ネフロマイセス | ||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
分類 | ||||||||||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||||||||
学名 | ||||||||||||||||||||||||
Nephromyces Giard, 1888[1] |
ネフロマイセスはアピコンプレックス門に属する単細胞生物で、フクロボヤ科(Molgulidae)のホヤの共生体である。
ネフロマイセスは生活環の中で多様な形態を取る[2]。
ネフロマイセスの細胞内には共生バクテリアが存在している[3]
フクロボヤ科のホヤには腎嚢(renal sac)という機能不明の器官があり、そこに共生している。腎嚢は尿酸やシュウ酸カルシウムを豊富に含んでおり、ネフロマイセスは尿酸を炭素源・窒素源としているようである。[4]
自然界では100%共生しており、したがって双利的共生関係だと考えられる。しかし濾過海水中で孵化・生育させることでネフロマイセスが存在しない宿主を得ることができ、これを使ってネフロマイセスの生活環の研究が行われた。
ネフロマイセスの分類学的位置は長らく不詳で、たとえばツボカビなどの原始的な菌類と考えられてきた。分子系統解析によりアピコンプレックス門のうちマラリア原虫やピロプラズマに近縁であることが示された。[5][4]
ジアールはツボカビだと考えて宿主に応じて3種を記載している。