テネシー州立大学(Tennessee State University (TSU) )はアメリカ合衆国テネシー州ナッシュビルのランドグラント大学。テネシー州内の州立大学で唯一の歴史的黒人大学である。サーグッド・マーシャル大学基金に加盟している。
1909年、農工州立普通学校(school )として設立され、1912年6月19日より授業開始。1922年、四年制教育大学を新設し、2年後、農工州立普通大学(college )と名を変えた[1]。さらに5年後、『普通』という文字が除かれた[1]。
1951年、単科大学(college )から総合大学(university )となり、テネシー農工大学(university )と名を変え、1958年、テネシー州教育委員会により本格的なランドグラント大学として認定された[1]。1968年、州議会は『農工』という文字を除き『テネシー州立大学』とすることを決定[2]。1972年よりテネシー州理事会の保護のもとに運営されている[1][3]。
1912年の創立時の2つのキャンパスのみの小さな単科大学から、500エーカー (2.0 km2)のメインキャンパスの他にナッシュビルのダウンタウンにあるテネシー州会議事堂の近くのエイヴォン・ウィリアムズ校を持つ大学へと著しく進歩した。現在、46州と45カ国から約9,000人の生徒が在籍している。
総合的、都会的、男女共学のランドグラント大学で、45種類の学士号、24種類の修士号が取得できる。博士課程には生物科学、心理学、行政学、電子情報処理工学などがある。
1979年7月1日、ノックスビルにメインキャンパスがあり伝統的に白人大学であったテネシー大学ナッシュビル校が裁判所の命令により閉鎖されテネシー州立大学と統合された。これがテネシー州立大学のダウンタウンの校舎になった[1]。
テネシー州ナッシュビルの3500 John A. Merritt Blvdにある450エーカー (1.8 km2)のメインキャンパスには65軒以上の建物が建てられている。エイヴォン・ウィリアムズ校はナッシュビルの商業や政治の中心地であるダウンタウンの近くに位置している。メンフィス、ノックスビル、チャタヌーガにサテライト校を設立してテネシー州内の生徒を増やすのではないかという噂があるが、公式な声明は発表されていない。テネシー州は校内に生徒の寮を設置するよう要請しており、」ウィルソン・ホール、ワトソン・ホール、エプス・ホール、ボイド・ホール、ルドルフ・ホール、ヘイル・ホールといった学生寮の他にフォード・コンプレックス、ニュー・レジデンス・コンプレックスといった上級生用のアパートも2軒ある。