ネモノキサシン | |
---|---|
![]() | |
7-[(3S,5S)-3-Amino-5-methyl-1-piperidinyl]-1-cyclopropyl-8-methoxy-4-oxo-1,4-dihydro-3-quinolinecarboxylic acid | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 378746-64-6 ![]() |
PubChem | 11993740 |
ChemSpider | 10166207 |
UNII | P94L0PVO94 |
DrugBank | DB06600 |
ChEBI | |
ChEMBL | CHEMBL1213456 |
10836 | |
| |
| |
特性 | |
化学式 | C20H25N3O4 |
モル質量 | 371.43 g mol−1 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
ネモノキサシン(Nemonoxacin)は、非フッ化キノロン系抗生物質であり、臨床試験が行われている[1]。フルオロキノロンと同じ作用機序であり、DNAジャイレースの作用を阻害してDNA合成、遺伝子複製、細胞分裂が起こらないようにする。2016年末、台湾、ロシア、独立国家共同体、トルコ、中華人民共和国本土[2]、ラテンアメリカ[3]において、太捷信(Taigexyn)の商標名で市場に流通している。アメリカ合衆国では、第2相臨床試験を終了して第3相臨床試験に移行している[4]。アメリカ食品医薬品局では、認定感染症医薬品、また市中肺炎及び皮膚・皮膚組織感染症のファストトラックとして指定している[5]。
ネモノキサシンは、グラム陽性菌、グラム陰性菌からメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MIC90は1 g/ml)、バンコマイシン耐性病原菌等の非定型病原菌まで、幅広いスペクトルの効果を持つ[6][7]。しかし、大腸菌やProteus mirabilis、緑膿菌等のグラム陰性菌では活性は弱く、MIC90の値は、各々32、16、32 g/mlである[8]。
他のキノロン類に耐性を持つクロストリディオイデス・ディフィシル分離株にも有効で[9]、レボフロキサシンやモキシフロキサシンよりも効果が強い[10]。