スコット・キンガリー

スコット・キンガリー
Scott Kingery
ロサンゼルス・エンゼルス
2019年7月30日
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 アリゾナ州フェニックス
生年月日 (1994-04-29) 1994年4月29日(30歳)
身長
体重
5' 10" =約177.8 cm
180 lb =約81.6 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 二塁手三塁手遊撃手外野手
プロ入り 2015年 MLBドラフト2巡目
初出場 2018年3月30日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

スコット・M・キンガリーScott M. Kingery, 1994年4月29日 - )は、アメリカ合衆国アリゾナ州フェニックス出身のプロ野球選手内野手外野手)。右投右打。MLBロサンゼルス・エンゼルス所属。

経歴

[編集]

プロ入りとフィリーズ時代

[編集]

2015年MLBドラフト2巡目(全体48位)でフィラデルフィア・フィリーズから指名され[1]、プロ入り。契約後、傘下のA級レイクウッド・ブルークロウズでプロデビュー。66試合に出場して打率.250、3本塁打、21打点、11盗塁を記録した。

2016年はA+級クリアウォーター・スレッシャーズとAA級レディング・ファイティン・フィルズでプレーし、2球団合計で131試合に出場して打率.281、5本塁打、46打点、30盗塁を記録した。オフにはアリゾナ・フォールリーグに参加し、スコッツデール・スコーピオンズに所属した。

2017年はAA級レディングとAAA級リーハイバレー・アイアンピッグスでプレーし、2球団合計で132試合に出場して打率.304、26本塁打、65打点、29盗塁を記録した。また、この年はオールスター・フューチャーズゲームのアメリカ合衆国選抜に選出された[2]

2018年にMLB.comが発表したプロスペクトランキングでは35位、フィリーズの組織内では2位にランクインした[3][4]。シーズン前には招待選手としてメジャーのスプリングトレーニングに参加していた。3月25日にメジャー契約を結んで40人枠入りした。また、メジャーデビュー前では異例となる6年総額2400万ドル(メジャー未経験の選手では過去最高額)の長期契約を結んだことも同時に発表された[5]。そのまま開幕ロースター入りし、3月30日のアトランタ・ブレーブス戦にて「6番・三塁手」で先発出場してメジャーデビュー[6]。この試合ではメジャー初安打を含む2安打を放った。最終的にシーズン通算では147試合に出場して打率.226、8本塁打、35打点、10盗塁を記録した。

2019年は126試合に出場して打率.258、19本塁打、55打点、15盗塁を記録した。

2020年は35試合の出場で打率.159、3本塁打、6打点に留まった。

2021年は開幕から15試合の出場で19打数1安打、打率.053と振るわず、故障者リストから復帰した6月7日にマイナー契約となってAAA級リーハイバレーへ配属された[7]

その後の3年間はメジャーに昇格することができず、2018年に結んだ6年契約が満了した。

エンゼルス時代 

[編集]

2024年オフの11月2日に金銭トレードでロサンゼルス・エンゼルスに移籍し[8]、5日に40人枠入りした[9]

プレースタイル

[編集]

メジャーデビュー前年に26本塁打&29盗塁を記録するなどパンチ力と俊足を併せ持つ全力プレーが売りの小型二塁手。憧れの選手はダスティン・ペドロイアである[10][11]

家族

[編集]

一卵性双生児の兄弟がおり、大学1年まで二遊間を組んでいた[12]

詳細情報

[編集]

年度別打撃成績

[編集]
















































O
P
S
2018 PHI 147 484 452 55 102 23 2 8 153 35 10 3 0 5 24 1 3 126 2 .226 .267 .338 .605
2019 126 500 458 64 118 34 4 19 217 55 15 4 1 2 34 1 5 147 3 .258 .315 .474 .788
2020 36 124 113 12 18 5 0 3 32 6 0 0 1 0 9 0 1 35 1 .159 .228 .283 .511
2021 15 19 19 1 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 12 0 .053 .053 .053 .105
MLB:4年 324 1127 1042 132 239 62 6 30 403 96 25 7 2 7 67 2 9 320 6 .229 .280 .387 .667
  • 2024年度シーズン終了時

年度別守備成績

[編集]
内野守備


二塁(2B) 三塁(3B) 遊撃(SS)




































2018 PHI 4 4 5 1 1 .900 10 7 13 3 3 .870 119 98 251 9 45 .975
2019 10 18 20 0 6 1.000 41 26 76 4 11 .962 18 17 41 2 11 .967
2020 29 40 59 4 23 .961 - 1 0 0 0 0 .---
MLB 43 62 84 5 30 .967 51 33 89 7 14 .946 138 115 292 11 56 .974
外野守備


左翼(LF) 中堅(CF) 右翼(RF)




































2018 PHI 4 4 1 0 0 1.000 1 0 0 0 0 .--- 3 4 0 0 0 1.000
2019 10 10 0 0 0 1.000 65 129 1 3 1 .977 1 0 0 0 0 .---
2020 - 9 8 0 0 0 1.000 -
MLB 14 14 1 0 0 1.000 75 137 1 3 1 .979 4 4 0 0 0 1.000
  • 2020年度シーズン終了時

記録

[編集]
MiLB

背番号

[編集]
  • 4(2018年 - 2021年)

脚注

[編集]
  1. ^ Randy Miller (2015年6月16日). “Phillies top draft pick Cornelius Randolph gets a sweet deal” (英語). NJ.com. 2018年4月10日閲覧。
  2. ^ 2017 Futures Game U.S. Roster Preview”. SB Nation (2017年7月7日). 2018年4月10日閲覧。
  3. ^ 2018 MLB Prospects Watch – 100 Prospects. MLB.com. Retrieved on April 10, 2018.
  4. ^ 2018 MLB Prospects Watch – Philadelphia Phillies Top 30 Prospects list. MLB.com. Retrieved on April 10, 2018.
  5. ^ Bob Brookover (2018年3月25日). “Scott Kingery gets six-year, $24 million contract, plus a Phillies roster spot” (英語). Philly.com. 2018年4月10日閲覧。
  6. ^ Todd Zolecki (2018年3月31日). “Kingery collects two 108-mph hits in debut” (英語). MLB.com. 2018年4月10日閲覧。
  7. ^ Connor Byrne (2021年6月7日). “Phillies Outright Scott Kingery” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年6月9日閲覧。
  8. ^ Darragh McDonald (2024年11月1日). “Angels Acquire Scott Kingery From Phillies” (英語). MLB Trade Rumors. 2024年11月2日閲覧。
  9. ^ Anthony Franco (2024年11月1日). “Angels Select Scott Kingery, Release Kenny Rosenberg” (英語). MLB Trade Rumors. 2024年11月5日閲覧。
  10. ^ 「フィラデルフィア・フィリーズ」『2018MLB選手名鑑全30球団コンプリートガイド』 日本スポーツ企画出版社 83頁
  11. ^ 「2018 プロスペクトランキング101」『隔月刊スラッガー』2018年5月号 日本スポーツ企画出版社 60頁
  12. ^ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2021』廣済堂出版、2021年、297頁頁。ISBN 978-4-331-52322-3 

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]