ハインツ・ハイムゼート(Heinz Heimsoeth,1886年8月12日-1975年9月10日)は、ドイツの哲学者・哲学史家。ヴィンデルバント著『哲学史教本』の補注者としても有名。
ケルン出身。1905年からルプレヒト・カール大学ハイデルベルクに入学するが、間もなくベルリンに移り、そこでアロイス・リールとヴィルヘルム・ディルタイとエルンスト・カッシーラーのもとで学んだ。1907年、新カント派への興味からフィリップ大学マールブルクへ移り、ヘルマン・コーエンとパウル・ナトルプのもとで学んだ。 1911年に卒業し、その時の卒業論文の題材はルネ・デカルトである。 パリでアンリ・ベルクソンのもとで学び、ゴットフリート・ライプニッツの論文を書き、大学教員としての資格を得た。
フィリップ大学マールブルクで2年間教員を務めた後、1923年にケーニヒスベルク大学の教授に任命され、1931年にはケルンで哲学を教えることになった。 ナチ党の権力掌握後にあたる1933年にナチ党入りし、同年から1940年代半ばまでケルン大学の学部長を務めた。1954年ケルン大学の名誉教授に任命された。 1975年にケルンにて死去。
「形而上学的(存在論的)カント解釈」の確立者でカント形而上学の研究を推し進めた。