 カメルーン WBCシルバー防衛1・WBOインターナショナル防衛1・コモンウェルス防衛1
14 2022年7月2日 4R 1:20 TKO クリスチャン・ハマー ドイツの旗 ドイツ WBCシルバー防衛2・WBOインターナショナル防衛2
15 2022年9月24日 11R 1:03 KO ジョセフ・パーカー ニュージーランドの旗 ニュージーランド WBO世界ヘビー級暫定王座決定戦
16 2023年4月15日 6R 1:23 TKO 張志磊 中華人民共和国の旗 中華人民共和国 WBO暫定陥落
17 2023年9月23日 3R 3:07 KO 張志磊 中華人民共和国の旗 中華人民共和国 WBO暫定・世界ヘビー級タイトルマッチ
18 2024年3月16日 10R 2:53 KO カッシュ・アリ イギリスの旗 イギリス
19 2024年7月27日 10R 判定0-3 デレック・チゾラ イギリスの旗 イギリス
テンプレート

獲得タイトル

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  • コモンウェルスヘビー級王座
  • WBAコンチネンタルヘビー級王座
  • WBA世界ヘビー級ゴールド王座
  • BBBofC英国ヘビー級王座
  • WBC世界ヘビー級シルバー王座
  • WBOインターナショナルヘビー級王座
  • EBUヨーロッパヘビー級王座
  • WBO世界ヘビー級暫定王座(防衛0)

脚注

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  1. ^ 40.European Championships — Minsk, Belarus — June 1-8 2013”. Amateur-boxing.strefa.pl. 2022年9月25日閲覧。
  2. ^ 17.World Championships Baluan Sholak Sports Palace, Almaty,KazakhstanOctober 14-26, 2013”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2022年11月29日閲覧。
  3. ^ Joseph Joyce”. Glasgow 2014 Commonwealth Games. 25 September 2022閲覧。
  4. ^ 1.European Games — Baku, Azerbaijan — June 16-27 2015”. Amateur-boxing.strefa.pl. 2022年9月25日閲覧。
  5. ^ 18.World Championships Ali Bin Hamad Al-Attiyah Arena, Doha, Qatar October 6-15, 2015”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2022年11月29日閲覧。
  6. ^ Gigney, George (2016) "British Lionhearts crush USA Knockouts to stay unbeaten", Boxing News, 4 March 2016. Retrieved 25 September 2022
  7. ^ Rio Olympics 2016: Joe Joyce misses out on super-heavyweight gold as he loses final”. BBC Sport. 25 September 2022閲覧。
  8. ^ 31.Olympic Games Riocentro Pavilion 6, Rio de Janiero, Brazil August 6-21, 2016”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2022年11月29日閲覧。
  9. ^ Schaefer Feels Joe Joyce Can Face Wilder or Joshua in 5, 6 Fights”. Boxing Scene.com (2017年8月13日). 2022年9月25日閲覧。
  10. ^ David Haye confirms Dave deal, signs Joe Joyce, Qais Ashfaq, Willy Hutchinson and Michael Page”. World Boxing News. 12 July 2017閲覧。
  11. ^ Joe Joyce Excited With Al Haymon Deal, Plans U.S. Debut”. Boxing Scene.com (2018年8月16日). 24 September 2022閲覧。
  12. ^ Joe Joyce joins Frank Warren ahead of Daniel Dubois clash, debut May 18”. WBN - World Boxing News (25 April 2019). 25 April 2019閲覧。
  13. ^ Joe Joyce signs co-promotional deal with Queensberry Promotions and Ringstar Sports”. The Ring (25 April 2019). 25 April 2019閲覧。
  14. ^ Dubois vs Joyce: Live streaming results and coverage, 2:30 pm ET”. Bad Left Hook (2020年11月28日). 2020年11月28日閲覧。
  15. ^ Daniel Dubois suffers broken eye socket in Joe Joyce defeat”. BBC Sport (2020年11月29日). 2020年11月29日閲覧。
  16. ^ “Joyce knocks out Parker in heavyweight classic”. BBC Sport. https://www.bbc.com/sport/boxing/63023579 2022年9月25日閲覧。 
  17. ^ Joe Joyce knocks out Joseph Parker to remain undefeated; calls out Usyk | DAZN News US”. DAZN. 2022年9月25日閲覧。
  18. ^ “Britain’s Joe Joyce loses for first time after being stunned by Zhilei Zhang”. The Guardian. (2023年4月15日). https://www.theguardian.com/sport/2023/apr/15/britains-joe-joyce-loses-for-first-time-after-being-stunned-by-zhilei-zhang 2023年4月16日閲覧。 
  19. ^ Joe Joyce exercises rematch clause for bout with Zhilei Zhang”. ESPN.com (2023年5月8日). 2023年6月19日閲覧。
  20. ^ Joe Joyce Impressed By Francis Ngannou's Power, Would Love To Fight Him”. Boxing Scene.com (2022年11月22日). 2023年1月9日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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暫定王座決定戦 対戦者
ジョセフ・パーカー
WBO世界ヘビー級暫定王者
2022年9月24日 - 2023年4月15日
次暫定王者
張志磊