ソフトセンサまたはソフトセンサー、バーチャとは、実際には測定できない値を、計算により推測することで、直接その値を測定しているかのように振る舞うセンサである。ソフトセンサは制御理論に基づいており、状態オブザーバと呼ばれることもある。測定したい値を推測するため、数十から数百の値を取ることもある。ソフトセンサはセンサフュージョンにおいて特に有用である。制御だけでなく、構造診断などにも用いられている。
よく知られているアルゴリズムとして、カルマンフィルタが存在する。近年では、ニューラルネットワークやファジィ論理も用いられる。
ソフトセンサの例:
- Fortuna, Luigi; Graziani, Salvatore; Rizzo, Alessandro; Xibilia, M. Gabriella (2007), Soft Sensors for Monitoring and Control of Industrial Processes, Springer-Verlag, ISBN 978-1-84628-479-3
- Kadlec, Petr; Gabrys, Bogdan; Strandt, Sybille (2009), “Data-driven Soft Sensors in the Process Industry”, Computers and Chemical Engineering 33 (4): 795–814, doi:10.1016/j.compchemeng.2008.12.012
- Karri, Rama Rao; Damaraju, Phaneswara Rao; Venkateswarlu, Chimmiri (2009), “Soft Sensor Based Nonlinear Control of a Chaotic Reactor”, Intelligent Control Systems and Signal Processing 2 (1): 537–543, doi:10.3182/20090921-3-TR-3005.00093
- Venkatasubramanian, V.; Rengaswamy, R.; Yin, S.; Kavuri (2003), “A review of process fault detection and diagnosis, three Parts”, Computers and chemical engineering 27 (3): 293–326, doi:10.1016/S0098-1354(02)00161-8