バブニヤ県

バブニヤ県

வவுனியா மாவட்டம்
වවුනියා දිස්ත්‍රික්කය
Vavuniya District
バブニヤ
バブニヤ県
バブニヤ県
バブニヤ県の行政区画(2006年)
バブニヤ県の行政区画(2006年)
北緯08度50分 東経80度30分 / 北緯8.833度 東経80.500度 / 8.833; 80.500座標: 北緯08度50分 東経80度30分 / 北緯8.833度 東経80.500度 / 8.833; 80.500
スリランカの旗 スリランカ
北部州(スリランカ)の旗 北部州
県都 バブニヤ
政府
 • 県次官 Bandula Harischandra
面積
 • 合計 1,967 km2
 • 陸地 1,861 km2
 • 水域 106 km2  5.39%
面積順位 15位(国土全体の3.00%)
人口
(2012年)[2]
 • 合計 171,511人
 • 順位 22位(総人口の0.85%)
 • 密度 87人/km2
民族
(2012年)[2]
 • スリランカ・タミル 141,269 (82.37%)
 • シンハラ 17,191 (10.02%)
 • スリランカ・ムーア 11,700 (6.82%)
 • インド・タミル 1,292 (0.75%)
 • その他 59 (0.03%)
宗教
(2012年)[3]
 • ヒンドゥー教 119,286 (69.55%)
 • キリスト教 22,820 (13.31%)
 • 仏教 16,688 (9.73%)
 • イスラム教 12,341 (7.20%)
 • その他 376 (0.22%)
等時帯 UTC+5:30 (スリランカ標準時)
郵便番号
43000-43999
市外局番 024
ISO 3166コード LK-44
ナンバープレート NP
公用語 タミル語シンハラ語
ウェブサイト www.vavuniya.dist.gov.lk

バブニヤ県(バブニヤけん、タミル語: வவுனியா மாவட்டம் Vavuṉiyā Māvaṭṭam、シンハラ語: වවුනියා දිස්ත්‍රික්කය英語: Vavuniya District)は、スリランカ北部州に属する。県都はバブニヤワウニヤ県とも表記される[4]

歴史

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現在のバブニヤ県の領域は、紀元前5世紀から13世紀までラジャラタ英語版と呼ばれる王権の一部であった。13世紀から植民地時代までの期間は、バブニヤ県は北部のジャフナ王国の支配下に置かれていた。[5] ジャフナ王国の滅亡後、この地は時代とともにポルトガルオランダ、そしてイギリスの支配下に入った。1815年、イギリスはセイロン島の支配を確立すると、全島を低地シンハラ、高地シンハラ、タミルの3つの民族を基準とする行政区域に分割した。この当時バブニヤ県はワンニ県と呼ばれており、タミル行政区域の一部とされた。1833年コールブルーク・キャメロン委員会英語版の提言により、民族別の行政区域は廃止され、新たに5つの地形に基づいたが設立された。[6] ワンニ県はジャフナ県マンナール県とともに北部州を構成する県の一つとなった[7]

ワンニ県は後にムッライッティーヴー県、次いで現在のバブニヤ県へと改名された。スリランカ独立後もこの行政区画は引き継がれ、バブニヤ県は長らく北部州を構成する3つの県の一つであった。1978年9月にはバブニヤ県の北部が分離され新たに現在のムッライッティーヴー県が創設された。

スリランカ内戦中、バブニヤ県の一部は長期に渡り反政府組織タミル・イーラム解放のトラ (LTTE) の支配下に入っていた。政府がその支配を回復したのは、スリランカ軍が奪還を果たした2008年のことである。

地理

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バブニヤ県はスリランカ最北の北部州の内陸側南端に位置している。面積は1,967 km2[1]、県域は北でムッライッティーヴー県、西でマンナール県、南で北中部州アヌラーダプラ県と接する。県庁所在地であるバブニヤは、県の中央付近に位置している。

行政区画

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バブニヤ県は4つの(DS地区)から構成されている[8]。郡はさらに102のGN地区から構成されている[8]

郡(DS地区) 主要な都市
及び町
GN
地区[8]
面積[8][9]
(km2)
人口(2012年国勢調査)[10] 人口
密度
(/km2)
スリランカ・タミル シンハラ スリランカ・ムーア インド・タミル その他 合計
バブニヤ バブニヤ 42 614 107,668 3,424 4,868 1,167 26 117,153 191
北バブニヤ Nedunkeni英語版 20 745 10,830 554 7 103 24 11,518 15
南バブニヤ 20 200 518 12,546 3 2 1 13,070 65
Venkalacheddikulam チェッディクラム英語版 20 408 22,253 667 6,822 20 8 29,770 73
合計 102 1,967 141,269 17,191 11,700 1,292 59 171,511 87

人口動態

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2012年時点のバブニヤ県の人口は171,511人[2]。人口の大半はスリランカ・タミルから構成される。

バブニヤ県の人口動態は北部州の他県や東部州と同じように、2009年まで続いた内戦により大きな影響を受けている。この内戦における死者は10万人に上ると推定されており[11]、また内戦期間を通じて、数十万から百万とも言われるタミル人が西側諸国などへ移住英語版した[12]。それ以外でも、多くのタミル人が比較的安全なコロンボへと移住している。さらに県内にいたスリランカ・ムーアシンハラ人といったタミル人以外の民族グループの多くが、LTTEにより他の地域へと追放された。しかし、内戦の終結後はこうした避難民の多くが帰還している。

民族

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民族別の人口(1881年-2012年)[2][13][14]
タミル[15] シンハラ ムスリム[16] その他 合計
人口
人口 % 人口 % 人口 % 人口 %
1881年国勢調査 13,164 84.55% 1,157 7.43% 1,133 7.28% 115 0.74% 15,569
1891年国勢調査 13,030 84.06% 1,199 7.73% 1,139 7.35% 133 0.86% 15,501
1901年国勢調査 12,726 83.95% 1,128 7.44% 1,069 7.05% 236 1.56% 15,159
1911年国勢調査 14,059 81.10% 1,848 10.66% 1,241 7.16% 188 1.08% 17,336
1921年国勢調査 14,978 80.07% 2,215 11.84% 1,345 7.19% 168 0.90% 18,706
1946年国勢調査 17,071 73.44% 3,870 16.65% 2,153 9.26% 152 0.65% 23,246
1963年国勢調査 51,410 75.05% 12,020 17.55% 4,900 7.15% 170 0.25% 68,500
1971年国勢調査 73,010 76.42% 15,541 16.27% 6,665 6.98% 320 0.33% 95,536
1981年国勢調査 73,133 76.26% 15,876 16.55% 6,640 6.92% 255 0.27% 95,904
1990年推計 n/a n/a n/a n/a n/a n/a n/a n/a 129,895
1998年推計 n/a n/a n/a n/a n/a n/a n/a n/a 129,655
1999年推計 n/a n/a n/a n/a n/a n/a n/a n/a 132,737
2000年推計 n/a n/a n/a n/a n/a n/a n/a n/a 145,159
2001年推計[17] 123,268 88.64% 12,159 8.45% 8,471 5.89% 42 0.03% 143,940
2002年推計 121,635 84.34% 13,196 9.15% 9,389 6.51% 0 0.00% 144,220
2003年推計 123,704 83.99% 14,386 9.77% 9,192 6.24% 0 0.00% 147,292
2004年推計 127,604 84.43% 14,699 9.73% 8,839 5.85% 0 0.00% 151,142
2005年推計 n/a n/a n/a n/a n/a n/a n/a n/a 180,949
2006年推計 n/a n/a n/a n/a n/a n/a n/a n/a 182,808
2007年推計 157,917 86.27% 13,535 7.39% 11,594 6.33% 0 0.00% 183,046
2008年推計 152,927 86.67% 13,423 7.61% 10,090 5.72% 0 0.00% 176,440
2009年推計 179,850 86.93% 16,177 7.82% 10,858 5.25% 0 0.00% 206,885
2011年調査 136,665 82.90% 16,555 10.04% 11,491 6.97% 141 0.09% 164,852
2012年国勢調査 142,561 83.12% 17,191 10.02% 11,700 6.82% 59 0.03% 171,511

宗教

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宗教別の人口(1981年-2012年)[3][18]
ヒンドゥー教 キリスト教[19] 仏教 イスラム教 その他 合計
人口
人口 % 人口 % 人口 % 人口 % 人口 %
1981年国勢調査 65,574 68.72% 7,338 7.69% 15,754 16.51% 6,740 7.06% 22 0.02% 95,428
2012年国勢調査 119,286 69.55% 22,820 13.31% 16,688 9.73% 12,341 7.20% 376 0.22% 171,511

脚注

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  1. ^ a b Area of Sri Lanka by province and district”. Statistics Statistical Abstract 2010. Department of Census & Statistics, Sri Lanka. 2013年1月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年3月10日閲覧。
  2. ^ a b c d A2 : Population by ethnic group according to districts, 2012”. Department of Census & Statistics, Sri Lanka. 2013年3月9日閲覧。
  3. ^ a b A3 : Population by religion according to districts, 2012”. Department of Census & Statistics, Sri Lanka. 2013年3月9日閲覧。
  4. ^ 草の根・人間の安全保障無償資金協力 地域・国別 平成24年度 南アジア地域”. ODA 国別地域別政策・情報. 外務省. 2014年2月14日閲覧。
  5. ^ De Silva, K. M. (1981). A History of Sri Lanka. ニューデリー: オックスフォード大学出版局. pp. xvii. http://www.noolaham.org/wiki/index.php?title=A_History_of_Srilanka 
  6. ^ Mills, Lennox A. (1933). Ceylon Under British Rule (1795 - 1932). London: オックスフォード大学出版局. pp. 67-68. http://www.noolaham.org/wiki/index.php?title=Ceylon_Under_British_Rule_%281795_-_1932%29 
  7. ^ Medis, G. C. (1946). Ceylon Under the British (2nd (revised) ed.). Colombo: The Colombo Apothecaries Co.. pp. 39-40. http://www.noolaham.org/wiki/index.php?title=Ceylon_Under_the_British 
  8. ^ a b c d Statistical Information 2012”. 北部州. 2013年3月9日閲覧。
  9. ^ Land area by province, district and D.S division”. Statistical Abstract 2010. Department of Census & Statistics, Sri Lanka. 2013年11月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年3月9日閲覧。
  10. ^ A6 : Population by ethnicity and district according to Divisional Secretary's Division, 2012”. Department of Census & Statistics, Sri Lanka. 2013年3月9日閲覧。
  11. ^ Up to 100,000 killed in Sri Lanka's civil war: UN”. ABCニュース (20 May 2009). 2013年1月16日閲覧。
  12. ^ Harrison, Frances (23 July 2003). “Twenty years on - riots that led to war”. BBCニュース. http://news.bbc.co.uk/2/hi/south_asia/3090111.stm 
  13. ^ Statistical Information 2010”. 北部州. 2013年3月9日閲覧。
  14. ^ Enumeration of Vital Events 2011 - Northern Province”. Department of Census & Statistics, Sri Lanka. 2013年3月9日閲覧。
  15. ^ スリランカ・タミルインド・タミルを含む。
  16. ^ スリランカ・ムーア、インド・ムーアを含む。
  17. ^ 2001年の国勢調査はバブニヤ県ではデータ無し。
  18. ^ Population by religion and district, Census 1981, 2001”. Statistical Abstract 2010. Department of Census & Statistics, Sri Lanka. 2013年1月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年3月9日閲覧。
  19. ^ カトリック、その他キリスト教を含む。

外部リンク

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