バラード・パワー・システムズ

バラード・パワー・システムズ
Ballard Power Systems
種類 公開会社
市場情報 TSXBLDP
NASDAQ: BLDP
本社所在地 カナダの旗 カナダ
バーナビー
設立 1979年
業種 代替エネルギー
事業内容 燃料電池の開発
外部リンク 公式ウェブサイト(英語)
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バラード・パワー・システムズ(Ballard Power Systems Inc.)は、各種市場向けに固体高分子形燃料電池を開発・生産する企業(NASDAQ: BLDP)である。所在地はカナダブリティッシュコロンビア州バーナビー

沿革

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バラード社は1979年、ジェフェリー・バラード博士によって高出力のリチウム電池研究開発を行う目的でバラード・リサーチ社(Ballard Research Inc.)として設立された[1]。1989年にプロトン交換膜による燃料電池の技術開発を行って以来、バラードは世界各国の様々な大手製品メーカーに固体高分子形燃料電池を納入している[2]

1993年にはトロント証券取引所へ上場、1995年にはナスダックへ上場した [3]。同社は2000年にバーナビー市で燃料電池製造工場を操業開始した[4]

自動車用燃料電池の協業

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2008年2月1日、バラードは燃料電池技術のさらなる拡大ができるよう、自動車用燃料電池の合弁会社AFCC (Automotive Fuel Cell Cooperationを分社した[5][6][7]。分割後、バラードは自動車以外の適応に焦点を当てた上場企業として存続し、AFCCは従業員150人のの非公開企業となり、自動車用の水素燃料電池スタックを開発した。AFCCの最初の所有権分割はダイムラー AG(50.1%)、フォード・モーター (30.0%)、バラード(19.9%)だった[8]

日本市場においては、荏原製作所と合弁で荏原バラードを設立して家庭用燃料電池市場に参入。発電システムを東京ガスに供給していたが、競争の激化が予想されることから同市場から撤退することになり、2009年6月をもって荏原バラードは解散した[9]

2018年、バラードは濰柴動力 (Weichai Powerと戦略的パートナーシップ契約を結んだ。濰柴は1億6300万米ドルでバラード社株式の19.9%を取得した[10]。この協力の一環として、バラードと潍柴はトラック、バス、フォークリフト用の燃料電池システムを中国市場に供給することになる[11]

ドイツ自動車メーカーアウディとの協業で、バラードは自動車燃料電池の開発パートナーシップの一角であり、これは少なくとも2022年まで行う予定になっている[12]。バラードはバス製造企業(例えばベルギーのバンホール、カナダのNFIグループ、ポーランドのソラリス)に燃料電池を納入している[13][14]

他の事業分野

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バラードは自動車以外にも、列車用[15]ホウルトラック[16]、海洋用途[17][18][19][20]の燃料電池であったり、電波塔など重要なインフラ施設用のバックアップ電源システムを納入している[21][22]。これに加えて、ドローンに適応する燃料電池システムを開発中である[23]

主な実績として、2019年までに燃料電池を納入した車両の累計走行距離は3,000万kmを超えている[24]

出典

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  1. ^ Ballard Power - Ballard Corporate Direction, Company History”. 2007年2月8日閲覧。
  2. ^ Ballard Power Systems”. Finpedia.co. 13 October 2019閲覧。
  3. ^ When was Ballard's IPO?”. 2006年7月16日閲覧。
  4. ^ The Practice of Innovation: Seven Canadian Firms in Profile”. Government of Canada (2003年). 1 July 2016閲覧。
  5. ^ Archived copy”. 2015年4月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年4月14日閲覧。
  6. ^ Automotive Tech: "The Automotive Fuel Cell Cooperation (AFCC)" - technologynewsdaily.com - November 8, 2007 - Retrieved November 08, 2007
  7. ^ "Daimler AG to become majority stake holder in new ”Automotive Fuel Cell Cooperation”" - Daimler AG - November 8, 2007 - Retrieved November 08, 2007
  8. ^ Daimler, Ford Teaming Up On Fuel Cells”. Jalopnik (9 November 2007). 12 March 2015閲覧。
  9. ^ 加納 征子 「荏原製作所が燃料電池事業から撤退,荏原バラードは解散」日経クロステック、2009年5月29日
  10. ^ China: Weichai wird größter Anteilseigener von Ballard” (ドイツ語). electrive.net (2018年8月29日). 2020年3月29日閲覧。
  11. ^ Ballard Receives $19.2M Order from Weichai-Ballard JV for MEAs to Power Fuel Cell Electric Vehicles in China” (英語). PRNewswire (2019年12月16日). 2020年3月29日閲覧。
  12. ^ Audi and Ballard extend fuel cell cooperation” (英語). electrive.com (2018年6月12日). 2020年3月29日閲覧。
  13. ^ Pau (France) welcomes the launch of the world's first hydrogen BRT” (英語). Sustainable Bus (2019年12月18日). 2020年3月29日閲覧。
  14. ^ Solaris orders 25 Ballard fuel cell modules to power hydrogen buses in Germany” (英語). Sustainable Bus (2010年3月13日). 2020年3月29日閲覧。
  15. ^ Brennstoffzellen: Siemens beauftragt Ballard Power” (ドイツ語). electrive.net (2017年11月15日). 2020年3月29日閲覧。
  16. ^ Ballard Receives PO From Anglo American for 900kW of Fuel Cell Modules to Support Mining Truck Demonstration Project” (英語). PR Newswire (2019年10月29日). 2020年3月29日閲覧。
  17. ^ Ballard to produce FC modules for ships in Denmark” (英語). electrive.net (2019年4月4日). 2020年3月29日閲覧。
  18. ^ LH2 Vessel Liquid H2 concept Validation for Efficient, Scaled and Stacked FC Electric Power Systems” (英語). energiforskning.dk (2020年3月25日). 2020年3月29日閲覧。
  19. ^ Ballard udvikler maritim br?ndselscelle i Hobro” (デンマーク語). energiforskning.dk. 2020年3月29日閲覧。
  20. ^ Flagships Partners” (英語). flagships.eu (2019年). 2020年3月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年3月30日閲覧。
  21. ^ Ballard Signs ESAs for Fuel Cell Stacks to Support Backup Power Systems at German Radio Towers” (英語). Ballard Power Systems (2020年1月13日). 2020年3月29日閲覧。
  22. ^ Fuel Cells: The Better Backup Power Solution for Scandinavia” (英語). H2 View (2020年3月25日). 2020年3月29日閲覧。
  23. ^ UAV Fuel Cells Tested in Cold-Weather Conditions” (英語). Unmanned Systems Technology (2019年12月30日). 2020年3月29日閲覧。
  24. ^ Ballard Powers Fuel Cell Electric Vehicles For Unprecedented 30 Million Kilometers - Enough to Circle the Globe 750 Times” (英語). PRNewswire (2020年1月27日). 2020年3月30日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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