チャカイコサウルス

チャカイコサウルス
生息年代: 中期ジュラ紀バトニアン期初期, 171.6–170 Ma
復元図
地質時代
ジュラ紀
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
亜綱 : ?広弓亜綱 Euryapsida
?双弓亜綱 Diapsida
: 魚竜目 Ichthyosauria
: チャカイコサウルス Chacaicosaurus
学名
Chacaicosaurus
Fernández, 1994

チャカイコサウルス学名:Chacaicosaurus)は、吻部の長いトゥンノサウルス類魚竜である。アルゼンチンパタゴニア北部から知られる[1]

発見

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チャカイコサウルスは模式標本 MOZ 5803 のみから知られ、それは部分的な頭骨とほぼ完全な前ビレを持つ繋がった断片的な骨格である。約1億7160万年前から1億7000万年前に該当する中期ジュラ紀バトニアン期初期にあたる、Cuyo 層群ロス・モレス層の Emileia giebeli ammonoid zone のチャカイコ・スル地域から化石は収集された。Neuquén 堆積盆地のザパラ市近郊にて発見された[1]。同地域で発見されたモレサウルスとともに、チャカイコサウルスはアレニアン期からバトニアン期の間に由来する唯一の特徴的な魚竜の標本である[2]

分類

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Fernández は当初の記載においてチャカイコサウルスを適切な科に割り当てておらず[1]、Maisch と Matzke の2000年の論文および Maisch の2010年の論文では進化したステノプテリギウス科の魚竜とみなされた[3][4]。しかしながら、後の系統解析によりチャカイコサウルスはステノプテリギウス科とオフタルモサウルス科の外に配置される基本的な魚竜であることが分かっている。

下のクラドグラムは Fischer らの2013年の論文に基づく[5]

トゥンノサウルス類 

イクチオサウルス

ステノプテリギウス

チャカイコサウルス

 オフタルモサウルス科 

アースロプテリギウス

*
 オフタルモサウルス亜科 

レニニア

モレサウルス

オフタルモサウルス

バプタノドン ("O." natans)

アカンプトネクテス

 プラティプテリギウス亜科 

ブラキプテリギウス

マイアスポンディルス

アエギロサウルス

スヴェルトネクテス

プラティプテリギウス・ヘルキニクス

カイプリサウルス

アサバスカサウルス

プラティプテリギウス・アウストラリス(=Longirostria[6])

語源

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チャカイコサウルスは1994年に Marta S. Fernández により命名され、模式種は Chacaicosaurus cayi である。属名は模式標本が収集されたチャカイコ・スル地域の名前と、ギリシャ語でトカゲを意味するsaurosに由来する。

出典

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  1. ^ a b c Marta S. Fernández (1994). “A new long-snouted ichthyosaur from the Early Bajocian of Neuquén Basin, Argentina”. Ameghiniana 31 (3): 291–297. 
  2. ^ Marta S. Fernández (1999). “A new ichthyosaur from the Los Molles Formation (Early Bajocian), Neuquen Basin, Argentina”. Journal of Paleontology 73 (4): 677–681. JSTOR 1306766. 
  3. ^ Michael W. Maisch; Andreas T. Matzke (2000). “The Ichthyosauria”. Stuttgarter Beiträge zur Naturkunde. Serie B (Geologie und Paläontologie) 298: 1–159. http://www.naturkundemuseum-bw.de/sites/default/files/publikationen/serie-b/B298.pdf. 
  4. ^ Michael W. Maisch (2010). “Phylogeny, systematics, and origin of the Ichthyosauria – the state of the art”. Palaeodiversity 3: 151–214. http://www.palaeodiversity.org/pdf/03/Palaeodiversity_Bd3_Maisch.pdf. 
  5. ^ Fischer, V.; Arkhangelsky, M. S.; Uspensky, G. N.; Stenshin, I. M.; Godefroit, P. (2013). “A new Lower Cretaceous ichthyosaur from Russia reveals skull shape conservatism within Ophthalmosaurinae”. Geological Magazine 151: 1. doi:10.1017/S0016756812000994. 
  6. ^ Arkhangel’sky, M. S., 1998, On the Ichthyosaurian Genus Platypterygius: Palaeontological Journal, v. 32, n. 6, p. 611-615.