ワシントン・ナショナルズ時代 (2021年7月1日) | |
基本情報 | |
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国籍 | アメリカ合衆国 |
出身地 | ニューヨーク州オノンダガ郡クレイ |
生年月日 | 1989年7月19日(35歳) |
身長 体重 |
6' 3" =約190.5 cm 210 lb =約95.3 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 左投左打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2009年 MLBドラフト2巡目(全体80位) |
初出場 | 2012年4月30日 |
年俸 | $24,416,666(2023年)[1] |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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パトリック・アラン・コービン(Patrick Alan Corbin, 1989年7月19日 - )は、アメリカ合衆国ニューヨーク州オノンダガ郡クレイ出身のプロ野球選手(投手)。左投左打。現在はフリーエージェント。[2]。
少年時代にはリトルリーグで野球を経験していたが[3]、キケロ・ノースシラキュース高等学校(C-NS)に入ると野球チームには入らず、友達との遊びを好み、スポーツはバスケットボールとアメフトに熱中した。バスケのチームメイトに勧められ野球チームのトライアウトを受けると、トレーニングをほとんどしていないにもかかわらず80mph(約130km/h)の速球を投げた[4]。それから野球もするようになり、C-NSは州のトップチームになり、自身は全区選抜や中ニューヨーク州選抜に選ばれた[5]。高校時代の通算成績は14勝0敗、139奪三振[6]。また、バスケットボールでは学校のシーズンの最多スリーポイント記録を更新する活躍を見せ、全区選抜に選ばれた。
高校卒業後は成績が足りないために大学野球のできる4年制大学では進学できず、モホーク・バレー・コミュニティ大学へ入学した。ここではバスケットボールに専念すると2チームのスカウトが来て75,000ドルの契約金を提示されたが、最終的には断った[4]。シーズン後にトラベルベースボールチームに参加すると、90mph(約145km/h)の速球を投げ[5]、ヒットを1本しか許さない活躍を見せた[4]。その後、年中野球のできる気候のチポラ大学に移ると野球に専念した[7]。ここでも活躍を見せ、パンハンドルのカンファレンス代表に選ばれるなどした[8][9]。
2009年のMLBドラフト2巡目(全体80位)でロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイムから指名され、プロ入り。
2010年7月25日にダン・ヘイレンとの1対4のトレードが成立し、ジョー・ソーンダース、タイラー・スカッグス、ラファエル・ロドリゲスと共にアリゾナ・ダイヤモンドバックスへ移籍した[10]。
2012年4月30日のマイアミ・マーリンズ戦でメジャーデビューを果たし、6回途中を3失点で初登板初勝利を挙げた[11]。メジャー1年目の最終成績は6勝8敗1セーブ、防御率4.54、86奪三振を記録した。オフには体重を10ポンド(4.5 kg)増やし、速球のスピードも2マイル毎時(3.2 km/h)増した[12]。
2013年は開幕ローテーションに入り[13]、5月には5試合に登板し、5勝0敗、防御率1.53を記録し、ピッチャー・オブ・ザ・マンスを受賞[14]。またその後も勝利を重ね、前半終了時点で11勝1敗、防御率2.53を記録し、史上8番目の若さで[12]オールスターに選出された[15][16]。最終成績は14勝8敗、防御率3.41で、初の2桁勝利を記録した。
2014年年は開幕投手に内定していた[17]。しかしスプリングトレーニングで腕に張りを感じ、MRI検査の結果、肘の尺骨側副靭帯が損傷していた[18][19]。その後トミー・ジョン手術を受け、シーズンは全休した[19]。
2015年は7月4日のコロラド・ロッキーズ戦で復帰登板した[20]。最終成績は16試合に先発し、6勝5敗、防御率3.60だった。
2016年は年俸調停権を獲得し、単年252.5万ドルで合意した[21]。シーズンでは8月半ばまでに24試合に先発し、4勝12敗、防御率5.58と不振に喘ぎ、中継ぎに配置転換された[22]。 中継ぎとしては23.1回を投げ、防御率2.70の成績を残した[23]。
2017年は単年395万ドルで合意した[24]。先発に復帰し、前半はあまり良くなかったものの徐々に調子を上げていき、最後の3ヶ月は防御率2.90の好成績で、最終成績は14勝13敗、防御率4.03だった[25]。チームはポストシーズンに進出したが、出番はなかった[25]。
2018年は単年750万ドルで合意した[26]。初の開幕投手を務め、開幕から好調で前半戦を6勝3敗、防御率3.05、140奪三振で終え、オールスターに選出された[27]。その後も好調を維持し、最終成績は200回を投げ、11勝7敗、防御率3.15、246奪三振で、サイ・ヤング賞投票では5位に入った[28]。オフの10月29日にFAとなった。
2018年12月4日にワシントン・ナショナルズと6年総額1億4000万ドルの契約に合意したことがMLB公式サイトで発表され[29]、同月7日に入団会見が開かれた。
2019年4月18日のサンフランシスコ・ジャイアンツ戦で初勝利[30]。7月2日のマイアミ・マーリンズ戦では、前日に急逝した元同僚のタイラー・スカッグスを偲び、彼が着けていた背番号『45』を着けて試合に臨んだ[31]。9月1日のマーリンズ戦で2年連続200奪三振に到達し、マックス・シャーザーとスティーブン・ストラスバーグと共にナ・リーグで50年ぶりとなる同一チーム3人の200奪三振を達成した[32]。最終成績は33試合に先発登板(202.0回)で14勝7敗、防御率3.25、238奪三振だった。ポストシーズンでは計3試合の先発登板に加えて、リリーフとして5試合に登板した。ワールドシリーズ第7戦では6回裏から3回無失点に抑え、チームの逆転勝利および優勝に貢献した[33]。オフにウォーレン・スパーン賞を受賞。
2020年は2勝7敗で防御率4.66だった[34]。被安打85、WHIP1.569はともにナショナルリーグワーストだった[35][36]。
年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
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2012 | ARI | 22 | 17 | 0 | 0 | 0 | 6 | 8 | 1 | 0 | .429 | 454 | 107.0 | 117 | 14 | 25 | 2 | 4 | 86 | 1 | 0 | 56 | 54 | 4.54 | 1.33 |
2013 | 32 | 32 | 3 | 0 | 1 | 14 | 8 | 0 | 0 | .636 | 860 | 208.1 | 189 | 19 | 54 | 1 | 9 | 178 | 13 | 0 | 81 | 79 | 3.41 | 1.17 | |
2015 | 16 | 16 | 0 | 0 | 0 | 6 | 5 | 0 | 0 | .545 | 357 | 85.0 | 91 | 9 | 17 | 0 | 2 | 78 | 4 | 0 | 34 | 34 | 3.60 | 1.27 | |
2016 | 36 | 24 | 0 | 0 | 0 | 5 | 13 | 1 | 2 | .278 | 701 | 155.2 | 177 | 24 | 66 | 2 | 5 | 131 | 9 | 0 | 109 | 89 | 5.15 | 1.56 | |
2017 | 33 | 32 | 0 | 0 | 0 | 14 | 13 | 0 | 0 | .519 | 826 | 189.2 | 208 | 26 | 61 | 8 | 3 | 178 | 10 | 0 | 97 | 85 | 4.03 | 1.42 | |
2018 | 33 | 33 | 1 | 1 | 0 | 11 | 7 | 0 | 0 | .611 | 800 | 200.0 | 162 | 15 | 48 | 3 | 5 | 246 | 8 | 0 | 70 | 70 | 3.15 | 1.05 | |
2019 | WSH | 33 | 33 | 1 | 1 | 0 | 14 | 7 | 0 | 0 | .667 | 835 | 202.0 | 169 | 24 | 70 | 2 | 3 | 238 | 4 | 0 | 81 | 73 | 3.25 | 1.18 |
2020 | 11 | 11 | 0 | 0 | 0 | 2 | 7 | 0 | 0 | .222 | 295 | 65.2 | 85 | 10 | 18 | 1 | 0 | 60 | 1 | 1 | 35 | 34 | 4.66 | 1.57 | |
2021 | 31 | 31 | 0 | 0 | 0 | 9 | 16 | 0 | 0 | .360 | 751 | 171.2 | 192 | 37 | 60 | 2 | 3 | 143 | 0 | 0 | 114 | 111 | 5.82 | 1.47 | |
2022 | 31 | 31 | 1 | 0 | 1 | 6 | 19 | 0 | 0 | .240 | 713 | 152.2 | 210 | 27 | 49 | 1 | 7 | 128 | 2 | 0 | 119 | 107 | 6.31 | 1.70 | |
2023 | 32 | 32 | 0 | 0 | 0 | 10 | 15 | 0 | 0 | .400 | 790 | 180.0 | 210 | 33 | 57 | 0 | 4 | 124 | 6 | 0 | 113 | 104 | 5.20 | 1.48 | |
MLB:11年 | 310 | 292 | 6 | 2 | 2 | 97 | 118 | 2 | 2 | .451 | 7382 | 1717.2 | 1810 | 238 | 525 | 22 | 45 | 1590 | 58 | 1 | 909 | 840 | 4.40 | 1.36 |
年 度 |
球 団 |
投手(P) | |||||
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試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
2012 | ARI | 22 | 3 | 17 | 0 | 2 | 1.000 |
2013 | 32 | 10 | 40 | 2 | 2 | .962 | |
2015 | 16 | 2 | 18 | 1 | 2 | .952 | |
2016 | 36 | 3 | 17 | 1 | 0 | .952 | |
2017 | 33 | 12 | 34 | 0 | 1 | 1.000 | |
2018 | 33 | 10 | 27 | 0 | 2 | 1.000 | |
2019 | WSH | 33 | 12 | 30 | 0 | 0 | 1.000 |
2020 | 11 | 1 | 8 | 1 | 1 | .900 | |
2021 | 31 | 9 | 29 | 0 | 1 | 1.000 | |
2022 | 31 | 9 | 17 | 0 | 0 | 1.000 | |
2023 | 32 | 11 | 36 | 2 | 3 | .959 | |
MLB | 310 | 82 | 273 | 7 | 14 | .981 |