ステキな金縛り | |
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ONCE IN A BLUE MOON | |
監督 | 三谷幸喜 |
脚本 | 三谷幸喜 |
製作 |
前田久閑 土屋健 和田倉和利 |
出演者 |
深津絵里 西田敏行 阿部寛 竹内結子 浅野忠信 草彅剛 市村正親 小日向文世 小林隆 KAN 木下隆行 山本亘 山本耕史 戸田恵子 浅野和之 生瀬勝久 梶原善 阿南健治 近藤芳正 佐藤浩市 深田恭子 篠原涼子 唐沢寿明 中井貴一 |
音楽 | 荻野清子 |
撮影 | 山本英夫 |
編集 | 上野聡一 |
制作会社 | シネバザール |
製作会社 |
フジテレビジョン 東宝 |
配給 | 東宝 |
公開 |
2011年10月29日 2011年12月30日 2012年12月6日 |
上映時間 | 142分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
興行収入 | 42.8億円[1] |
『ステキな金縛り』(ステキなかなしばり、ONCE IN A BLUE MOON)は、2011年10月29日に全国で公開された日本映画。三谷幸喜脚本・監督作品第5作。主演の深津絵里演じる三流弁護士と西田敏行演じる落ち武者の幽霊による法廷サスペンスコメディ・エンタテインメント・ムービー[2][注釈 1]。
キャッチコピーは「証人はただ一人 落ち武者の幽霊。」[注釈 2]。2011年10月19日にはニューヨークのアカデミーシアターでプレミア上映された。
この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
妻殺しの容疑で逮捕された矢部五郎は、一貫して無罪を主張していた。彼の弁護を担当する宝生エミは、将来性ゼロの三流弁護士であり、殺人現場の証拠は「矢部が犯人」であることを示唆しており、勝てる見込みのない裁判だった。
矢部はエミに「証拠は私を犯人に仕立てるためのトリックで、その日は旅館で一晩中金縛りにあっていた。落ち武者が私の上にまたがっていて動けなかった」とアリバイを証言し無罪を主張する。ありえないアリバイであるために、エミは矢部が殺人を犯したのではないかと疑った。だが、彼女の上司の速水悠は、「嘘をつくならもっとまともな嘘をつくはずだ。矢部はかなり高い確率で本当に金縛りにあっていたのではないか。」と助言する。
そこでエミは、矢部が泊まった旅館に赴いた。エミは、矢部に一晩中またがっていた落ち武者・更科六兵衛に出会う。エミは六兵衛に、法廷で証言するように求めたが、六兵衛はまたがっていたことは認めるも、証言には乗り気ではなかった。しかし、「矢部五郎が本来は無罪であるのに裁かれようとしている」ということを聴き、自身の最期も背信行為をしたとして打ち首にされたことによるため、矢部に同情し、法廷で証言することにした。
最初は速水も、更科六兵衛の存在を認めようとはしなかったが、エミは速水がハート型のチョコをこっそり食べようとしていたことやタップダンスの練習をしていることを、(速水にとっては)見えない六兵衛に当てさせることで、速水に六兵衛の存在を認めてもらうことに成功した。
しかし、六兵衛は特定の条件を満たす人にしか見えないうえに、太陽が出ている時間は外に出ることができない。そこでエミは、速水と協力してなんとか裁判に証人が到着する時間を延ばしてもらうよう説得する。さらに、六兵衛の息は誰でも感じることができることから、フエラムネの音を用いて証言に利用したり、砂鉄を使って六兵衛が実際に法廷内にいることを証明しようとした。
対する検事・小佐野徹は非科学的なことを嫌っており、「見えない」六兵衛を存在するものにさせようとする一連のエミの試みはトリックであり、法的に無効であると主張する。それに対し、エミは六兵衛の助けを借りて、小佐野も実際には六兵衛が見えているということを証明し、小佐野はその存在を認めた。こうして、幽霊が証言台に立つという前代未聞の裁判が始まることになった。
全国427スクリーンで公開され、2011年10月29、30日の初日2日間で興収5億334万2,450円、動員39万102人になり映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場第1位となった[4]。監督自身も積極的にメディアPRを行っていたこともあり大人の観客を中心に支持を集め、ぴあ初日満足度ランキングでも第2位と高評価されている。
続く公開第2週も興収4億1,372万4,750円、動員31万3,215人[5]、公開第3週には16日間の累計興収が22億5,008万2,400円、累計動員が181万7,380人となり[6]、公開第4週には23日間の累計興収が27億6,479万3,200円、累計動員が223万9,144人となり[7]、4週連続第1位を記録している。
2012年5月25日発売。Blu-rayとDVDでリリース。発売元はアミューズソフトエンタテインメント、販売元は東宝。
回数 | テレビ局 | 番組名(放送枠名) | 放送日 | 放送時間 | 放送分数 | 視聴率 | 備考 |
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1 | フジテレビ | 土曜プレミアム | 2013年11月9日 | 21:00 - 23:45 | 165分 | 16.5% | 『清須会議』の公開を記念して、同作公開当日に地上波初放送された。 |
2 | 2015年10月24日 | 13.0% | 『ギャラクシー街道』の公開を記念して、同作公開当日に放送された[10]。 なお翌10月31日には同じ『土曜プレミアム』で、『THE 有頂天ホテル』も放送された[11]。 | ||||
3 | 2019年9月14日 | 21:35 - 翌0:15 | 160分 | 『記憶にございません!』の公開を記念して、同作公開翌日に放送[12]。 『2019年ワールドカップバレーボール』中継の延長によって、予定より35分繰り下げ。 なお翌9月21日には同じ『土曜プレミアム』で、『清須会議』を放送。 「令和バージョン」と明記しており、冒頭が殺人現場ではなくエミの朝だったり、阿部つくつくが未登場だったり、エミと亡き父親との再会シーンが短縮されたりなど多少の違いがある[注釈 6]。 |
テレビ朝日系列の北海道テレビ放送(HTB)が制作しているローカル番組『おにぎりあたためますか』(2011年10月18日放送)において、愛知県名古屋市での番組ロケ終了後に行った飲み会で三谷監督と合流。番組出演者であった大泉洋がこの作品への出演を口頭のみで依頼(所謂「口約束」)され、それを了承。翌日半信半疑で映画ロケ地に赴いたところ、一瞬だけの登場ながら大泉洋が弁護士役で出演を果たした。
しかし、一切の根回しや許可がない撮影であり、映画がフジテレビ関連でありながら番組はテレビ朝日系列であったこともあり、ロケ後に「業界のタブーを犯した事件」として大問題化、各方面でお叱りを受け、一時は放送自体がお蔵入りする可能性もあったという[13]。その後、2011年11月8日の特別編の放送で、映画に出演した大泉が「こんなにも人は怒られるのか?ってくらい怒られた」と述べている。
『三谷の部屋 〜ステキな金縛りのステキな仲間たち〜』(みたにのへや ステキなかなしばりのステキななかまたち)は、フジテレビ系列で2011年10月22日に放送された特別番組。三谷の部屋と設定されたセットに出演者を招いた、映画に対する座談会。
『ステキな隠し撮り 〜完全無欠のコンシェルジュ〜』(ステキなかくしどり かんぜんむけつのコンシェルジュ)は、フジテレビ系列で2011年11月5日に放送された、土曜プレミアム枠放送の『三谷幸喜生誕50周年&映画ステキな金縛り公開記念』と題したスペシャルドラマ。三谷幸喜自身が脚本・演出を手がけ、映画出演者を再びキャスティングした、スピンオフながら全く新しいストーリー。『THE 有頂天ホテル』同様、ホテルを舞台としたドラマとなっている。視聴率9.1%
テレビドラマでは『隠し撮り方式』(ステカク)と呼んでいる、スイートルーム内の13箇所に隠しカメラを設置し盗撮の様に撮影する手法をとっており、各エピソード中は役者にスタッフやカメラを意識させることなく最後までノンストップで撮影されている[14]。