スズキ・カルタス | |
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2代目カルタス5ドア 警視庁パトカー (2007年4月30日撮影) | |
概要 | |
別名 |
スズキ・カルタスクレセント(3代目) |
製造国 | 日本 |
販売期間 |
1983年-2002年(日本) 2001年-(パキスタン) |
ボディ | |
駆動方式 | 前輪駆動/四輪駆動 |
系譜 | |
先代 | なし |
後継 |
スズキ・スイフト スズキ・エリオ |
カルタス(CULTUS)とは、スズキが製造、販売する乗用車である。日本では1983年(昭和58年)から2002年(平成14年)にかけて販売されていた。現在はパキスタン市場向けの専売車種となっている。
スズキ・カルタス(初代) AA41V/AA41S/AB41S/AB51S型 | |
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前期型 GL | |
概要 | |
販売期間 | 1983年10月 - 1988年9月[1] |
ボディ | |
乗車定員 | 5名 |
ボディタイプ | 3ドア/5ドア ハッチバック |
駆動方式 | 前輪駆動/四輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン |
G10 直3SOHC 1.0L 60PS/5,500rpm 8.5kgf·m/3,500rpm G13直4SOHC 1.3L 75PS/5,500rpm 11.0kgf·m/3,500rpm |
変速機 | 5速MT/4速MT/3速AT |
サスペンション | |
前 | ストラット式 |
後 |
リーフリジッド(前期型) アイソレーテッド・トレーリング・リンク(コイルスプリング+車軸懸架)(後期型) |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,245mm(3ドアハッチバック) |
全長 |
3,585mm (前期型3ドアハッチバック) |
全幅 |
1,530mm (前期型3ドアハッチバック) |
全高 |
1,350mm (前期型3ドアハッチバック) |
車両重量 | 620kg |
その他 | |
販売終了前月までの新車登録台数の累計 | 9万9021台[2] |
1983年(昭和58年)10月、提携先であるゼネラルモーターズ(GM)との共同開発によって登場した。スズキの小型乗用車としては、1969年(昭和44年)に販売を終了したフロンテ800以来、14年ぶりの復活となる。
3ドアハッチバックのボディに1.0 Lの直列3気筒エンジンを搭載し、駆動方式は前輪駆動(FF)を採用している。製造コスト削減のため、アルト等の軽自動車用のコンポーネンツ(特にサスペンション関係)を一部に用いている。また、本車の生産開始のために湖西第二工場が新設された。
1984年(昭和59年)5月、ホットモデルである1000ターボと3速ATを追加[3]。CMには舘ひろし[注釈 1]が起用され、駄洒落を用いた「オレ・タチ、カルタス。」のキャッチコピーが用いられた。
同年8月、1.3 L 直列4気筒エンジン搭載車と、スズキ自身が元々企画していた5ドア仕様を追加[4]。
1986年(昭和61年)6月[5]、大規模なマイナーチェンジを実施。フロントマスクが変更を受け、ヘッドライトが異型ハロゲンになったほか、リアサスペンションはそれまでのリーフ・リジッドに代わり、アイソレーテッド・トレーリング・リンク(略称I.T.L。車軸懸架ながらコイルスプリング化)に変更。他外装、内装等も多少変更された。また、同時に追加された1.3 L DOHCのGT-iは、クラストップの出力(初期型97PS・後期型110PS)を生かし、当時の国内モータースポーツ(レース・ダートトライアル)では小排気量クラスの主力であった。
商用モデルであるカルタスバンはいすゞ自動車へもOEM供給され「ジェミネット」として販売されていた。
世界各国へも輸出され、日本国外市場では主にスズキ・スイフトとして販売された一方、その他にもシボレー・スプリント、ポンティアック・ファイアフライ(カナダ)、ホールデン・バリーナ(オーストラリア)などの名称でも販売された。セールス上、軽自動車と競合する日本国内ではやや地味な存在となったが、海外では好調な売れ行きを見せ、とりわけ北米市場では販売価格の安さと燃費の良さからバジェットカーとして人気を集めた[1]。
日本での生産中止後、製造ラインを中国の長春自動車やGMのコロンビア・ボゴタに存在する工場に移設し、コロンビアでは2004年(平成16年)まで現地生産されていた。
スズキ・カルタス(2代目) AA44S型 | |
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後期型 3ドア(1991年-2000年) | |
後期型 3ドア リア | |
概要 | |
別名 |
欧州 : スバル・ジャスティ(2代目) 欧州 : スズキ・スイフト |
販売期間 |
1988年9月 - [6]2000年1月“カルタス(1988年1月~2000年1月)”. 2022年9月24日閲覧。 (ハッチバック日本仕様) 1989年6月 - 1995年1月 (セダン) 1992年1月 - 1997年5月[7](コンバーチブル) 2001年 - 2016年 (ハッチバックパキスタン仕様) |
ボディ | |
乗車定員 | 5名 |
ボディタイプ |
3ドア/5ドア ハッチバック 4ドア セダン(エスティーム) 2ドアコンバーチブル |
駆動方式 | 前輪駆動/四輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン |
G10 直3SOHC 1.0L 58PS/6,000rpm 8.0kgf·m/3,500rpm G13 直4SOHC 1.3L 82PS/6,500rpm 10.6kgf·m/4,000rpm G13B 直4DOHC 1.3L 115PS/7,500rpm 11.2kgf·m/6,500rpm |
変速機 | 5速MT/3速AT/CVT |
サスペンション | |
前 | ストラット式 |
後 | ストラット式 |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,265mm |
全長 | 3,745mm |
全幅 | 1,590mm |
全高 | 1,350mm |
車両重量 | 760kg |
その他 | |
1999年末までの新車登録台数の累計。 |
27万2071台 (一部3代目の登録台数含む)[8] |
スズキ・カルタスクレセント スズキ・カルタス(3代目) GA11S型 | |
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セダン | |
ワゴン | |
概要 | |
販売期間 | 1995年1月[13] - 2002年8月[14] |
ボディ | |
乗車定員 | 5名 |
ボディタイプ |
3ドアハッチバック 4ドア セダン 5ドア ステーションワゴン |
駆動方式 | 前輪駆動/四輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン |
G13B 直4SOHC 1.3L 85PS/6,000rpm 10.8kgf·m/3,000rpm G15A 直4SOHC 1.5L 97PS/6,000rpm 12.8kgf·m/3,200rpm J18A 直4DOHC 1.8L 135PS/6,500rpm 16.0gf·m/3,000rpm |
変速機 | 5MT/4AT/3AT/CVT |
サスペンション | |
前 | ストラット式 |
後 | ストラット式 |
車両寸法 | |
ホイールベース |
2,380mm(3ドアハッチバック) 2,480mm(セダン,ステーションワゴン) |
全長 |
3,870mm(3ドアハッチバック) 4,195mm(セダン) 4,345mm(ステーションワゴン) |
全幅 | 1,690mm(3ドアハッチバック) |
全高 |
1,395mm(3ドアハッチバック) 1,390mm(セダン) 1.460mm(ステーションワゴン) |
車両重量 | 890kg |
その他 | |
新車登録台数 | 累計12万2978台[15] |
系譜 | |
後継 |
ハッチバック: スズキ・スイフト セダン: スズキ・エリオセダン シボレー・オプトラ ワゴン: スズキ・エリオ シボレー・オプトラワゴン |
スズキ・カルタス(4代目) | |
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概要 | |
別名 | スズキ・セレリオ(2代目) |
製造国 | パキスタン |
販売期間 | 2017年 - |
ボディ | |
ボディタイプ | 5ドア ハッチバック |
駆動方式 | 前輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン | K10C型 1.0L 直3 DOHC 12V |
変速機 | 5速MT、5速AMT、CVT |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,425mm |
全長 | 3,600mm |
全幅 | 1,600mm |
全高 | 1,560mm |
詳細はスズキ・セレリオ#2代目 FE42S型(2014年 - 2021年)を参照
スズキスポーツ・ツインエンジン・カルタス TYPE2 SPEC,93(1993年) | |
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ボディ | |
乗車定員 | 1名 |
ボディタイプ | ハッチバック |
駆動方式 | 四輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン |
G16A型 水冷L型4気筒4バルブSOHC+TURBO 1,590cc×2 400PS/7,500rpm×2 46.15kgf·m/6,200rpm×2 |
変速機 | 5速MT |
サスペンション | |
前 | ダブルウィッシュボーン |
後 | ダブルウィッシュボーン |
車両寸法 | |
全長 | 4,180mm |
全幅 | 1,750mm |
全高 | 1,550mm |
車両重量 | 873kg |
系譜 | |
後継 | スズキスポーツ・ツインエンジン・エスクード SPEC,94(1994年) |
アメリカ、コロラド州で毎年アメリカ独立記念日の前後に開催されるパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムに1989年及び1991年 - 1993年までの間、2代目カルタスをベースとしたスペシャルマシン「スズキスポーツ・ツインエンジン・カルタス」が参戦している。ただし、ベースと言ってもそれは外観だけであり、軽量なパイプフレームのシャシに400PSを発生する直列4気筒1.6Lエンジンを前後に搭載し、合計800PS/92.3kgf·mに達するというオリジナルとは似ても似つかぬモンスターマシンであった。この2基のエンジンは電子制御とEMCDと呼ばれる電磁クラッチ式センターデフで制御されていた。当時のスズキは大排気量エンジンを開発、製造しておらず、エンジン2基搭載という破天荒な発想は適当なエンジンがない故の苦肉の策でもあった。また極端とも言える馬力設定も、パイクスピーク山頂付近では空気が薄く、高度が上がるにつれてエンジンパワーが低下していくため、予め高めの設定としたためである。
そして、一連のスズキ・パイクスピーク用マシンの外観的な特徴でもある巨大なウイングも、空気の薄くなる山頂付近においてもダウンフォースを得られるよう風洞実験を繰り返し作られたものである。
このマシンを開発した田嶋伸博は自らドライバーとして乗り込み、パイクスピークに挑んだ。初参加の1989年はリタイアであったが、改良を加えTYPE2となって2年越しの1991年に12分34秒51で完走を果たし、パイクスピークオープンクラスで3位という好成績を挙げた。1992年、1993年共にアンリミテッドクラス(改造無制限)で完走、1993年は総合2位の成績であった。
スズキ及びスズキスポーツは、この経験を元に後のエスクードやSX4等の数々のモンスターマシンを作り上げていくこととなる。
ちなみに1990年は2代目カルタスベースのスズキスポーツ・カルタスGT-iでオープンラリークラスで参戦。2000年には3代目ベースのスズキスポーツ・ツインエンジン・カルタスでパイクスピークオープンクラスに挑んだが、どちらも決勝でリタイアしている。
造語。「崇拝」を意味するラテン語が語源の英語「CULT」(カルト)は、「CULTURE」(カルチャー = 文化) につながる接頭辞で、文化・教養に関係が深く「思想のあるクルマは文化だ」という主張と、「現代のクルマ文化に貢献したい」というスズキの願いを込めたもの[22][23]。
なお、「軽」よりも少し高級で「軽」に「足す」で「カルタス」という説もあるが、真偽は不明である。
スズキ車種年表 1955年〜1989年 1990年代以降 -> | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
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種類 | 1950年代 | 1960年代 | 1970年代 | 1980年代 | |||||||||||||||||||||||||||||||
5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | |
軽セダン | スズライトSS | スズライト・フロンテ360 | フロンテ360 | フロンテ71 | フロンテ | フロンテ | フロンテ | アルト | |||||||||||||||||||||||||||
コンパクト | フロンテ800 | カルタス | カルタス | ||||||||||||||||||||||||||||||||
スポーツ | アルトワークス | アルトワークス | |||||||||||||||||||||||||||||||||
スペシャルティカー | フロンテクーペ | セルボ | セルボ | セルボ | |||||||||||||||||||||||||||||||
SUV | ジムニー | ジムニー | |||||||||||||||||||||||||||||||||
ジムニー8 | ジムニー1000/1300 | エスクード | |||||||||||||||||||||||||||||||||
商用車 | スズライトSL/SD | スズライトTL | フロンテバン | フロンテハッチ | アルト | アルト | アルト | ||||||||||||||||||||||||||||
スズライトSP | スズライトキャリイ | スズライトキャリイ | マイティボーイ | ||||||||||||||||||||||||||||||||
キャリイ | キャリイ | キャリイ | キャリイ | キャリイ/エブリイ | キャリイ/エブリイ | ||||||||||||||||||||||||||||||
5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |