|
この項目では、コンピュータゲームについて説明しています。一般的な意味のバードウィークについては「愛鳥週間」をご覧ください。 |
『バード・ウィーク』は、1986年6月3日に東芝EMI(現・ユニバーサル ミュージックLLC)によってファミリーコンピュータ用ソフトとして発売された生態系シミュレーションゲームである。
ゲーム内容は親鳥のマミーが雛を育てることが目的である。親鳥は雛に餌をあたえるために空を飛んでいる虫を取るが、親鳥を妨害する敵もいるので、親鳥はキノコを掴み投下して敵を倒す。当初、全999面が存在するといううたい文句であったが、実際は36面を一区切りとし、以降は1面からループしている。ボーナスステージもある。雛にエサを規定数あたえると巣立っていくが、その描写が昇天(死んでしまった)しているようにも見えるため、普通にゲームを進めていても「エサを与えているのに、雛が死んでしまった。どうすればよいのだろう?」と戸惑う人が続出した事でも有名なゲーム。当時のプレーヤーの中には『光線銃』対応のシューティングゲームと勘違いして購入した者がいると伝えられている。
「家族みんなで楽しめるゲーム」という点をアピールし、発売時には家族対抗コンテストが行われた。
- マミー
- プレイヤーが操作する親鳥。攻撃能力は無い。
- ブルート
- ワシ。最初のステージから出てくる。当初はゆっくり飛んでいるが、ステージを重ねる毎に速くなっていく。
- ピョン吉
- カンガルーネズミ。地面から飛び上がって攻撃してくる。
- とび丸
- ムササビ。
- ペッカー
- キツツキ。
- クイッキー
- ハヤブサ。急降下してマミーを襲う強敵。
- ブン助
- ハチ。しつこく後を追ってくる。
- ブン太
- ハチ。ゆっくり左右に揺れながら飛んでくる。
- 虫
- 雛鳥の餌となる虫。一匹ずつ咥えて、巣に持ち帰らなければならない。
- セスナ
- 飛魚。ボーナスステージに出現。
「ゲーム通信簿」評価
項目
|
キャラクタ |
音楽 |
操作性 |
熱中度 |
お買得度 |
オリジナリティ
|
総合
|
得点
|
3.28 |
2.62 |
1.81 |
2.25 |
2.02 |
1.84
|
13.82
|
- ゲーム誌『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は別記通り13.82点(満30点)となっている。また、同雑誌1991年5月10日号特別付録の「ファミコンロムカセット オールカタログ」では「メルヘンタッチの家族ゲーム」、「なんとなく心のアッタカ~クなるような、子育てゲームだ」であると紹介されている。
- ゲーム本『仰天B級ゲームの逆襲』(1998年)では、独自の採点方法によりイマウケ度3点、カルト度3点、グラフィック2点、オリジナリティー2点、ハラダチ度2点、インパクト3点という評価を下しており、「一見ほのぼのとしたゲームですが、なかなかどうして難しい」、「チョウチョの動きがイヤらしいね。微妙にフラフラしててつかまえづらい」、「ヒナが全滅してもゲームオーバーなのか。見かけによらず結構シビア」と難易度の高さを否定的に評価した。
- 本作と同年発売の単行本『べーしっ君』 (LOGIN別冊・アスキーコミックス)に読み切りで収録された書き下ろし短編「血染めのジョイスティック」では、作中のファミコン大臣決定戦を『バード・ウィーク』と『ギャラクシアン』で対決した。内容は巨人の星のパロディである。