チウラム | |
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ビス(ジメチルチオカルバモイル)ジスルフィド | |
別称 テトラメチルチウラムジスルフィド TMTD テトラメチルチオペルオキシジカルボニルジアミド | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 137-26-8 |
KEGG | D06114 |
特性 | |
化学式 | C6H12N2S4 |
モル質量 | 240.43 |
外観 | 無臭で白色から薄紅色の粉末または粒状固形物 |
密度 | 1.29, 固体 (20 ℃) |
融点 |
155–156 |
沸点 |
129 (/20 mmHg) |
出典 | |
ICSC | |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
チウラム (thiuram) またはチラム (thiram) とは、ジチオカーバメート系の殺菌剤、あるいは鳥に対する忌避剤として農薬用途で広く用いられている化合物である。別名を「テトラメチルチウラムジスルフィド (tetramethylthiuram disulfide)」という。
蒸気圧は 25 ℃ で 1.725 × 10−5 mmHg と、無視できるほど小さい。水にはほとんど溶けず、25 ℃ での溶解度は 30 mg/L である。主要な用途は農薬(殺菌剤、忌避剤)のほか、ゴム製造における加硫促進剤が挙げられる。
ゴム製造における加硫促進剤として利用されるが、日本人では5~7%の人がアレルゲンの陽性率を示し[1]、ゴム手袋接触皮膚炎の主要因物質である。