「ストリーツ・オブ・フィラデルフィア」 | ||||
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ブルース・スプリングスティーン の シングル | ||||
初出アルバム『フィラデルフィア/オリジナル・サウンドトラック』 | ||||
B面 |
イフ・アイ・シュッド・フォール・ビハインド(ライヴ) 成長するってこと(ライヴ/12インチ・シングル、CDマキシ・シングル) ザ・ビッグ・マディ(ライヴ/12インチ・シングル、CDマキシ・シングル) | |||
リリース | ||||
規格 | 7インチ・シングル、12インチ・シングル、CDシングル | |||
ジャンル | ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | コロムビア・レコード | |||
作詞・作曲 | ブルース・スプリングスティーン | |||
プロデュース | ブルース・スプリングスティーン、チャック・プロトキン | |||
チャート最高順位 | ||||
ブルース・スプリングスティーン シングル 年表 | ||||
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「ストリーツ・オブ・フィラデルフィア」(Streets of Philadelphia)は、アメリカ合衆国のロック・ミュージシャン、ブルース・スプリングスティーンが1993年公開の映画『フィラデルフィア』(監督:ジョナサン・デミ)に提供した楽曲。1994年にはシングルとしてもリリースされた。
本作の制作前に、ニール・ヤングの曲「フィラデルフィア」が映画のエンディング・テーマとなることが決定していたが、デミはオープニングでもロック・ソングが必要と考えて、スプリングスティーンに楽曲提供を依頼した[13][14]。レコーディングは、ニュージャージー州のスプリングスティーンの自宅スタジオで行われた[14]。当時スプリングスティーンは、創作活動においてスランプに陥っており、「自分の小さなスタジオにこもって、来る日も来る日も何かを生み出そうとしてみたけど、何も生まれなかった」と述懐しているが、デミから送られたオープニング映像のラフ・ヴァージョンを観て曲作りに取りかかると、わずか2日ほどで本作が完成したという[13]。本作のミュージック・ビデオは、ジョナサン・デミと甥のテッド・デミが共同で監督した[15]。
本作はスプリングスティーン名義のスタジオ・アルバムには未収録で、1995年発売のベスト・アルバム『グレイテスト・ヒッツ』に収録されたが[14]、同アルバムではショート・ヴァージョンが使用されている[16]。
アメリカでは、総合シングル・チャートのBillboard Hot 100で1994年4月23日に最高9位を記録し[12]、『ビルボード』のアダルト・コンテンポラリー・チャートでは3位に達した[17]。
全英シングルチャートでは13週トップ100入りして最高2位を記録し、自身唯一の全英トップ3シングルとなった[5]。ドイツのシングル・チャートでは27週トップ100入りし、うち5週にわたって1位を獲得した[2]。ノルウェーのシングル・チャートでは18週連続でトップ10入りし、うち6週にわたって1位を獲得する大ヒットとなった[3]。
第37回グラミー賞では最優秀レコード賞、最優秀楽曲賞、最優秀男性ロック・ボーカル・パフォーマンス賞、最優秀ロック・ソング賞、最優秀楽曲賞(映画、テレビ、その他映像部門)の5部門にノミネートされ、最終的には最優秀レコード賞を除く4部門で受賞を果たした[18]。本作は映画賞でも高く評価され、1993年度のゴールデングローブ賞 主題歌賞を受賞し[19]、アカデミー歌曲賞では、同じく映画『フィラデルフィア』で使用されたニール・ヤングの「フィラデルフィア」等を押さえて受賞を果たした[20]。
AFIが2004年に選出した「アメリカ映画主題歌ベスト100」では、68位となった[21]。