バックカントリースキーやバックカントリースノーボードは、スキー場など人工的につくられたリゾートではなく、バックカントリー(自然の山中)を滑るスキー、スノーボードのスタイルである。未整備の雪を滑ることができ、滑走コースは自由に決められるので人気がある。
徒歩あるいはリフトや車両、ヘリコプターを利用して雪山を登り、リゾートエリア外(オフピステ)を滑る。リゾートのように管理された範囲外での滑走となるため、より高度な滑走技術だけでなく、雪崩のリスクマネジメント、応急手当など、安全に関わる知識を学ぶことや、専用の装備が必要である。
ビッグマウンテン、狭義にはエクストリームなどとも呼ばれる。
日本の場合、標高が比較的低い場所に新雪が多く、都市部にも近く、バックカントリーのエリアにアクセスしやすいこともあり、外国人にも人気が高い。
雪山登山に必要な道具と同じである。
危険性としては、雪の固まり具合がゆるく、なだれが発生しやすい、樹木などの障害物があり、衝突の可能性がある、視界不良で道迷いすることがある、などがあげられる。
安全対策としては、積雪状況を確認する弱層テストを実施する、居場所を発信するビーコン(電波送受信機)などを装備する、現場を熟知したガイドが同行する、などがあげられる。
近年バックカントリースポーツでは、遭難者も増加し山岳救助の対象として各自治体が注意喚起している[1]。その場合捜索・救出費用はほぼ全額が自己負担になっておりかなり高額である。