『ナンタケット・スレイライド』 | ||||
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マウンテン の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | ニューヨーク ザ・レコード・プラント | |||
ジャンル | ハードロック、ブルースロック | |||
時間 | ||||
レーベル |
ウィンドフォール・レコード アイランド・レコード[1] リマスターCD:レガシー・レコーディングス | |||
プロデュース | フェリックス・パパラルディ | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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マウンテン アルバム 年表 | ||||
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『ナンタケット・スレイライド[注釈 1]』(Nantucket Sleighride)は、アメリカ合衆国のハードロック・バンド、マウンテンが1971年に発表した2作目のスタジオ・アルバム。レスリー・ウェストとフェリックス・パパラルディの共作アルバムとしては、通算3作目に当たる。
フェリックス・パパラルディが妻ゲイル・コリンズと共作したタイトル曲は、19世紀にクジラと衝突して沈没した捕鯨船エセックス号(ハーマン・メルヴィルの小説『白鯨』にも影響を与えた事件)を題材としており、仲間を助けるために自己犠牲を選んだ少年船員オーウェン・コフィンに捧げられている[5]。レスリー・ウェストは当初、タイトル曲に関して「本当に覚えづらい曲で、あまりにも難しいから嫌いだった」と感じたという[6]。この曲はライヴにおいて長時間演奏されることが多く、1972年発売のアルバム『マウンテン・ライヴ 暗黒への挑戦』では17分以上[7]、1973年8月30日の大阪厚生年金会館公演を収録したアルバム『異邦の薫り』では32分以上に及んだ[8]。
アメリカでは、本作がBillboard 200で自己最高の16位を記録し、シングル「アニマル・トレーナー」はBillboard Hot 100で76位に達した[2]。イギリスでは1971年6月5日付の全英アルバムチャートで43位となり、バンド初の全英チャート入りを果たした[3]。なお、タイトル曲はイギリスのテレビ番組Weekend Worldのテーマ曲に採用されたことから同国での人気が高く、レスリー・ウェストは後年、マウンテンがイギリスのフェスティヴァルに出演した時のことを「俺達が"Nantucket Sleighride"のイントロを演奏しただけで10万人が熱狂し出して、俺は連中が何でこの曲を知っているのか分からなかったよ!」と振り返っている[6]。
日本初回盤(BELL-68007)は1971年11月に発売され、オリコンLPチャートでは18週トップ100入りして最高54位を記録した[4]。
ジェイムズ・クリスペルはオールミュージックにおいて5点満点中3点を付け、タイトル曲を「クラシックの学識と穏やかなロックを絡め合わせた見事なミクスチャー」、アルバム全体に関しては「画期的ではないが聴く価値はある」と評している[9]。