大元メディア(Daewon Media 韓国名: 대원미디어)は、アニメーションの企画、制作を主な事業内容とする韓国の企業である。また、日本のアニメや漫画やビデオゲームなどのローカライズも行っている。
韓国のアニメーターだった鄭煜、金大中(後に世映動画を設立、2017年9月13日死去[1])が1973年に設立した『元プロダクション』、『大元プロダクション』を経た後、1977年に『大元動画』として設立した。
同年、東映動画(現・東映アニメーション)と提携。東映動画作品の作画下請けなどを行うようになり、『惑星ロボ ダンガードA』、『宇宙海賊キャプテンハーロック』、『SF西遊記スタージンガー』、『円卓の騎士物語 燃えろアーサー』などにグロス請けとして関わる。また、東映動画作品以外にも東映動画を通して国際映画社作品の作画にも関わっており、『J9シリーズ』、『めちゃっこドタコン』、『若草の四姉妹』、『ハニーハニーのすてきな冒険』に参加している。指導として東映動画から菊池城二などが出向しており、この頃グロス請けしていた物は全て菊池が作画監督を担当している。
1981年頃になると、自社のアニメーターである朴雪享(大木雪享)や洪在鎬(塩沢洪世)などが作画監督を務める事も多くなり、『J9シリーズ』、『機甲艦隊ダイラガーXV』、『魔境伝説アクロバンチ』、『光速電神アルベガス』、『ビデオ戦士レザリオン』などでいずれも多くの話数でグロス請けとして関わっている。さらに、この頃から下請けではなく、韓国で元請けの劇場作品を手がけるようになる。
1985年以降はやはり東映動画を通してアメリカアニメの下請けも手掛けるようになり、マーベル・プロダクション、ルビー・スピアーズ、DICエンターテイメント、ハンナ・バーベラ・プロダクションなどが制作した『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』、『スーパーマン(1988年TV版)』、『ミュータント・タートルズ』などの作品に参加。
1987年、韓国初のテレビアニメーション『流れ者カッチ』を手がけて以降、テレビアニメーションの元請け制作が主となる。
1988年になると、韓国での労働費の高騰や、TVアニメーションの元請けを手がけるようになった為、東映動画との関係が切れる事となる。
2000年、社名を「大元C&A」に変更。
2002年、任天堂のライセンスを得て、ニンテンドーゲームキューブとゲームボーイアドバンスのハード・ソフト、『ポケットモンスター 金・銀』のソフトを販売。
2007年、「大元メディア」に変更。
2009年にアタリコリアからバンダイナムコパートナーズコリアに社名変更する形でバンダイナムコゲームスは韓国に進出するが、それでも『クレヨンしんちゃん』などのキャラクターゲームにおける韓国語ローカライズ版はそれとは関係なく当社からの販売が一貫されている。
実際にはクレジットされているもの以外にも、70年代から80年代の東映動画のテレビシリーズに多く関わっている。