『バッド・アズ・ミー』 | ||||
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トム・ウェイツ の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | Rabbit Foot Studio | |||
ジャンル | ロック、オルタナティヴ・ロック、実験音楽 | |||
時間 | ||||
レーベル | アンタイ・レコード | |||
プロデュース |
トム・ウェイツ キャスリーン・ブレナン | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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トム・ウェイツ アルバム 年表 | ||||
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『バッド・アズ・ミー』(Bad as Me)は、トム・ウェイツが2011年10月に発表したスタジオ・アルバム。
『オーファンズ』(2006年)は、それまでスタジオ・アルバム未収録だった既発曲も多数収録した内容で、『グリッター・アンド・ドゥーム・ライヴ』(2008年)はライヴ・アルバムのため、トムが全曲とも新録のスタジオ・アルバムを発表するのは『リアル・ゴーン』(2004年)以来7年振りとなる。
トムの旧作にもゲスト参加したキース・リチャーズ、チャーリー・マッスルホワイト、プライマスのレス・クレイプール、ロス・ロボスのデイヴィッド・イダルゴに加えて、本作が初参加となるレッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリー等のゲストが起用された。また、トムの息子であるケイシー・ウェイツがドラマーとして全面参加。ジャケット写真はトム自身が撮影しており、CDブックレットに掲載された写真の一部は、ボブ・ディランの長男であるジェシー・ディランが撮影した[20]。
収録曲「バッド・アズ・ミー」は、アルバムに先行して8月23日にiTunesで配信された[21]。「ニュー・イヤーズ・イヴ」では、スコットランド民謡「オールド・ラング・サイン」の一節が引用されており、音楽評論家のThom Jurekは、この曲に関して「かつて"トム・トラバーツ・ブルース"で"ワルチング・マチルダ"を引用したことを想起させる」と評した[22]。
本作は複数の媒体のレビューで高い評価を得た。イギリスの『インデペンデント』紙2011年10月21日号のレビューでは、アンディ・ギルによって満点の5つ星が与えられ、レビューの冒頭では「間違いなく四半世紀前の『レイン・ドッグ』以来となるトム・ウェイツの最高のアルバム」と評された[23]。
本作はセールス的に大きな成功を収めた。母国アメリカではBillboard 200で6位に達し、デビューから38年目にして初めて全米トップ10入りを果たしたのに加えて、『ビルボード』誌のインディペンデント・アルバム・チャートでは1位、ロック・アルバム・チャートでは2位、デジタル・アルバム・チャートでは5位に達した[8]。また、ノルウェーでは『ミュール・ヴァリエイションズ』(1999年)以来12年振りにアルバム・チャート1位を獲得し[1]、イギリスでは12年振りに全英アルバムチャートでトップ10入りした[13]。
全曲ともトム・ウェイツとキャスリーン・ブレナンの共作。