ジャンル |
FPS サバイバルホラー アクションアドベンチャーゲーム |
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対応機種 |
Wii U PlayStation 4 Xbox One Microsoft Windows(PC) |
開発元 | Ubisoft Montpellier |
発売元 | ユービーアイソフト |
人数 | 1人 - 2人 |
メディア |
[Wii U] Wii U用光ディスク [PS4 / Xbox One] BD-ROM、ダウンロード販売 [PC] ダウンロード販売 |
発売日 |
[Wii U] 2012年11月18日 2012年11月30日 2012年12月8日 [Xbox One] 2015年8月18日 [PS4 / PC]2015年8月19日 |
対象年齢 |
[Wii U] CERO:D(17才以上対象) ESRB:M(17歳以上) PEGI:18 USK:18(18歳未満提供禁止) [PS4 / Xbox One / PC] CERO:Z(18才以上のみ対象) |
コンテンツアイコン | [CERO]:暴力 |
ダウンロードコンテンツ | あり |
エンジン | LyN |
その他 | 体験版あり |
『ゾンビU』(ゾンビユー、英: ZombiU)は、ユービーアイソフトより2012年12月8日に発売されたWii U用の一人称視点のサバイバルホラーゲームソフト。本作のキャッチコピーは『生きるか、ゾンビか』。Wii Uのローンチタイトルのひとつ[1]。
2015年には『ゾンビ』(英: ZOMBI)というタイトルでPlayStation 4、Xbox One、PCに移植された。
ユービーアイソフトのWii U参入第1弾タイトルで、内容はファーストパーソン・シューティングゲーム型ホラーアクションゲーム(サバイバルホラー)[2]。
イギリスが舞台であり、主題歌がイギリスの旧国歌(女王陛下万歳)である、バッキンガム宮殿などの実在の建築物が登場する、プレイヤーがクリケットのバットを使用できるなどの特徴がある。本作が発表されたE3 2012のユービーアイソフトブースでは、スタッフが作中にも登場するバッキンガム宮殿の近衛兵のゾンビに扮装するなど、イギリスの要素が強くアピールされていた[3]。
一般的なゾンビゲームと異なる特徴として、Wii U GamePadの機能を使ってゲーム内の主人公を操作することができる。たとえばゲームパッドのジャイロ機能を用いて周囲をスキャンしたり、スナイパーライフルやクロスボウ、重機関銃を使用する場合にテレビ画面ではなくGamePadの画面でスコープを覗いて操作することが可能となっている[1]。
主人公がゾンビによって殺害されると、他の一般人を新たな主人公として操作することになり、以前の主人公は前回の殺害場所でゾンビとなって襲ってくる。これを殺害し、リュックサックを探れば、以前の持ち物を取り返す事も可能である。ただし、リュックサックには所持数制限もある[4]。
2012年。ロンドンでは、腐敗病と呼ばれるウイルスに感染した一般人がゾンビ化する事態が発生していた。主人公はロンドンを彷徨っていたところ、謎の声の主「プレッパー」と呼ばれる男性に地下鉄の隠れ家へと導かれ、さまざまなミッションを要請される。
主人公はゾンビに遭遇しながらも、バッキンガム宮殿や保育園、下水道、ガソリンスタンドといった場所を探索していたが、軍の航空部隊がロンドンへの空爆を計画していた。
「地下鉄駅」ここがプレッパー兼プレイヤーの拠点(隠れ家)である。終盤でプレッパーに追い出される。
「バッキンガム宮殿」中に入ることができ、地下にある実験場で腐敗病のワクチンを貰うことができる。(終盤)
「生存者の家」ここでガソリンのミッションを受け付けることになる。
「保育園」ガソリンを持ってくる道中で行く場所。
「ロンドン塔」道中で2回行くことになる。また、1回目はヘリで救助される間際にカラスが突っ込んできて失敗となる2回目のラストのところで救助される。しかしここで死亡するとグッドエンディングが見られなくなる。
イギリスを舞台とした本作では、近接武器としてクリケットのバットが登場する[4]ほか、変種として釘バットが登場する。このほかにも、銃器類は使い込むとスキルレベルが上がり、リロード速度上昇や反動が少なくなる一方、大きな銃声にゾンビが反応したり、主人公が変わるとスキルがリセットされるといった短所がある。また、探索をしていくと、アップグレードアイテムもある。
本作のマルチモード(オンラインゲーム)は人間対ゾンビの対戦型式のマルチモードとなっている。なお、利用料金は無料。
「キング・オブ・ゾンビ」(ゾンビ)となったプレーヤーは、Wii U GamePad、人間側がWii U PROコントローラーを使い、「キング・オブ・ゾンビ」はWii U GamePadのマップを見ながら、時間の経過と共に加算されるコインを消費して配置[5][6]できる。
マルチプレイのゲームモードは3つ。マップ上にあるフラッグをより早く集める「アサルト」、ゾンビが倒れた数を生存者が死亡するまでの間で競う「バトルエリア」、決められた制限時間で生き残りをかける「サバイバル」となっている[5]。
2015年には、PlayStation 4、Xbox One、 PC向けに「ゾンビ」(ZOMBI)というタイトルで移植[7]された。当初はダウンロード専売タイトルだったが、2016年にはPS4とXbox One向けにパッケージ版も発売されている(Xbox One版は国内未発売)。
画面付きのゲームパッドを採用しているWii Uとはプラットフォームが異なるため、テレビ画面とゲームパッド画面の2画面を使い分けるプレイスタイルには非対応となっている。また同様の理由から、2画面を用いたマルチプレイも削除されている。
Wii U版では「CERO:D(17才以上対象)」であるのに対し、移植版では「CERO:Z(18才以上のみ対象)」へと変更[8]されている。
理由として、国内のWii U版ではゾンビの欠損表現や血液表現などが一部修正されていたが、PS4、Xbox One、PC版は国内版においても海外版同様に無修正[8][7]である。なお、日本語吹き替えは廃止された。
ゲーム内容の追加点としては、「ショベル」や「釘バット」などの新しい武器が追加されている。また、グラフィックは基本的にWii U版と同一であるものの、新たなプラットフォームに最適化されており、ロード時間の短縮やビジュアルエフェクトの向上がなされている。
本作は発売当初から続編の制作が予定されており、ユービーアイソフトの開発陣からも「現在プロトタイプの開発が進行中」と言われていた[9]。 しかしその後「予想以上に利益(売上)が不調だった」ため中止と公式に発表された[10]。
電ファミニコゲーマーの編集部は、イギリスを舞台としていることに加えて、「主人公が死亡すると、別の生存者が主人公としてゲームが継続する。しかも、死亡した元主人公はゾンビ化した状態で新しい主人公に襲いかかる」という点が本作と他のゾンビゲームとの違いを際立たせていると評価している[4]。また、同社の編集部は、Wii Uのゲームパッドで情報を確認している間もゲーム内の時間が継続している点については、Wii Uの仕組みをうまく使った演出だと評価している[4]。