ディスパッチド Dispatched | |
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出身地 |
![]() セーデルマンランド県 グネーシュタ (結成時) ストックホルム県 セーデルテリエ (現在) |
ジャンル | メロディックデスメタル |
活動期間 |
1991年 - 2002年 2004年 2021年[1] - |
レーベル |
エグジュームド・プロダクションズ トップリング・コロッサス クシャトリャス・プロダクションズ ミュージック・フォー・ネイションズ カオスマスター・プロダクションズ メデューサ・プロダクションズ ライジング・リアルム・レコード サウンドホリック |
メンバー |
フレドリック・カールソン (ボーカル・キーボード) ダニエル・リュンドベリ (ギター・キーボード・バックボーカル) ペッテル・フロー (ベース) |
旧メンバー |
クリステル・アンデション (ボーカル) ウルリカ・フォシュベリ (ギター) デニス・フルティン (ギター) エミル・ラーション (リズムギター) ヨナス・キンブレル (ベース) フレドリック・ラーション (ベース) マティアス・ヘルマン (ベース) エマニュエル・オーストロム (ドラム) デニス・ニルソン (ドラム) |
ディスパッチド(Dispatched)は、スウェーデンのメロディックデスメタルバンドである。
1991年にダニエル・リュンドベリ (G/Key)とクリステル・アンデション (Vo)によって結成。1992年に入って、ヨナス・キンブレル (B)[注釈 1]とフレドリック・アンデション (Ds)が加入したが、フレドリックは短期間で脱退し、同年中にエマニュエル・オーストロム (Ds)が加入[1]。1stデモ『Dispatched into External』を製作した。
その後もデモ音源をいくつかリリースした。その後アルバム用音源を録音し、その音源はドイツのエグジュームド・プロダクションズからアルバム『Blackshadows』としてリリースされる予定だった。しかし、レーベル側の資金不足により、リリースされることは無かった。結局、この時録音された音源から4曲をピックアップして、1995年に1st EP『Awaiting the End』をエグジュームド・プロダクションズからリリースした。しかし、エグジュームド・プロダクションズは同年頃に倒産している。更に1996年には、『Awaiting the End』と同様に、『Blackshadows』の音源から4曲がピックアップされて、2nd EP『Blackshadows』[注釈 2]が、マルタのトップリング・コロッサスからリリースされた。なお『Blackshadows』のアルバム音源収録後の1994年に、ヨナス・キンブレルとエマニュエル・オーストロム、更にオリジナルメンバーのクリステル・アンデションが脱退している[1]。この脱退劇により、バンドメンバーはリュンドベリ1名となってしまう[1]。
1995年にフレドリック・カールソン (Vo/Key)、フレドリック・ラーション (B)とマティアス・ヘルマン (Ds)が加入しバンド体勢を立て直すものの、ヘルマンは同年中に脱退してしまった[1]。EPの収録を行うことになるが、レコーディングを行なう前にヘルマンが脱退してしまったため、デニス・ニルソン (Ds)が代理をつとめた。レコーディング後、ニルソンは正式メンバーとして加入している。1997年に3rd EP『Returned to Your Mind』を前作に引き続きトップリング・コロッサスからリリースした。1997年にエミル・ラーション (G)が加入し[1]、ツインギター体制となる。トミー・テクレン[注釈 3]をレコーディング・エンジニアに起用して音源を収録し、同年中に4th EP『Promised Land』をドイツのクシャトリャス・プロダクションズからリリースしている。
そして、1999年にイギリスのミュージック・フォー・ネイションズと契約し、翌2000年に1stアルバム『Motherwar』をリリースした。リリース後、フレドリック・ラーションが脱退し、短期間ドラマーとして在籍していたマティアス・ヘルマンが後任ベーシストとして再加入した。
2002年に、イン・フレイムスのアンダース・フリーデンをプロデューサーに起用して、2ndアルバム『Terrorizer』を録音するも、レーベルとバンド側に衝突が生じ、2002年にバンドは解散する。録音した音源は、2003年に、プエルトリコのカオスマスター・プロダクションズ及びドイツのメデューサ・プロダクションズから『Terrorizer: The Last Chapter...』としてリリースされた。
2004年にバンドは再結成され、マティアス・ヘルマン以外のメンバーが復帰した。同年、ライジング・リアルム・レコードから2ndアルバムが『Terrorizer』とタイトルを短縮して再リリースされた。同アルバムは、日本でもサウンドホリックからリリースされた。また、この時期には3rdアルバムが2005年にはリリースされると予告されていた[2]。しかし、3rdアルバムはリリースされることはなく、バンドの活動は長らく中断していた。なお、2021年活動再開後にリュンドベリが公式Facebookに綴ったメンバーの変遷では2004年の記載がなく[1]、2ndアルバムを再リリースしたのみで、バンドとしての活動はほとんどなかったものと考えられる。
2014年にロシアのGSプロダクションズから、コンピレーション・アルバムとして『Blackshadows (Dispatched to Hell - Part I)』と『Promised Land (Dispatched to Hell - Part II)』が其々100枚限定でリリースされた。前者は、正式にリリースされることのなかった幻の1stアルバム『Blackshadows』を全曲収録し、加えてデモテープ『Dispatched into External』、デモテープ『Act of Resurrection』を収録している。後者は、EP『Promised Land』及びEP『Returned to Your Mind』に加えて、デモテープ『Promo 2』と2001年から2002年にかけて収録された未発表音源3曲を加えた構成となっている。
長らく活動休止しており、事実上の解散状態であったが、2021年より活動を再開。再開時のメンバーは、解散時のメンバーの内、フレドリック・カールソン (Vo)、ダニエル・リュンドベリ (G, Key)の2名と、新メンバーのペッテル・フロー (B)の3名[1]。これに加えてパトリック・ランドベリ (Ds)と元メンバーのクリステル・アンデション (Vo)がゲストとして参加している[1]。2022年に20年ぶりの新アルバムとなる3rdアルバム『Warfare』をデジタルフォーマットでリリースした。