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設立 | 2011年4月11日 | |||
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運航停止 | 2015年5月31日 | |||
ハブ空港 |
ヘルシンキ・ヴァンター国際空港 ブリュッセル国際空港 | |||
焦点空港 | シカゴ・オヘア国際空港 | |||
親会社 | フィンエアー | |||
保有機材数 | 5機 | |||
就航地 | 15都市 | |||
本拠地 | フィンランド共和国・ヘルシンキ・ヴァンター国際空港 | |||
代表者 | Jim Neff CEO[1] | |||
外部リンク | http://www.nordicglobalcargo.com |
ノルディック・グローバル航空(Nordic Global Airlines)は、親会社のフィンエアーの貨物部門である、フィンエアー・カーゴ(Finnair Cargo)において、貨物を専門に運搬していた航空会社である。
ヘルシンキ・ヴァンター国際空港及び、ベルギー・ブリュッセル国際空港をハブに路線を展開していた。
主にフィンランド・ヘルシンキ・ヴァンター国際空港がメインハブ空港となり、ベルギー・ブリュッセル国際空港は、ヨーロッパにおける第二拠点となっていた。ベルギーのウェスト=フランデレン州の都市、オーステンデからも貨物を運搬していた[7]。
ブリュッセル国際空港のカーゴハブは、ヨーロッパの主要な都市の中心に位置しており、トラックで5時間の距離で欧州の市場の60%をカバーしている。ヨーロッパの100の都市にトラックのネットワークを持っており、ブリュッセル国際空港の税関も24時間稼働しているため、効率の良い輸送が可能となっている[8]。
フィンエアー・カーゴは、北欧とバルト周辺の国では最も大きい航空貨物企業で、フィンエアー旅客便のヘルシンキ=ブリュッセル線の使用機種を、エアバス A340-300に大型化するなど、ノルディック・グローバル航空と共に、旅客機と貨物機合わせて、毎年15万トンの貨物と郵便物を運んでいる。2014年は、毎週56フライトを成田国際空港、関西国際空港、中部国際空港に運航しているが、現在、輸入貨物で多いのが、サーモンなどの海産物で、日本からの輸出貨物は、自動車部品などが中心となっている[8]。
フィンエアーで旅客機として使用されていたマクドネル・ダグラス MD-11型機が2011年に全機退役すると、一部の保有機を貨物専用機に改修し、フィンエアーの機体塗装に、「Finnair Cargo」のロゴを入れた機体で飛んでいた[9][10][11]。その後、フィンエアーのロゴは消され、オールホワイトの機体塗装となり、MD-11Fの機首部分に「Nordic Global Airlines」と会社名を文字で入れた、シンプルな塗装となっていた[12]。
株式保有率は、 フィンエアー・グループ(40%)、 Daken Capital Partners(29%)、Neff Capital Management(20%)[13]、Ilmarinen Mutual Insurance Company(11%)となっている。
なお、MD-11Fを現在メンテナンスしているのは、製造元のマクドネル・ダグラス社を吸収合併した、ボーイング社であるため、現在同社では、『ボーイング MD-11F』と呼んでいる[14]。また、貨物機としてのMD-11Fの優位性を、競合機種であるボーイング 777F、ボーイング 747F、ボーイング 747BCFの性能と比較した図などで説明している[15][16]。
親会社のフィンエアーは、旅客機の貨物室も使用して貨物を全世界に運搬しているため、ノルディック・グローバル航空の就航都市は、フィンエアーの就航都市と重なる路線が多い。また、チャーター便として飛ぶ事も多いため、就航都市は不定期に変動する。
定期便の他に、チャーター便として運航する事で、世界各国に顧客を持つ[17]。(2014年現在)
ノルディック・グローバル航空の機材は、以下の航空機で構成される。(2014年5月現在)
保有機の全てが、旅客機からの改修を経て貨物機になっているため、改修前に旅客機として運航していた航空会社がある[33]。