ハートアタック・アンド・ヴァイン(Heartattack and Vine)は、トム・ウェイツが1980年に発表したアルバム。トムにとって、アサイラム・レコードからの最後のオリジナル・アルバムとなった。
アルバム・ジャケットは新聞を模したデザインで、曲名と歌詞が印刷されている。
「ジャージー・ガール」は、本作のレコーディング終了後にトムの妻となるキャスリーン・ブレナンに捧げられており、「ルビーズ・アームズ」は、かつての恋人リッキー・リー・ジョーンズとの別れを歌った曲[1]。
「オン・ザ・ニッケル」は、1980年に公開された同名映画の主題歌。「ハートアタック・アンド・ヴァイン」は2004年の映画『ヘルボーイ』で使用された[2]。
全曲トム・ウェイツ作。
- ハートアタック・アンド・ヴァイン - "Heartattack and Vine" - 4:42
- イン・シェイズ - "In Shades" - 4:04
- セイヴィング・オール・マイ・ラヴ・フォー・ユー - "Saving All My Love for You" - 3:39
- ダウンタウン - "Downtown" - 4:43
- ジャージー・ガール - "Jersey Girl" - 5:09
- ティル・ザ・マネー・ランズ・アウト - "'Til the Money Runs Out" - 4:20
- オン・ザ・ニッケル - "On the Nickel" - 6:17
- ミスター・シーガル - "Mr. Siegal" - 5:13
- ルビーズ・アームズ - "Ruby's Arms" - 5:35
- 「ハートアタック・アンド・ヴァイン」は、スクリーミン・ジェイ・ホーキンズが『Black Music for White People』(1991年)でカヴァーしたが、1993年、このヴァージョンがリーバイスのテレビCMに使われたため、自作曲をテレビCMに使用されることを嫌うトムがリーバイスを訴える[3]。
- 「ジャージー・ガール」は、ブルース・スプリングスティーンがライヴで取り上げ、1981年7月9日のイーストラザフォード公演の音源が、シングル「カヴァー・ミー」(1984年)やライヴ音源集『The "Live" 1975-1985』(1986年)に収録。1981年8月24日に行われたブルースのロサンゼルス公演では、トムがゲスト参加して、ブルースとトムが同曲をデュエット[1]。
- 友部正人のCDシングル「LOVE ME TENDER」(1992年)には、「ジャージー・ガール」を日本語詞で歌ったヴァージョン収録[4]。
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