ゼノポセイドン Xenoposeidon | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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様々な角度から見たホロタイプ
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地質時代 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
白亜紀 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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種 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ゼノポセイドン(Xenoposeidon、「奇妙なポセイドン(大地を揺らす者)」または「余所者のポセイドン」の意で、サウロポセイドンの派生を意図した命名である)は、白亜紀前期(約1億4000万年前)のイングランドに生息していた竜脚類の属の一つ。疑問名である可能性がある。単一の異常な形状をした部分的な脊椎骨のみで知られる。それは他のどの竜脚類のものとも違っている。この骨は1890年代に原記載されていたが、注目され始めたのは古生物学者マイケル・P・テイラーが発見してからであった。彼はダレン・ナイシュと共に2007年にゼノポセイドンを記載した。
ゼノポセイドンはホロタイプ BMNH R2095 に基づく。部分的な遠位端の胴椎である。その標本は中心体の裏側表面と神経弓の上側が欠けている。The centrum は長さ200mm、神経弓補修後の高さは300mmと推定された。
中心体の裏側表面の平均径は165mmで、表面には一つの穴が空いている。この穴は、この部分の椎骨の後ろの椎骨に、それに当てはまるような形状の明瞭な突起がついていたことを示唆するのに十分な深さがある[2]。
その標本にはいくつかの固有形質がみられる。神経棘基部が中心体の全長を覆い、それが中心体裏側表面まで続く。神経棘が35度の角度で前に傾斜し、神経弓の側面が無駄に広くなっている。神経溝が大きく後ろ向きの雫型だが、前側の開口部は小さく丸い。様々な骨質の棒(strut)と板(seat)が神経弓の独特な構造を形成する[2]。
ゼノポセイドンの脊椎の独特な形状は、他のいかなる竜脚類のものにも似ていない。そのためテイラーとネイシュは分類の際、 コンピュータを用いて系統解析を行い新竜脚類であると診断したが、その中のいかなる既知のグループ(ディプロドクス科、カマラサウルス科、ブラキオサウルス科、ティタノサウルス科)にも一致しなかった。ゼノポセイドンはそれらのグループの中のより派生的なメンバーであるか、または未知の竜脚類の新しいグループの代表となる存在かもしれない。記載者は新竜脚類としての分類も確かではないと述べている[2] 。デミックによるティタノサウルス形類の系統では、ゼノポセイドンは独自の形質に欠くため疑問名とされている[3]。マイク・テイラーはこの発見に同意していない。
以下はゼノポセイドンの系統解析に基づくクラドグラム。本属を除けば、フラゲリカウダタ類以外の各グループの位置付けの信憑性は高いと思われる[2]。
真竜脚類 |
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化石コレクターのフィリップ・ジェームス・ラフォードはのちにゼノポセイドンと命名される椎骨を1880年代前半に発見した。イギリス・イーストサセックス州・ヘイスティングスのヘイスティングス層群の岩から見つかった。その地層は白亜紀前期ベリアシアンとバランジニアンの間の年代のものと思われる。その椎骨は恐らくベリアシアンの部分から見つかっていると推測されるが、一切の記録が失われているためロケーションに関する情報は不確かである[2]。
BMNH R2095 とナンバリングされた部分的な脊椎は、リチャード・ライデッカーにより1893年に記載された。彼は恐らくケティオサウルス・ブレヴィス Cetiosaurus brevis のものであろうと考えた。それは今日ペロロサウルス・コニベアレイ Pelorosaurus conybeareiとしてより良くしられている[2]。その骨はわずかにしか注目されず、113年の間、ロンドンの大英博物館の棚に佇むばかりだった。竜脚類の脊椎の専門家であるマイク・テイラーがその異常な標本に興味を持ち始め、ダレン・ネイシュとの記載に至った[4] 。
その新属は2007年9月15日の英国古脊椎動物学会で初めて記載された。本属はゼノポセイドン・プロネネウコス Xenoposeidon proneneukos 一種で構成されている。種小名は古代ギリシャ語で「前に傾いている」を意味し、椎骨の神経弓の形状を指している。この異常な特性は、他の固有形質とともに他の竜脚類には見られない為、記載者は新属記載を行った[2]。