ハインリヒ・シュルスヌス(Heinrich Schlusnus, 1888年8月6日 - 1952年6月18日)は、ドイツのバリトン歌手[1]。
ブラウバッハの生まれ。フランクフルトおよびベルリンで声楽を学んだ。
1915年にハンブルクでの『ローエングリン』の軍令使役で初舞台を踏んだ。この年から2年間ニュルンベルクで歌い、1917年から1950年までベルリン国立歌劇場に所属した。
この間、1927年と1928年のシーズンはシカゴ・オペラにも出演し、1933年にはバイロイト音楽祭、1937年にはパリ・オペラ座にも登場している。
フランクフルトにて没する。
優れたレガートと気品のある歌唱で知られ、オペラにおいてはドイツ人歌手でありながらジュゼッペ・ヴェルディの諸役でも欧州各地で名を馳せた[1]。 フィッシャー=ディースカウが登場する以前の(あるいは、ディースカウのひと世代前のゲルハルト・ヒュッシュが登場する以前の)ドイツリートの歌唱様式の典型を、テノールのレオ・スレザークとともに形作っていた歌い手でもある。