タテハモドキ | ||||||||||||||||||||||||
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保全状況評価[1] | ||||||||||||||||||||||||
LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) | ||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Junonia almana (Linnaeus, 1758)[2] | ||||||||||||||||||||||||
シノニム | ||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||
タテハモドキ | ||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||
Peacock Pansy[1] |
タテハモドキ(Junonia almana)は、タテハチョウ科に属するチョウの一種。
インドからマレー半島周辺、中国から日本まで分布する[7]。IUCN (Müller & Tennent 2011) は本種が定着している国として、カンボジア、中国、インド、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、スリランカ、台湾、タイ王国、東ティモール、ベトナムを認めている[1]。
分布の北限にあたる日本では近年、分布域が北上していることが知られている[8]。南西諸島における分布は古くから知られていたが[9]、1950年代には鹿児島県に定着し、その後1990年代には熊本県、佐賀県にまで分布域を広げた[8]。植村 & 青嶋 (2017) は、壹岐や対馬などの島嶼部および大分県をのぞく九州6県において、本種が定着、または半定着状態にあるとしている[10]。このような分布の北上にかんしては地球温暖化の影響が大きいと考えられている[8]。また、東京都などの離れた地域でも迷蝶として偶産することがある[10][6]。
成虫の翅表は黄色がかった濃いオレンジ色で、前翅と後翅にはそれぞれ大きさの異なる眼状紋をもつ[7]。本種の属するタテハモドキ属 Junonia においては、季節によって成虫形態に変異が生じる季節多型(英語: seasonal polyphenism)が見られる種が多く[3]、本種にも夏型および秋型[4][6]、あるいは雨季型および乾季型[3]といった季節型が見られる。季節型は翅型および斑紋が明確に異なる[3][4]。夏型は前翅外縁に突出部が現れず、翅裏には明瞭な眼状紋が現れるが、秋型は前翅外縁にするどい突出部をもち、翅裏には眼状紋が現れない。季節型の決定には温度と日長が関係しており、このうち日長が主要な季節型決定要因となっていると考えられている[4]。
日本では幼虫の食草として、イワダレソウ(クマツヅラ科)、オギノツメ(キツネノマゴ科)、スズメノトウガラシ(ゴマノハグサ科)などが記録されている[5]。
成虫は花から吸蜜するほか、イネ科植物の穂から吸汁する行動が観察されている[5][6]。また、雌雄ともに好んで吸水する[5]。日本においては成虫で越冬する[5][6]。