トリエトキシシラン
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識別情報
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PubChem
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13830
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ChemSpider
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13230
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InChI=1S/C6H16O3Si/c1-4-7-10(8-5-2)9-6-3/h10H,4-6H2,1-3H3 Key: QQQSFSZALRVCSZ-UHFFFAOYSA-N InChI=1/C6H16O3Si/c1-4-7-10(8-5-2)9-6-3/h10H,4-6H2,1-3H3 Key: QQQSFSZALRVCSZ-UHFFFAOYAP
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特性
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化学式
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C6H16O3Si
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モル質量
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164.27 g mol−1
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密度
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0.89[1]
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融点
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-78 °C[1]
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沸点
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161 °C[1]
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水への溶解度
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徐々に加水分解
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危険性
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引火点
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29 °C[1]
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特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。
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トリエトキシシラン (英: triethoxysilane)は、不純物を含む半製品は毒性の化合物である。
原料由来の残留毒素と考えられる[2]。純粋100%のトリエトキシシランは、活性炭の吸着濾過と蒸留で、毒性のある異物は除去出来る。また、不安定な製品なので窒素雰囲気での管理が必要になる。
純粋品は日本でも販売しているものの、量産しているのは日本では1社か2社しかない。また、消防法に定める第4類危険物 第2石油類に該当する。
大量に使用した実験をする場合は、蒸気の暴露で目の粘膜や角膜に薄膜を作り、目を痛めるため、局所排気装置が有る場所での実験を勧める。暴露した際には生理食塩水で洗浄する。それでも痛みが残る場合は眼科医に見せる事[3][注釈 1]。
- ^ 東京化成工業(株)の記載事項を補足したい。トリエトキシシランの合成は、金属シリコンの顆粒とオイル、触媒として塩化第二銅を使う。窒素雰囲気下の状態で、フラスコ内で、200℃の高温で反応活性化させる。活性化させた状態で、高温状態を保ち、エタノールを滴下させる。活性化した金属シリコンとエタノールを反応させて、トリエトキシシランを合成させる。数日高温化で、活性化反応を続ける。窒素雰囲気下で、冷却保存して、液体部分のみを蒸留して、トリエトキシシランを取り出す。しかしながら、イオン化した塩素や銅の成分が残留している。この状態が、東京化成工業の試薬と思われる。その為、銅の毒性が記述にされていると思われる[注釈 2]。一部、生産工程は曖昧な記述にした。
- ^ 純粋な100%濃度のトリエトキシシランを作る為には、触媒に含まれている異物を吸着濾過して除去する。生産ライン規模で作るなら、大型精留塔を使い、完全に分離させる。生産工程で、水分や空気が混入したら、分解反応が起きて、モノシランガスが出来る。運が悪ければ爆発や発火する。不安定な物質なので、試薬で売られている物は未精製品か、分解が始まっているので、純度が95%ぐらいに表記されている。