トン・スケルペンツェル

トン・スケルペンツェル
Ton Scherpenzeel
カヤックでのトン・スケルペンツェル(右から2番目、1974年)
基本情報
生誕 (1952-08-06) 1952年8月6日(72歳)
出身地 オランダの旗 オランダ ヒルフェルスム
ジャンル プログレッシブ・ロック
ポップ・ミュージック
職業 キーボーディスト作曲家音楽プロデューサー
担当楽器 キーボード
活動期間 1969年 -
共同作業者 カヤックキャメルアース・アンド・ファイアー、Youp van 't Hek
公式サイト www.tonscherpenzeel.nl

トン・スケルペンツェル[1]Ton Scherpenzeel1952年8月6日 - 、ヒルフェルスム生まれ、オランダ語発音は「スケルペンゼール」、「スヘルペンゼール」に近い)は、キーボード奏者であり、ヒルフェルスム音楽大学(Hilversum Muziek Lyceum)で出会ったピム・コープマン、マックス・ワーナーと共に結成した、オランダのロック・バンド、カヤックのメンバーである。

彼の最初のソロ・アルバム(1978年)は、フランスのクラシック音楽の作曲家カミーユ・サン=サーンスによる『動物の謝肉祭 (Le carnaval des animaux)』を応用したものであった。1980年、スケルペンツェルはルトガー・ハウアーをフィーチャーしたオランダ映画『SPETTERS/スペッターズ』のスコアを書いた。セカンド・ソロ・アルバム『ハート・オブ・ザ・ユニヴァース』(with クリス・レインボウ)は、1984年に発表され、内容はインストゥルメンタル曲とボーカル曲の組み合わせとなっていた。

カヤックでの活動後、スケルペンツェルはイギリスのバンドであるキャメルのキーボード奏者になった。彼はまた数年、アース・アンド・ファイアーで演奏した。さらに、彼はオランダのコメディアンであるYoup van 't Hekのショーにおける歌のほとんどすべての音楽を書いている。

1991年、スケルペンツェルは「Orion」という別名義で3枚目のソロ・アルバム『Virgin Grounds』をリリースした[2]。1998年、彼はカヤックのエドワード・リーカーズが主役の1人を演じたロックオペラ、エイリオンのアルバム『エイリオン〜光の宮殿〜』の曲「Cosmic Fusion」でシンセ・ソロを演奏した。2013年、4枚目のソロCD『The Lion's Dream』をリリースした。

スケルペンツェルは著しい飛行機恐怖症を抱えており、ヨーロッパ大陸へのツアーを制限している[3]

ディスコグラフィ

[編集]

ソロ・アルバム

[編集]
  • Le carnaval des animaux (1978年)
  • 『ハート・オブ・ザ・ユニヴァース』 - Heart of the Universe (1984年) ※日本ではトム・スケルペンツェル/クリス・レインボウ名義
  • Virgin Grounds (1991年) ※Orion名義[2]
  • The Lion's Dream (2013年)

カヤック

[編集]
  • 『シー・シー・ザ・サン』 - See See the Sun (1973年)
  • 『カヤック・セカンド』 - Kayak II (1974年)
  • 『鮮烈のカヤック』 - Royal Bed Bouncer (1975年)
  • 『ラスト・アンコール』 - The Last Encore (1976年)
  • 『スターライト・ダンサー』 - Starlight Dancer (1977年)
  • 『ファントム・オブ・ザ・ナイト』 - Phantom of the Night (1979年)
  • Periscope Life (1980年)
  • 『マーリン』 - Merlin (1981年)
  • 『目撃者』 - Eyewitness (1981年) ※スタジオ・ライブ
  • 『クロース・トゥ・ザ・ファイヤー』 - Close to the Fire (2000年)
  • 『ナイト・ヴィジョン』 - Night Vision (2001年)
  • 『マリーンII (霊界の吟遊詩人)』 - Merlin – Bard of the Unseen (2003年)
  • 『ノストラダムス - ザ・フェイト・オブ・マン』 - Nostradamus – The Fate of Man (2005年)
  • 『カミング・アップ・フォー・エアー』 - Coming Up for Air (2008年)
  • 『レターズ・フロム・ユートピア』 - Letters from Utopia (2009年)
  • 『エニーウェア・バット・ヒア』 - Anywhere but Here (2011年)
  • 『クレオパトラ - イシスの王冠』 - Cleopatra - The Crown Of Isis (2014年)
  • 『セヴンティーン』 - Seventeen (2018年)
  • 『アウト・オブ・ディス・ワールド』 - Out of This World (2021年)

アース・アンド・ファイアー

[編集]
  • Phoenix (1989年)[4]

キャメル

[編集]
  • 『ステーショナリー・トラヴェラー』 - Stationary Traveller (1984年)[5]
  • 『プレッシャー・ポインツ - キャメル・ライヴ -』 - Pressure Points (1984年) ※ライブ・アルバム[6]
  • 『ダスト・アンド・ドリームス 怒りの葡萄』 - Dust and Dreams (1991年)[7]
  • 『ラージャーズ 別れの詩』 - Rajaz (1999年)[8]

その他の参加アルバム

[編集]
  • エイリオン : 『エイリオン〜光の宮殿〜』 - Into the Electric Castle (1998年)[9]

脚注

[編集]
  1. ^ トン・シャーペンジール」の表記もある。
  2. ^ a b Orion (33) - Virgin Grounds (CD, Album)”. Discogs. 29 October 2011閲覧。
  3. ^ Bollenberg, John (19 October 2003). “Kayak - Merlin: Bard Of The Unseen”. ProgressiveWorld.net. 29 October 2011閲覧。
  4. ^ Earth & Fire* - Phoenix (Vinyl, LP, Album)”. Discogs. 29 October 2011閲覧。
  5. ^ Camel - Stationary Traveller (Vinyl, LP, Album)”. Discogs. 29 October 2011閲覧。
  6. ^ Camel - Pressure Points - Live In Concert (Vinyl, LP)”. Discogs. 29 October 2011閲覧。
  7. ^ Camel - Dust And Dreams (CD, Album)”. Discogs. 29 October 2011閲覧。
  8. ^ Camel - Rajaz (CD, Album)”. Discogs. 29 October 2011閲覧。
  9. ^ Ayreon - Into The Electric Castle - A Space Opera (CD)”. Discogs. 29 October 2011閲覧。

外部リンク

[編集]