トンレン (蔵: gtong len)とはチベット語で「与えること」と「受け取ること」を意味する、チベット仏教で用いられる瞑想法である。実践法としては、他者の苦しみを自分が受け取り、自分の幸福と功徳を他者に与えるとイメージする。この方法は、利他心を訓練するためのもっとも優れた手段として、重要視されている。
この瞑想法によって、以下のような効果が得られるとされる。
ダライ・ラマ14世も、トンレンを毎日行なっているとされ、自身も「この瞑想は、現実に他者を助ける効果があるかないかはともかく、私の心に安らぎを与えてくれる。私はより実践的になることができ、その恩恵は計り知れない」と述べている。[1]