『ターゲット・アース』 | ||||
---|---|---|---|---|
ヴォイヴォド の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
2012年2月 ワイルド・スタジオ[1] 2012年6月 スタジオ・プラトー[1] | |||
ジャンル | ヘヴィメタル、スラッシュメタル、プログレッシブ・メタル | |||
時間 | ||||
レーベル |
センチュリー・メディア・レコード アヴァロン・レーベル | |||
プロデュース | ヴォイヴォド | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
| ||||
ヴォイヴォド アルバム 年表 | ||||
|
『ターゲット・アース』(Target Earth)は、カナダのヘヴィメタル・バンド、ヴォイヴォドが2013年に発表したスタジオ・アルバム。チューウィー(ダニエル・モングレイン)加入後としては、ライブ・アルバム『ウォリアーズ・オヴ・アイス』に続く2作目のアルバムに当たる[5]。
「コー・エトランジェ」は、バンド史上初のフランス語詞の楽曲である[6]。
ドラマーの「アウェイ」ことミシェル・ランジュヴァンは、本作の音楽性に関して「ジェイソン・ニューステッドと一緒に作った3枚のアルバムは、ストーナー・パンク・メタルの色が強くて、ある意味ロックンロール的だったけど、今回はもっとプログレッシブだ。このアルバムは『ディメンション・ハトロス』や『ナッシングフェイス』といったプログレッシブ・スラッシュ・メタル期のアルバムを思わせる。とはいえ、ヴォイヴォドのすべての時代からの成分が含まれていると思う」と説明している[6]。また、アウェイはチューウィーの演奏に関して「チューウィーはヴォイヴォドの全アルバムの大ファンだってことを知っている」「最初の何回かのリハーサルで、ピギーとチューウィーの違いに気付いたけど、その後は俺の耳には同じに聴こえるようになったよ」と語っている[7]。
アメリカやヨーロッパでは2枚組のアナログLPも発売され、通常の黒盤の他に赤盤、青盤、オレンジ盤、紫盤も限定発売された[8]。
アメリカでは発売初週に約1500枚を売り上げ[8]、『ビルボード』のトップ・ヒートシーカーズで7位、ハード・ロック・アルバム・チャートで24位、インディペンデント・アルバム・チャートで44位に達した[9]。また、ヴォイヴォドの作品としては初めてドイツでアルバム・チャート入りし、最高72位を記録した[2]。
Thom Jurekはオールミュージックにおいて5点満点中4点を付け「ヴォイヴォドの極端さ、粗野さ、実験性が最良の水準で提示されており、音楽性は難解、ドラマティック、そして強烈である」「『ターゲット・アース』は我々の期待を上回っているだけでなく、容赦ないほど創造的で、素晴らしく、熱狂的だ」と評している[5]。Eduardo RivadaviaはBlabbermouth.netのレビューで10点満点中8点を付け「タイトル曲や"Resistance"といった直線的な部分は、一瞬『エンジェル・ラット』を想起させるかもしれないが、"Empathy for the Enemy"や"Mechanical Mind"等の突出している曲も含めて、本作の大半は刺激的な『ナッシングフェイス』を源泉としている」と評している[10]。また、『CDジャーナル』のミニ・レビューでは、チューウィーのギター・プレイに関して「ピギー譲りの前衛的なギター・アプローチ、そして自分らしいメロディックなソロで主張」と評されている[11]。
全曲とも作詞はスネイク、作曲はヴォイヴォドによる。