ナンジャタウン(NAMJATOWN / NAMCO NAMJATOWN)は、アミューズメントスポット事業会社バンダイナムコアミューズメントが運営する屋内型テーマパーク。1996年7月6日に東京・池袋のサンシャインシティに開園した。開園当初の正式名称は「ナムコ・ナンジャタウン」だったが、2013年7月の大幅リニューアルにより、正式名称を「ナンジャタウン」に変更している。
パークのテーマは「思い出とオドロキとトキメキの街」[1]。なお、開園当初のパークのテーマは「思い出とトキメキのテーマパーク」だった。
1996年7月6日に「三越ハウス館」の跡地にオープン。開園当初のナンジャタウンはディズニーランドのようなテーマ性の高い遊具やアトラクションを中心とした構成だった。
2001年11月20日にセガ(後のCAセガジョイポリス)が運営する東京ジョイポリスと“遊好姉妹都市”を締結し、24日に「遊好」を象徴するモニュメントの除幕式と回遊型ラリーイベントの開会セレモニーを行った。[2]
2002年7月19日にナンジャタウン内の「福袋七丁目商店街」に「池袋餃子スタジアム」がオープンして以降、ナンジャタウンはフードテーマパークとしての色彩を強めていった。ナンジャタウンを開園するにあたり設立されたプロジェクトチーム「チームナンジャ」は、フードテーマパークプロデュース集団としてナンジャタウン内で「アイスクリームシティ」「東京デザート共和国」等の企画を手がけたほか、各地に多くのテーマパークを送り出した。テーマパーク一覧については関連項目ナムコに詳述。
2005年7月15日には「りらくの森」という新しい業態(癒し、リラクゼーション)もオープンさせたが、2010年5月5日に営業終了した。
2013年1月15日から、リニューアルのために休園した。なお、発表当初は休園予定を「2013年夏頃」までとしていた。同年3月28日付のプレスリリースで、リニューアルオープン日が2013年7月11日に決まり、「福袋七丁目商店街」・「もののけ番外地」に加え、新街区「ドッキンガム広場」が新たにオープン、また デザート全般を扱ったフードテーマパーク「福袋デザート横丁」が「福袋七丁目商店街」にオープンすることが明らかになった。また、このプレスリリースにより新しいロゴマークも発表された。なお、既存の池袋餃子スタジアムもナンジャ餃子スタジアムとしてリニューアルされた。
リニューアルに伴い、サンシャインシティワールドインポートマートビルの2階・3階と一部1階から、2階部分のみの1フロアに規模を縮小。正式名称を、従来の「ナムコ・ナンジャタウン」から「ナムコ」を外した「ナンジャタウン」に変更。また、3階部分および吹き抜け部分の2階と1階の一部はナムコ運営による新テーマパーク"J-WORLD TOKYO"に転換された。J-WORLD TOKYOは、2019年2月17日に閉園。のち改装を経て、2019年7月12日に開業した「MAZARIA(マザリア)」と園内から連絡階段で行き来出来るようになった。MAZARIAは2020年8月31日に閉園した。
2020年12月16日のプレスリリース[3]で、MAZARIA跡地にバンダイナムコアミューズメントが新たに展開する新ブランド「Hugood!(ハグッド)」のフラッグシップ施設「Hugood!街区」が2021年3月19日にオープンした。これと同時にナンジャタウンのロゴも変更され、大阪のHEP FIVEにも「Hugood!街区」のコンテンツや機能を楽しめる「Hugood! from NAMJATOWN」が2020年2月19日に開設された。
2021年10月1日、猫と触れ合える新街区「ニャンジャタウン」がオープン。2021年10月31日に閉店した東急ハンズ池袋店内にあった「ねこぶくろ」にいた猫がこちらの施設に移転している。
2023年2月に、Hugood!展開終了に伴い当施設の「Hugood!街区」及び大阪の「Hugood! from NAMJATOWN」を営業終了し、跡地はともに既に横浜と博多で展開している「バンダイナムコ Cross Store」として2023年3月(池袋は3月18日、梅田は3月10日)から営業開始した。池袋は同業態のフラッグシップ施設となる。それに伴い、ナンジャタウンは2フロア構成から1フロア構成に戻る[4]。
サンシャインシティ内のビルの1つであるワールドインポートマートの、それまで三越が入居していた2・3Fと1Fの一部を利用して開園した。既存の建物のテナントとして開業したので、天井高や床の強度、フロア内の柱などの制限により大型アトラクション装置などの設置は不可能だった。そのためアトラクションは「園内を回遊する」タイプの物が非常に多く、ただ歩くだけでも楽しいテーマ性の高い園内に、ゲーム性を付加している。園内は街区(がいく)と呼ばれるブロックに区切られ、それぞれに独自のカラーを持たせている。
夏休みなどを中心としたイベントなどが他のテーマパークに比べるかなり充実していることも特徴の一つである。2006年にゲーム「九龍妖魔學園紀」と行ったタイアップイベント[5]を切っ掛けに、最近では漫画作品のコミック・単行本の発売記念やアニメ作品のテレビ放映開始・劇場公開作品(主にアニメ映画)の公開記念・DVD販売記念やゲームソフトの発売記念などのタイアップイベントを開催し、得意とするフードテーマパークでの期間限定メニューの販売も同時に行なっている、
また開園当初から現在まで、室内テーマパークとしてはリピーターが多いことも特徴である。これは上記のように年間を通して様々なイベントがあり常にパークの新鮮さを維持していることと、アトラクションやイベントの難易度が全体的に高く、いわゆる“はまりやすい”内容であることが考えられる。特にかつて存在した「スーパーナンジャビザ」はクリアすれば様々な特典が受けられるため利用者が多かったが、108つのスタンプを集めるのは思いのほか難しく、1回の入園ではすべて集めることが困難なため、リピーターを作る要因となった。
園内の用語として、従業員をナンジャリアン、来園客をフェスタリアンと呼び、挨拶や掛け声には「ナンジャラー!」が使われる。
三毛猫のナジャヴとそのガールフレンドのナジャミー。 また、2013年のリニューアルからはナジャヴのライバルとされ、新街区「ドッキンガム広場」を拠点とする謎の組織「モジャモジャ団」の団長のモジャヴが登場した。 各街区ではイメージに応じたコスチュームを身にまとったナジャヴ・ナジャミーのイラストを目にすることが出来るほか、ナジャヴ・ナジャミー・モジャヴが園内に登場して挨拶に廻る、キャラクターグリーティングが行われるほか、クリスマスや年越しカウントダウンイベントなどといったシーズンイベントを中心に、ナジャヴ・ナジャミー・モジャヴが出演するイベントなどが行われる。同園内にあるオフィシャルショップ「ナジャモジャマーケット」で3人のキャラクターが描かれたお土産を購入出来る。他には赤ちゃん猫のナンチッチや幸せを運ぶ青い鳥のハピル、お化けのもののけたまなど、数種類のキャラクターが存在する。
ナンジャタウンは2フロア4街区とナンジャコアで構成されている。2021年3月19日のリニューアル時点での構成は以下の通り。
2013年1月まで存在したフロア。2013年におこなわれたフロア縮小を伴うリニューアルにより、3階にあった2つの街区と前述のナンジャコアの3階部分が消滅した。
ナンジャタウンのフードテーマパークとは一般のものとは異なり、アトラクションが主体だったテーマパーク内にそのテーマに沿った飲食施設を追加したという形になっている。これは、フードテーマパークを開始したきっかけが既存の施設の入場者数増加へのテコ入れであるという経緯による。現在フードテーマパークはナンジャ餃子スタジアム、福袋デザート横丁の2つがあり、それぞれのエリアのテーマに沿った飲食物が提供されている。
2002年7月19日に「福袋七丁目商店街」エリアの一部を改装し、「池袋餃子スタジアム」がオープンした。同時に「福袋七丁目商店街」も「福袋餃子自慢商店街」に改称した。ノスタルジーを掻き立てる独特の雰囲気と、一度で日本全国の餃子を楽しめる運営スタイルがヒットし、集客力アップに大きく貢献した。初年度には218万人を集客している。コンセプトは「ご当地餃子の共演」。それ以降ナンジャタウンは屋内型アミューズメント施設だけでなく、各種の食べ物を集めた総合フードテーマパークとしての色彩を濃くしていくこととなる。
2013年7月のナンジャタウンのリニューアルに伴い、「ナンジャ餃子スタジアム」に改称された。
架空の都市でありながら、2002年には宇都宮市と餃子姉妹都市提携を行っており、宇都宮市民は市民証(免許証や保険証など)をナンジャタウン入園窓口に提示すると、いつでも無料で入園できた(現在は終了)。
2013年7月11日に「福袋七丁目商店街」エリアの一部を改装しオープン。後述の「アイスクリームシティ」と「東京デザート共和国」の後継として、広くデザート全般を取り扱う事になった。
2003年7月18日に「ナンダーバード」エリアの一部を改装しオープン。メインとなる展示は日本各地から集められたご当地アイスクリームを味わうことのできるカップアイス博物館で、納豆や手羽先など、一風変わった素材のアイスクリームを楽しむことが出来た。また、アルコール入りアイスクリームなど、大人ならではの楽しみもある。これらのアイスは持ち帰ることもでき、シティ中央に併設されている宅配便で送ることも可能だった。また、カップアイス博物館を取り囲むように設けられた各店舗では、日本だけでなくトルコアイス(ドンドゥルマ)やイタリアのアイスクリームを味わえた。さらに施設内には、日本国内でのアイスクリームの歴史や豆知識なども展示されていた。
2013年の休園を伴うリニューアル工事によるエリア縮小のため、2013年1月14日をもって終了した。
2004年7月23日に「マカロニ広場」エリアの一部を改装しオープン。当初はシュークリーム専門のテーマパーク「東京シュークリーム畑」で、2006年7月に「東京デザート共和国」に改名、広くデザート全般を取り扱う事になった。
当初の目玉はチームナンジャがこれまでの経験を生かし、全国各地から厳選した人気デザートの専門店および、シーズン毎にテーマを替え、期間限定で全国各地から100種類以上のデザートを取り寄せるデザートイベント会場の「デザートガーデン」。同会場は後に、「フェスタスクエア」と改名され期間限定のイベントに使用されていた。
2013年の休園を伴うリニューアル工事によるエリア縮小のため、2013年1月14日をもって終了した。
2018年より開催された、ナンジャタウン初となるホラーイベント。18時になるともののけ番外地に怨霊が出現する他、限定で開催されるホラーアトラクション、口裂け女とのグリーティング、限定フードの販売などが実施される。
7月27日~9月17日開催。9月22日~11月4日の「やばカワ ハロウィンフェス!」開催期間中は怨霊がより凶暴になり、アトラクションが追加され『ナンジャ怨霊フェス 増恐(以下「増恐」)』が開催された(金土日祝のみ)。
8月1日~9月1日開催予定だったが、11月4日まで延長(9月2日以降は金土日祝のみ開催)。2018年版とはアトラクションが刷新された。また、もののけ番外地に入るにはナンジャパスポート又はナイトパスポートが必要となっている。この年から実施された「肝だめしミッション」は、もののけ番外地内に設置された3つのバケツの中に書かれた文字をもののけ番外地入口にいるナンジャリアンに伝えると、怨霊ブロマイド(シークレット含む全14種類)が1枚貰えるというもの。
10月14日~11月27日開催。新型コロナウイルス感染症の影響により3年振りの開催となった。一部のアトラクションでは声優が出演している(後述)。肝だめしミッションの内容は2019年と一緒だが、ナンジャタウン全域に拡大された。怨霊ブロマイドはシークレット含む全7種類。
入園する場合には入園券またはパスポート(アトラクションフリーパス)が必要となる。パスポートには入園料が含まれている。アトラクションを体験する際には当日の入場日付が記載されているパスポートの提示かナンジャコインと呼ばれるメダルが必要となる。中学生以上のフェスタリアンは大人料金、4歳以上のフェスタリアンは子供料金となる。また3歳以下のフェスタリアンについては入園が無料となっている。一部のアトラクションではパスポートやナンジャコインで利用が出来ないものもある。詳しくはナムコ・ナンジャタウンのアトラクションを参照。
なお、2019年7月12日の「MAZARIA」(マザリア)開園に伴い、園内にナンジャタウンとMAZARIAとの連絡通路(連絡階段)が設置され、ナンジャタウンとMAZARIAとの相互入園が可能となった為、ナンジャタウンとMAZARIAのチケットシステムが一部共通化され、ナンジャエントリーの大人・こどもの料金が改定された。なお、ナンジャパスポート、ナイトパスポート、年間パスポートの価格変更はなし。
現在は販売終了しているため、購入ができない。