バイカリン | |
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(2S,3S,4S,5R,6S)-6-(5,6-dihydroxy-4-oxo-2-phenyl-chromen-7-yl)oxy-3,4,5-trihydroxy-tetrahydropyran-2-carboxylic acid | |
別称 Baicalein 7-O-glucuronide; 5,6-Dihydroxy-4-oxygen-2-phenyl-4H-1-benzopyran-7-beta-D-glucopyranose acid | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 21967-41-9 |
PubChem | 64982 |
ChemSpider | 58507 |
UNII | 347Q89U4M5 |
J-GLOBAL ID | 200907070384074608 |
KEGG | C10025 |
ChEBI | |
ChEMBL | CHEMBL485818 |
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特性 | |
化学式 | C21H18O11 |
モル質量 | 446.36 g mol−1 |
融点 |
202-205 °C, 475-478 K, 396-401 °F |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
バイカリン(Baicalin)は、フラボノイド配糖体のひとつ。アグリコンはフラボンの骨格を持つバイカレインで、その7位にグルクロン酸が結合したグルクロニドである。
ブルースカルキャップ(Scutellaria lateriflora)などのタツナミソウ属(Scutellaria)植物のいくつかの種に含まれている。マーシュスカルキャップ(Scutellaria galericulata)の葉には10 mg/gのバイカリンが含まれている[1]。また同属の中国の薬用植物コガネバナ(Scutellaria baicalensis:Baicalinの語源)を乾燥させた生薬の黄芩の成分でもあり、漢方薬の小柴胡湯や竜胆瀉肝湯にも有効成分として含有される。
プロリルエンドペプチダーゼ阻害剤であり[2]、膵癌細胞においてアポトーシスを誘導する[3]。また、大腸菌が産生するβ-グルクロニダーゼを阻害することも知られている[4]。他にも、抗酸化、抗炎症、抗腫瘍、抗アポトーシス、抗ウイルス、抗菌などの様々な作用が確認されている[5]。