トニー賞の演劇作品賞(Best Play)は、第2回となる1948年から授与されている。
年 | 受賞作 | 作者(もしくは脚本家) | 備考 |
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1948年 | 『ミスタア・ロバーツ』 Mister Roberts |
トーマス・ヘッゲン ジョシュア・ローガン |
原作は1946年に出版。1955年に映画化。 |
1949年 | 『セールスマンの死』 Death of a Salesman |
アーサー・ミラー | ピューリッツァー賞 戯曲部門も受賞。二度映像化されている。 |
1950年 | 『カクテルパーティー』 The Cocktail Party |
T・S・エリオット | |
1951年 | 『バラの刺青』 The Rose Tattoo |
テネシー・ウィリアムズ | 1955年に映画化。 |
1952年 | The Fourposter | ヤン・デ・ハルトグ | 1966年にミュージカル化された。邦題は『I do! I do! 結婚物語』。 |
1953年 | 『るつぼ』 The Crucible |
アーサー・ミラー | 『サレムの魔女』、『クルーシブル』として2度映画化。 |
1954年 | 『八月十五夜の茶屋』 The Teahouse of the August Moon |
ジョン・パトリック | ピューリッツァー賞 戯曲部門も受賞。1956年に映画化。 |
1955年 | 『必死の逃亡者』 The Desperate Hours |
ジョン・パトリック | 1955年と1990年に映画化。 |
1956年 | 『アンネの日記』 The Diary of Anne Frank |
フランセス・グッドリッチ アルバート・ハケット |
ピューリッツァー賞 戯曲部門も受賞。 |
1957年 | 『夜への長い旅路』 Long Day's Journey Into Night |
ユージン・オニール | 1962年に映画化。ピューリッツァー賞 戯曲部門も受賞。 |
1958年 | 『ルーズベルト物語』 Sunrise At Campobello |
ドア・シャーリー | 1960年と2005年に映像化された。 |
1959年 | J.B. | アーチボルド・マクリーシュ | ピューリッツァー賞 戯曲部門も受賞。 |
年 | 受賞作 | 作者(もしくは脚本家) | 備考 |
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1960年 | 『奇跡の人』 The Miracle Worker |
ウィリアム・ギブスン | 1962年に映画化。 |
1961年 | 『ベケット』 Beckett |
ジャン・アヌイ | 1964年に映画化。 |
1962年 | 『すべての季節の男』 A Man for All Seasons |
ロバート・ボルト | 1966年に映画化。邦題は『わが命つきるとも』。 |
1963年 | 『バージニア・ウルフなんか怖くない』 Who's Afraid of Virginia Woolf? |
エドワード・オールビー | ピューリッツァー賞 戯曲部門も受賞、1966年に映画化。 |
1964年 | 『ルター』 Luther |
ジョン・オズボーン | |
1965年 | 『バラが問題だ』 The Subject Was Roses |
フランク・D・ギルロイ | 1968年に映画化。ピューリッツァー賞 戯曲部門も受賞。 |
1966年 | 『マルキ・ド・サドの演出のもとにシャラントン精神病院患者 たちによって演じられたジャン=ポール・マラーの迫害と暗殺』 Marat/Sade |
ペーター・ヴァイス | 1967年に映画化。 |
1967年 | 『帰郷』 The Homecoming |
ハロルド・ピンター | 1965年に出版。2008年にリバイバル上演された。 |
1968年 | 『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』 Rosencrantz and Guildenstern Are Dead |
トム・ストッパード | 1990年にストッパード監督で映画化。 |
1969年 | 『ボクサー』 The Great White Hope |
ハワード・サックラー | ピューリッツァー賞 戯曲部門も受賞。1970年に映画化。 |
年 | 受賞作 | 作者(もしくは脚本家) | 備考 |
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1970年 | The Shadow Box | フランク・マクマホン | 原作はブレンダン・ビーアン。2000年に映画化。 |
1971年 | 『探偵/スルース』 Sleuth |
アンソニー・シェーファー | 1972年と2007年に映画化。 |
1972年 | 『棒きれと骨』 Sticks and Bones |
デイヴィッド・レイブ | 1973年に映画化。 |
1973年 | 『ザット・チャンピオンシップ・シーズン』 That Championship Season |
ジェイソン・ミラー | ピューリッツァー賞 戯曲部門も受賞。1982年に映画化。邦題は『栄光の季節』。 |
1974年 | The River Niger | ジョセフ・A・ウォーカー | 1976年に映画化。 |
1975年 | 『エクウス』 Equus |
ピーター・シェーファー | 1977年に映画化。日本でも3度上演されている。 |
1976年 | Travesties | トム・ストッパード | |
1977年 | 『シャドウボックス』 The Shadow Box |
マイケル・クリストファー | ピューリッツァー賞 戯曲部門も受賞。1980年に映画化。 邦題は『ポール・ニューマン/遠い追憶の日々』。 |
1978年 | Da | ヒュー・レナード | 1988年に映画化。邦題は『マーティン・シーンのDa/ゴーストになったパパ』 |
1979年 | 『エレファント・マン』 The Elephant Man |
バーナード・ポメランス | 2002年にリバイバル上演された。 |
年 | 受賞作 | 作者(もしくは脚本家) | 備考 |
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1980年 | 『ちいさき神の、作りし子ら』 Children of a Lesser God |
マーク・メドフ | 1986年に映画化。邦題は『愛は静けさの中に』。 |
1981年 | 『アマデウス』 Amadeus |
ピーター・シェーファー | 1984年に映画化され、アカデミー作品賞などを受賞。 |
1982年 | 『ニコラス・ニクルビーの生涯と冒険』 The Life and Adventures of Nicholas Nickleby |
デヴィッド・エドガー | 原作はチャールズ・ディケンズ。 |
1983年 | 『トーチソング・トリロジー』 Torch Song Trilogy |
ハーヴェイ・ファイアスタイン | 1988年に映画化。 |
1984年 | 『リアル・シング』 The Real Thing |
トム・ストッパード | 2000年、2009年にリバイバル上演された。 |
1985年 | 『ビロクシー・ブルース』 Biloxi Blues |
ニール・サイモン | 1988年に映画化。邦題は『ブルースが聞こえる』。 |
1986年 | 『私はラッパポートじゃないよ』 I'm Not Rappaport |
ハーブ・ガードナー | 1996年に映画化。邦題は『俺たちブラボー・ブラザース/ホラ吹いて行こう!』。 |
1987年 | Fences | オーガスト・ウィルソン | ピューリッツァー賞 戯曲部門も受賞。 |
1988年 | 『M.バタフライ』 M. Butterfly |
デヴィッド・ヘンリー・ホアン | 1993年に映画化。 |
1989年 | 『ハイジ・クロニクル』 The Heidi Chronicles |
ウェンディ・ワッサースタイン | ピューリッツァー賞 戯曲部門も受賞。1995年に映画化。 |
年 | 受賞作 | 作者(もしくは脚本家) | 備考 |
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1990年 | 『怒りの葡萄』 The Grapes of Wrath |
フランク・ガラチ | 原作はジョン・スタインベック。 |
1991年 | 『ロスト・イン・ヨンカーズ』 Lost in Yonkers |
ニール・サイモン | ピューリッツァー賞 戯曲部門も受賞。1993年に映画化。 |
1992年 | 『ルナサの祭りの日に』 Dancing at Lughnasa |
ブライアン・フリール | 1998年に映画化。 |
1993年 | 『エンジェルス・イン・アメリカ -至福千年紀が近づく-』 Angels in America: Millennium Approaches |
トニー・クシュナー | ピューリッツァー賞 戯曲部門も受賞。2003年にミニシリーズとして映像化された。 |
1994年 | 『エンジェルス・イン・アメリカ -ペレストロイカ-』 Angels in America: Perestroika |
トニー・クシュナー | 2003年にミニシリーズとして映像化された。 |
1995年 | Love! Valour! Compassion! | テレンス・マクナリー | 1997年に映画化。 |
1996年 | 『マスタークラス』 Master Class |
テレンス・マクナリー | |
1997年 | 『バリフー最後の夜』 The Last Night of Ballyhoo |
アルフレッド・ウーリー | |
1998年 | 『アート』 'Art' |
ヤスミナ・レザ | |
1999年 | 『サイドマン』 Side Manよ |
ウォーレン・レート |
年 | 受賞作 | 作者(もしくは脚本家) | 備考 |
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2000年 | 『コペンハーゲン』 Copenhagen |
マイケル・フレイン | |
2001年 | 『プルーフ/証明』 Proof |
デイヴィッド・オーバーン | 2005年に映画化。邦題は『プルーフ・オブ・マイ・ライフ』。 |
2002年 | 『山羊、シルヴィアって誰?』 The Goat: or, Who Is Sylvia? |
エドワード・オールビー | |
2003年 | Take Me Out | リチャード・グリーンバーグ | |
2004年 | 『I AM MY OWN WIFE 私が私自身の妻である』 I Am My Own Wife |
ダグ・ライト | ピューリッツァー賞 戯曲部門も受賞。 |
2005年 | 『ダウト 疑いをめぐる寓話』 Doubt: A Parable |
ジョン・パトリック・シャンリィ | ピューリッツァー賞 戯曲部門も受賞。2008年にシャンリィ自身の監督で映画化。邦題は『ダウト〜あるカトリック学校で〜』。 |
2006年 | 『ヒストリーボーイズ』 The History Boys |
アラン・ベネット | 2006年に映画化。 |
2007年 | 『コースト・オブ・ユートピア』 The Coast of Utopia |
トム・ストッパード | |
2008年 | 『8月の家族たち』 August: Osage County |
トレイシー・レッツ | ピューリッツァー賞 戯曲部門も受賞。2013年に『8月の家族たち』として映画化。 |
2009年 | 『大人は、かく戦えり』『正しいオトナたち』 God of Carnage |
ヤスミナ・レザ | 2011年に『おとなのけんか』の邦題で映画化。 |
年 | 受賞作 | 作者(もしくは脚本家) | 備考 |
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2010年 | 『レッド』 Red |
ジョン・ローガン | |
2011年 | 『ウォー・ホース 〜戦火の馬〜』 War Horse |
ニック・スタフォード | 元は児童小説『戦火の馬』。2012年に映画化。 |
2012年 | Clybourne Park | ブルース・ノリス | |
2013年 | Vanya and Sonia and Masha and Spike | クリストファー・デュラング | |
2014年 | 『オール・ザ・ウェイ』 All the Way |
ロバート・シェンカン | |
2015年 | 『夜中に犬に起こった奇妙な事件』 The Curious Incident of the Dog in the Night-Time |
サイモン・スティーヴンス | 2013年、ローレンス・オリヴィエ賞で7部門受賞。 2014年に日本版初演。 |
2016年 | 『ザ・ヒューマンズ』 The Humans |
ステファン・カラム | |
2017年 | 『オスロ』 Oslo |
J・T・ロジャース |
ここで表記される邦題は、翻訳上演されたときの物に準ずる。また、日本では上演されていないが、映画作品から舞台作品へと転じた物・映像化された物が日本で公開され邦題が付けられた物・原作または書籍化された物が日本で出版され邦題が付いている物などに関しても、それに準ずることとする(NHKで放送される授賞式で表記された邦題についても一部参考として表記)。