『スカーレット・ピンパーネル』は、ミュージカル作品。原作はバロネス・オルツィの小説『紅はこべ』(原題:The Scarlet Pimpernel)。
1997年にブロードウェイで初演された。登場人物などの設定は原作に近いが、ストーリーはかなり異なり、マルグリートが手紙を盗み見るところの他は、ほとんどの場面が原作には全くない場面で構成されている。マルグリートとショーヴランは元恋人で、アルマンはマルグリートの弟になり、アルマンの恋人はサン・シール侯爵令嬢ではない。
脚本・作詞はナン・ナイトン、作曲はフランク・ワイルドホーン。
イギリスでは映画やTVシリーズとして何度か映像化されている。
日本では、 フランク・ワイルドホーン作曲のブロードウェイ・ミュージカルを元に、小池修一郎が潤色・演出を担当し、宝塚歌劇団で上演された。2008年、第16回読売演劇大賞優秀作品賞、第34回菊田一夫演劇大賞を受賞。
なお、タイトルは英語表記(THE SCARLET PIMPERNEL)と片仮名表記を併記する。
フランス革命の最中の1794年を舞台とする。ロベスピエールを指導者とするジャコバン党の革命政府と公安委員会は、無実の罪の貴族達を反革命の罪で次々に逮捕し、ギロチンによって処刑していた。このような中、無実の貴族達を見事に救い出す謎の集団「スカーレット・ピンパーネル」(紅はこべ)がパリの街中を騒がせていた。
スカーレット・ピンパーネルは、王太子ルイ・シャルルの救出を目的として動き出す一方、革命政府全権大使のショーヴランは、スカーレットピンパーネルの正体を暴き、その壊滅を目論んでいた。物語は、スカーレットピンパーネルのリーダーのパーシー・ブレークニーを中心に、パーシーの妻マルグリット、そしてショーヴランの3人の愛情と疑念、そして憎しみを描きながら、展開していく。
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宝塚版のみ
オリジナル版のみ
2008年星組 | 2010年月組 | 2017年星組 | |
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パーシー・ブレイクニー | 安蘭けい | 霧矢大夢 | 紅ゆずる |
マルグリット・サン・ジュスト | 遠野あすか | 蒼乃夕妃 | 綺咲愛里 |
ショーヴラン | 柚希礼音 | 龍真咲/明日海りお[6] | 礼真琴 |
アントニー・デュハースト | 立樹遥 | 青樹泉 | 壱城あずさ |
アンドリュー・フォークス | 涼紫央 | 星条海斗 | 天寿光希 |
アルマン・サン・ジュスト | 和涼華 | 明日海りお/龍真咲[6] | 瀬央ゆりあ |
マリー・グロショルツ | 夢咲ねね | 憧花ゆりの | 有沙瞳 |
シュザンヌ | 琴まりえ | 彩星りおん | 夢妃杏瑠 |
ロベスピエール | にしき愛 | 越乃リュウ | 七海ひろき |
プリンス・オブ・ウェールズ | 英真なおき[7] | 桐生園加 | 英真なおき |
ルイ・シャルル | 水瀬千秋 | 愛希れいか | 星蘭ひとみ |
2008年星組 | 2010年月組 | 2017年星組 | |
---|---|---|---|
パーシー・ブレイクニー | 紅ゆずる | 珠城りょう | 天華えま |
マルグリット・サン・ジュスト | 蒼乃夕妃 | 彩星りおん | 有沙瞳 |
ショーヴラン | 麻尋しゅん | 紫門ゆりや | 遥斗勇帆 |
アントニー・デュハースト | 美弥るりか | 鳳月杏 | 桃堂純 |
アンドリュー・フォークス | 天寿光希 | 貴千碧 | 夕渚りょう |
アルマン・サン・ジュスト | 真風涼帆 | 煌月爽矢 | 極美慎 |
マリー・グロショルツ | 稀鳥まりや | 花陽みら | 小桜ほのか |
シュザンヌ | 妃咲せあら | 咲希あかね | 天彩峰里 |
ロベスピエール | 碧海りま | 宇月颯 | 綾凰華 |
プリンス・オブ・ウェールズ | 壱城あずさ | 響れおな | 颯香凜 |
ルイ・シャルル | 華雅りりか | 晴音アキ | 澄華あまね |
2016年 | 2017年 | |
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パーシー・ブレイクニー | 石丸幹二 | |
マルグリット・サン・ジュスト | 安蘭けい | |
ショーヴラン | 石井一孝 | |
ロベスピエール | 平方元基 佐藤隆紀 |
上原理生 |
アルマン・サン・ジュスト | 矢崎広 | 松下洸平 |
デュハースト | 上口耕平 | 泉見洋平 |
ベン | 相葉裕樹 | 久保田秀敏 |
ファーレイ | 植原卓也 | 藤田玲 |
エルトン | 太田基裕 | 多和田秀弥 |
オジー | 駒木根隆介 | 久保貫太郎 |
ハル | 廣瀬智紀 | 東啓介 |
マリー・グロショルツ | 則松亜海 |
年 | 賞 | 部門 | 対象 | 結果 |
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1998年 | トニー賞 | ミュージカル作品賞 | ノミネート | |
ミュージカル主演男優賞 | ダグラス・シルズ | ノミネート | ||
ミュージカル脚本賞 | ナン・ナイトン | ノミネート | ||
ドラマ・デスク・アワード | 主演男優賞 | ダグラス・シルズ | ノミネート | |
作曲賞 | フランク・ワイルドホーン | ノミネート |