チャールズ・クリストファー・パリー(Charles Christopher Parry、1823年8月28日 - 1890年2月20日)は、イギリス生まれのアメリカ合衆国の植物学者、登山家である。
イングランドのグロスターシャー州で生まれた。1832年に両親とともにアメリカへ移住し、初めはニューヨークに住んだ。コロンビア大学で医学を学び、またジョン・トーリーやエイサ・グレイ、ジョージ・エンゲルマンのもとで植物学を学んだ。
1846年にアイオワ州ダベンポート (アイオワ州)ダベンポートでしばらく医師を始めた後、1848年から1855年の間に行われたアメリカとメキシコの国境地域の学術調査に、医師、植物学者として参加した。カリフォルニア、コロラド、ユタなど西部諸州の国境地域周辺で膨大な植物標本を集め、多くの新種植物を発見した。
パリーの発見した植物にはトーリー松(Torrey Pine:学名:Pinus torreyana)やエンゲルマントウヒ(Engelmann spruce:学名:Picea engelmannii)などがあり、恩師の名前を命名した。パリーの名も、Parry Pinyon(学名:Pinus quadrifolia)やParry's Lily (学名:Lilium parryi)、Parry's Penstemon(学名:Penstemon parryi)などに献名されている。
コロラドの山地での気圧測定を行い、自らは登頂はしなかったがロングスピークの標高を推定した。グレースピークに初登頂し、標高を測定した。ロッキー山脈のパリーピーク(4,082m)の名称はパリーの名前からとられている[1]。