ノハナショウブ

ノハナショウブ
Iris_ensata_var._spontanea
Iris ensata var. spontanea
(2008年6月25日、福島県会津地方
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 単子葉類 monocots
: キジカクシ目 Asparagales
: アヤメ科 Iridaceae
亜科 : アヤメ亜科 Iridoideae
: Irideae
: アヤメ属 Iris
亜属 : I. subg. Limniris
: I. sect. Limniris
: I. ser. Laevigatae
: ノハナショウブ(広義) I. ensata Thunb. (1794)[1]
変種 : ノハナショウブ I. e. var. spontanea
学名
Iris ensata
Thunb.
var. spontanea
(Makino) Nakai ex Makino et Nemoto (1930)[2]
シノニム

ノハナショウブ(野花菖蒲、Iris ensata または Iris ensata var. spontanea)は、アヤメ科アヤメ属多年草園芸種であるハナショウブ(花菖蒲、I. e. var. ensata)の原種である。

形態・生態

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花茎の高さは40cmから100cmになる。

は剣形で全縁。

花期は6月から7月で、赤紫色の花びらの基部に黄色のすじが入るのが特徴。アヤメには網目模様が入り、カキツバタには白色から淡黄色のすじが入る。

分布と生育環境

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中国朝鮮半島日本北海道東北四国九州)に分布する。水辺湿原、湿った草原に自生する。

人間との関わり

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1994年(平成6年)1月24日に発売され、2014年(平成26年)3月31日まで販売された420円普通切手の意匠となった[4][5][6]

国指定文化財

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日本では以下が、天然記念物として国の文化財の指定を受けている。指定名称ではハナショウブとなっているが、すべて原種のノハナショウブの自生地である。

注と出典

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  1. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Iris ensata Thunb.”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2015年11月26日閲覧。
  2. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Iris ensata Thunb. var. spontanea (Makino) Nakai ex Makino et Nemoto”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2015年11月26日閲覧。
  3. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Iris kaempferi Siebold ex Lemaire”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2015年11月26日閲覧。
  4. ^ 普通切手、慶弔切手一覧”. 公益財団法人日本郵趣協会. 2014年4月1日閲覧。Archived 2014-04-07 at the Wayback Machine.(ただし、発売開始の出典とはならない)
  5. ^ 新料額の普通切手及び郵便葉書等の発行等(2 販売を終了する普通切手・郵便葉書等の内容)”. 日本郵便株式会社 (2013年12月6日). 2022年6月9日閲覧。
  6. ^ 別紙3 販売を終了する普通切手の意匠等”. 日本郵便株式会社. 2022年6月9日閲覧。

参考文献

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  • 平野隆久写真『野に咲く花 : 写真検索』林弥栄監修、門田裕一改訂版監修(増補改訂新版)、山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑〉、2013年、63頁。ISBN 978-4-635-07019-5 

関連項目

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外部リンク

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