パウル・リンケ Paul Lincke | |
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基本情報 | |
生誕 |
1866年11月7日![]() |
死没 |
1946年9月4日(79歳没)![]() |
ジャンル | オペレッタ |
職業 | 作曲家 |
音楽・音声外部リンク | |
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ベルリンの風(試聴) | |
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パウル・リンケ(Paul Lincke、1866年11月7日 - 1946年9月4日)は、ドイツのオペレッタの作曲家である。ドイツでは「ベルリン・オペレッタの父」と呼ばれている。
作品のうち『ベルリンの空気』(ベルリンの風、ベルリンの大気とも。Berliner Luft)は、ベルリンの非公式の「市歌」となっている。
ベルリンの様々な劇場で活躍し、また自らの作品のためアポロ出版(Apollo-Verlag)を設立している[1]。1941年の誕生日にはベルリン市から名誉市民の称号が贈られた[2]。1946年にハーネンクレーにて他界した。なおベルリンには現在、彼の名を冠する通りがある (Paul-Lincke-Ufer)。
1904年に作曲された『ベルリンの空気』は、元は同名のオペレッタ作品の中の1曲であったが、1899年初演のリンケの別のオペレッタ作品『ルナ夫人』(Frau Luna)が1922年に改訂された際に『ルナ夫人』へ組み入れられた[3]。『ルナ夫人』は、ベルリンっ子の冒険家一団が熱気球で月世界に行き、ルナ夫人こと月世界の王妃の宮廷で歓待されるという筋書きである。
その他のオペレッタには『インドラの王国』(Reich des Indra)や『リュジストラータ』(Lysistrata)などがある。なお『リュジストラータ』のアリエッタ「Glühwürmchen」は1940年にジョニー・マーサーにより翻訳され、「Glow Little Glow Worm」の名でミルズ・ブラザーズなどにより演奏されて英語圏でも親しまれた。このほかにもリンケのオペレッタに登場する行進曲やワルツは単独で、あるいはメドレーのような形の編曲で親しまれている。